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登り窯、待望の窯出し 会津本郷焼・宗像窯

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修復後初めての窯出しで、東大寺に奉納する大仏茶碗の出来栄えを確認する宗像当主
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東日本大震災で崩壊し修復された国の伝統的工芸品「会津本郷焼」の窯元・宗像窯(会津美里町)の登り窯で27日、修復後初となる作品の窯出しが行われた。登り窯での焼き上げは4年ぶり。完成品は登り窯の特徴である「固い焼き上がりで、味わいのある柔らかな外見」に仕上がり、納得の出来栄えだという。
完成品は奈良・東大寺に東日本の窯元として初奉納する抹茶碗(わん)「大仏茶碗」、茶器や花器など約200点。このうち大仏茶碗は近く東大寺に奉納する予定。
窯出しでは宗像利浩八代目当主(56)と長男利訓さん(28)らが、まだ熱が残る窯内から慎重に取り出した。修復後初の本格稼働で慎重な温度管理が必要だったため、作品を見るまで仕上がりに不安を抱いていた。宗像当主は「多くの方々の支援で修復された登り窯。今後も伝統をしっかりと守る決意」と前を向いた。
(2013年5月28日 福島民友トピックス)
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