中国ハッカー集団、豪情報機関からデータ盗む=報道
[キャンベラ 28日 ロイター] - 中国のハッカー集団が、オーストラリアの情報機関の新本部ビル計画などを盗んでいたことが分かった。米国の同盟国に対するサイバー攻撃の一環だという。オーストラリア放送協会(ABC)が27日遅くに伝えた。
報道によると、中国ハッカー集団は安全保障情報機関(ASIO)の総額6億3000万豪ドル(約617億円)に上る新本部ビル建設計画の詳細のほか、外務省からも機密情報を盗んでいた。
またABCによると、中国ハッカー集団は以前考えられていたよりも激しいサイバー攻撃を豪州企業に対して仕掛けており、情報源を明らかにしなかったが、鉄鋼大手ブルースコープ・スチール(BSL.AX: 株価, 企業情報, レポート)などがターゲットになっているとしている。
同報道について緑の党は28日、事実であれば「安全保障上の壮大な失態」だとし、政府に調査を要請。ただ政府側は、情報漏えいがあったかどうかの確認を拒んでいる。
カー外相は、報道が同国最大の貿易相手国である中国との関係を傷つけることはないと強調。記者団に対し「中国とは非常に多くの分野で協力している。報じられている内容に中国が関与したかどうかについてはコメントしない」と述べた。
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