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警視庁の警察官から違法な職務質問を受け精神的苦痛を受けたとして、会社員の男性が東京都などに約200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、5万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は2010年3月、休日に東京・秋葉原を歩行中、警察官から職務質問を受けた。所持品検査で2枚の刃が付いた万能工具が見つかり、軽犯罪法違反容疑で書類送検されて起訴猶予となった。
都築政則裁判長は「男性が異常な行動をしていたとはいえず、犯罪行為を疑う理由はなかった」と指摘。職務質問とそれに続く所持品検査を違法と判断した。