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「はやぶさ2」大樹町で実験へ
来年の打ち上げを目指す小惑星探査機「はやぶさ2」で使用される機器の実験が、十勝の大樹町で行われることになりました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構が開発を進める小惑星探査機「はやぶさ2」は、生命の起源に迫ろうと、有機物や水を含む小惑星から砂や石を持ち帰ることを計画していて、来年の打ち上げを目指しています。
探査機は「レーザー高度計」という装置を使って小惑星にレーザーを当て、その反射によって着陸が可能かどうか、また、地質の成分などを調べます。
その実験地として大樹町の多目的航空公園が選ばれ、27日は研究者10人が滑走路のすぐそばに高度計を設置しました。
実験は28日から本格的に始まり、滑走路上に目標物を置いてレーザーを当て、距離が正しく測れるかどうかなどを確認します。
宇宙航空研究開発機構の水野貴秀准教授は「多くの人に応援していただけて、ありがたい。この分野で世界をリードしたいです」と話していました。
この実験は、今月いっぱい行われる予定です。
05月27日 17時44分