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日韓防衛相会談 開催困難に5月29日 4時40分
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北朝鮮への対応を話し合うため、日本、アメリカ、韓国の3か国は来月初めにシンガポールで防衛相会談を開く方向ですが、日本と韓国の防衛相会談について、韓国国防省の関係者は歴史認識を巡る問題を理由に、開催は難しいという見通しを示しました。
日米韓の3か国は、31日から3日間にわたりシンガポールで開催されるアジア安全保障会議の場を利用して、1日に3か国の防衛相会談を開き、事実上の弾道ミサイルの発射や核実験で緊張を高めてきた北朝鮮への対応などを話し合う方向で調整しています。
日本政府は、これに加え、小野寺防衛大臣と韓国のキム・グァンジン国防相との会談も行いたいとして韓国側に打診していますが、韓国国防省の関係者は28日、NHKの取材に対して、開催は難しいという見通しを示しました。
その理由として、国防省の別の関係者は「安倍政権の歴史認識を巡る言動が、国民感情を刺激した」として、安倍政権の閣僚による靖国神社の参拝や、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る発言で、日本に対する世論が厳しくなっていることを挙げています。
日韓の防衛当局では、去年、安全保障面での協力を強化する協定の締結を目指していましたが、国内で慎重論が高まり、協議が中断されました。
北朝鮮への対応で日韓の連携強化を求める声が上がる中で、今回、第三国での開催すら難しくなったことは、両国の間で歴史認識を巡る問題の影響が根強いことを示しています。
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