［政治］橋下氏、訪米中止を表明「総合的に判断」（2013.5.28 20:42）

　日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は２８日、市役所内で記者団に対し、６月中旬に予定していた米国視察について「総合判断で中止を決定した」と表明した。慰安婦制度をめぐる一連の発言に対して米国で批判が高まり、要人との面会調整などが難航していた。

　橋下氏は「この状況で訪米するメリットはない」と述べ、中止理由について、現地で警備上の負担をかけることや、市議会の一部会派から中止要請が出ていることなどを挙げた。市幹部らに先週末、中止の方向で検討するよう指示していたことも明らかにした。

　視察は、維新幹事長の松井一郎大阪府知事とともに、ニューヨーク市やサンフランシスコ市を訪れ、両市長らとの面会などを予定していた。松井氏は予定通り訪米する方向。市によると、視察費用は４８０万円で、キャンセル料は最大で１８０万円になるという。