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【スポーツ】

明大が逆王手 きょう法大と決戦

2013年5月28日 紙面から

◇東京六大学野球 第7週第3日

 明大が6−3で法大を破って1勝1敗1分けとし、4回戦に持ち込んだ。糸原健斗内野手(3年・開星)の2安打3打点などで、今季初先発の左腕、上原健太投手(2年・広陵)を援護、連投のエース山崎福也投手(3年・日大三)もつぎこみ逃げ切った。法大は今季初黒星。大城戸匠理(おおきど・しょうり)外野手(4年・寒川)は5打数3安打で、過去のシーズン最高打率を上回る5割4分1厘まで引き上げた。28日の4回戦で勝った方が勝ち点5の完全優勝。明大は3季ぶり35度目、法大は2季連続45度目の優勝を目指す。

 粘りの明大が土俵際で踏ん張り、優勝へあと1勝とした。立ち上がりに流れを引き寄せたのは、糸原だった。1回2死一、三塁で先制の左前打。「先取点が欲しかった。石田は外の真っすぐがいいピッチャー。ラインぎりぎりに立って、絞って振った」。ひと握り短く持ったバットで、1ボールからの外角球を逆方向へ打ち返した。

 1回戦でフェンスに激突した主将の中嶋が大事をとって欠場したため、前日の2回戦から5番。今季初先発の上原が自らチャンスをつくった5回にも、法大を突き放す2点左前打。スタメン野手で上級生は、4年の岡大と3年の糸原だけ。チーム打率3割4分1厘の法大との打ち合いで打線を引っ張った3年生は「4戦目はウチに流れが来ると思う。法政も強いが、勝って優勝を決めたい」と力を込めた。

 今季の明大のキーワードは「粘り」。ここまですべてのカードで勝ち点を挙げたが、2戦2勝したのは東大戦だけ。8戦全勝で勝ち点4を挙げた法大が超特急なら、12試合を要した明大はいわば各駅停車。直接対決でようやく追いつき五分の立場になった。善波達也監督(50)は「みんなが粘ってくれて、何とか本当の決定戦に持ち込めました」と言い、「申し訳ありませんが、4戦目もおつきあい願います」と笑った。今季16試合目は、粘りの集大成。勝てば3シーズンぶりの優勝が決まる。 (小原栄二)

 

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