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敦賀原発 「活断層」の評価了承
5月22日 14時17分

敦賀原発 「活断層」の評価了承
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福井県の敦賀原子力発電所について、国の原子力規制委員会は「2号機の真下を走る断層は活断層である」という専門家会議が取りまとめた評価結果を了承しました。
国の指針では、原子炉の真下に活断層があることを認めておらず、敦賀原発2号機は運転ができなくなり、廃炉になる可能性が高くなります。

福井県にある敦賀原発の断層について検証してきた原子力規制委員会の専門家会議は、今月15日、「2号機の真下を走る断層は活断層である」という報告書を最終的に取りまとめました。
これを受けて規制委員会は2号機の対応を協議し、田中俊一委員長は「活断層という指摘がある報告を受けた。真摯(しんし)に受け止める必要がある」と述べ、専門家会議が取りまとめた評価結果を了承しました。
国の指針では、原子炉の真下に活断層があることを認めておらず、敦賀原発2号機は運転ができなくなり、廃炉になる可能性が高くなります。
また会合の中では、「事業者が十分な調査をしていないと、活断層を見過ごすおそれがある」、「ほかの原発での活断層の調査方法を改めて検討する必要がある」といった意見が相次ぎ、今後の調査方法に課題を残しました。
2号機の使用済み燃料プールには燃料1700本余りが貯蔵されていて、設備に被害が出れば燃料の冷却ができなくなるとして規制委員会は、今後、事業者の日本原子力発電に対し安全上の影響を調べるよう指示することにしています。
これに対し事業者の日本原子力発電は、2号機を廃炉にはせずに来月までに終える断層の調査結果を規制委員会に提出することにとしています。

日本原子力発電「断じて受け入れられない」

原子力規制委員会が「敦賀原子力発電所2号機の真下の断層は活断層である」という専門家会議の評価結果を了承したことについて、日本原子力発電は「これまでも専門家会議の進め方などについて改善を求めるとともに、科学的、技術的な判断を行うよう要請してきたが、これらを何ら考慮・検証せずに報告書が了承されたことは、規制権限を行使する規制当局として誠に不適切であり、断じて受け入れることはできない」というコメントを発表しました。

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