2013年05月28日

進む中国発のデフレ(価格破壊)

今、中国では石炭の在庫が急増しており、稼働している炭鉱は10%もないとされており、この過剰在庫が世界市場に流れ込むのではないかとも言われており、これもありオーストラリア経済は今、悪化を続けていますが、問題は原材料の在庫だけではありません。

製品在庫の急増です。

4月の中国の粗鋼生産高は6,565万トンと一年前に比べ7%増加しており、世界シェアは50%となっていると日経は報じており、そしてこれが価格下落を招いており、アジアの<熱延コイル・H形鋼>が9%下落してきています。
この水準では日本製品の競争力はなく、日本企業は輸出を抑制しているとされていますが、実情は売れなくなってきているのです。

中国の爆食が価格急騰を引き起こすと問題になりましたが、今や中国の過剰生産・過剰在庫が世界経済をデフレに追い込んでいるのです。


5月20日付け【ワールドレポート】で説明しました中国経済の崩壊前には、世界中に中国の過剰在庫が流れ込んできますので、世界はインフレどころか、デフレにおびえることになります。

そして過剰債務とデフレが進めば、それは金融恐慌を招きます。

今回の日経平均暴落は、この金融恐慌の「前触れ」であり、これを単なる調整と思っていてはとんでもない
事態に陥ります。

当社グループでも現預金を限りなく減らし【現物資産】に転換しており、いつ金融市場が閉鎖されても打撃が少なくなるように資産を守る準備を進めております。






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