米住宅価格指数:3月は7年ぶり高い伸び-20都市全てで上昇
5月28日(ブルームバーグ):3月の全米20都市の住宅価格は前年同月比で7年ぶりの高い伸びとなった。
28日発表の全米20都市を対象にした3月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数 は、前年同月比で10.9%上昇した。これは2006年4月以来で最大の伸び。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は10.2%上昇だった。前月は9.4%上昇(速報値9.3%上昇)に修正された。
ソシエテ・ジェネラルのシニア米国エコノミスト、ブライアン・ジョーンズ氏(ニューヨーク在勤)は「緩やかながらも回復が続いているしている」と指摘。「指標は信頼できる内容だ」と続けた。
3月の住宅価格は前年比では20都市全てで住宅価格が上昇。最も伸びたのはフェニックスとサンフランシスコで、いずれもも22.2%上昇した。一方で伸びが最も小さかったのはニューヨークの2.6%。
前月比では季節調整後ベースで1.1%上昇。市場予想は1%上昇だった。前月比ベースではロサンゼルス、シアトル、シャーロット、ポートランド、タンパで、ここ7年余りで最大の値上がりとなった。
1-3月(第1四半期 )では、全米の住宅価格は前年同期比10.2%上昇した。
原題:Home Prices in U.S. Increase in March by Most in SevenYears (2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Lorraine Woellert lwoellert@bloomberg.net
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更新日時: 2013/05/29 00:02 JST