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【ゴルフ】

松山英樹がトップ通過

2013年5月28日 紙面から

全米オープン日本最終予選を通過した選手たち=大利根CCで

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◇全米オープン選手権 日本地区最終予選

 ▽27日▽茨城県坂東市・大利根カントリークラブ西コース(7029ヤード、パー70)▽晴れ、気温24・8度、南の風2・5メートル▽出場選手33人▽観客690人

 怪物が悠々とメジャー切符を手に入れた。全米オープン初出場を目指す松山英樹(21)=東北福祉大=は36ホールのストロークプレーで行われた最終予選で8アンダーをマーク。2位の黄重坤(ハン・ジュンゴン、21)=韓国=に4打差をつけ、上位5人に与えられる出場権をトップで手に入れた。本大会は6月13〜16日、米ペンシルベニア州・メリオンGCで行われる。

 最高峰の舞台を目指す男にとって、予選会はただの通過点。「通過ラインは分からなかったけれど、10アンダー近くでいけば通るだろうと。いい感じで回れた」。喜びよりも淡々、まったく危なげないゴルフで楽々と初の全米行きを決めた。

 昨年の賞金ランキング50位以内など上位選手が集まる予選。プロ初となる36ホール。プレッシャーがかかる長丁場だったが「昨日1日休んでいるので大丈夫。意外とすんなり回ることができた」と動じることはなかった。「ピンの位置が前半と後半で変わると思っていたけど、変わらないとスタートホールで知った」と思わぬ偶然も味方につけた。インスタートの第2ラウンド、12番から3連続バーディーを奪い、この時点でほぼ出場権を手中に。「普通に打ってただけ」と平然と言ってのけた。終わってみれば9バーディー1ボギー。タフなラウンドでもまったく崩れることはなかった。

 この強さに、同組で回った藤田もあぜんとするばかり。「全然余裕、アイドリングぐらいの感じでやっていた」と脱帽。「早くアメリカでプレーしてほしい。体の大きさとパワー、そして粗削りなところが魅力。世界に行って、もまれて洗練されれば世界レベルになる」と、あらためて今までの日本人にはないスケールに期待した。

 この日、スタート前に井戸木鴻樹の全米プロシニア優勝を知った松山。「すごいなと思った。日本人は(メジャーで)勝てないと言われていたが、続けるよう頑張りたい。メジャーで勝ちたい目標があるので、予選を通過して上位に行きたい」。圧勝の予選通過は、壮大な目標への第一歩だ。 (川村庸介)

 

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