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日本の対外純資産 円安で過去最高に
5月28日 9時37分

日本の対外純資産 円安で過去最高に
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去年の年末時点での日本の対外純資産は、円安で日本の投資家が持っている外貨建ての株式や債券の金額が膨らんだことに加え、海外への投資も増えたことなどから、296兆円を超えて過去最高となりました。

財務省の発表によりますと、日本の政府や企業、個人が海外に持っている資産の残高は、去年の年末時点で661兆9020億円と前の年より13.8%増えました。
これは、円安が進んで、日本の投資家がドルなど外貨建てで持っている株式や債券の金額が、円に換算して膨らんだことに加え、日本企業による海外投資が増えたことなどが主な要因です。
一方、海外の政府や企業、個人が日本に持っている資産の残高は、365兆5880億円と前の年より15.7%増えました。
この結果、日本企業などが海外で持つ資産から、外国企業などが日本で持つ資産を差し引いた日本の対外純資産は、去年の年末時点で、前の年より11.6%増えて296兆3150億円と過去最高となりました。
日本の対外純資産は、これで平成3年以降、22年連続で世界一となり、2位の中国に比べても2倍近くに上っています。
財務省は「去年の前半は比較的、円高で、日本企業による海外企業の買収が多くなっていたことも、対外純資産が増加した要因の1つになっている」と話しています。
これについて麻生副総理兼財務大臣は、28日の閣議のあとの記者会見で、「海外から入ってくる所得の多さが、モノを売って稼ぐ貿易収支を上回るほど大きな存在になっているという自覚がみんなにはないのではないか」と述べたうえで、貿易赤字が続く中でも経常黒字を維持する要因となっている対外純資産の積極的な活用が日本の経済成長に欠かせないという考えを示しました。

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