「お嬢様はご機嫌ナナメ」感想
エロゲ(感想・レビュー) - 2013年05月27日 (月)
タイトル:「お嬢様はご機嫌ナナメ」
ブランド:ensemble
評価:C+(S~E)
関連:批評空間投稿レビュー(ネタバレ有り)
◆前書き
何だかんだで久しぶりの新作レビューですね。『グリザイアの楽園』もクリアしましたがこちらの感想は批評空間の方に既に投稿しました。ネタバレ無しだと書けることも少ないですし他の人と同じような感想なのでブログではいいかなと。完結編ということでしたが、綺麗に纏められており「グリザイア」シリーズ好きなら満足出来る内容になっていると思います。気になる人は是非プレイを。
それでは『お嬢様はご機嫌ナナメ』について。
批評空間の方で少しネガティブに書きすぎたかなと反省しているのでこちらではポジティブにいきたいと思います。ただ、どうしても人によって合う合わないが出てくる可能性があるので前情報として体験版はプレイしておくべきです。なんちゃって経済物としてのシナリオ、少々クセがあるヒロインを許容出来るかどうか、少なくともここはプレイして確認しておくべきでしょう。
それでは各要素について軽く触れていきます。
◆システム・演出
こんな感じ。
バックログからのシーンジャンプ機能が有るのが高ポイント。スキップも高速で、周回するにあたって既読スキップも多用しましたが快適にプレイ出来ました。
システム面での不満は特に無いですね。「次の選択肢に飛ぶ」機能があれば更に快適にプレイできたとは思いますが現状でも全く問題ないです。
演出面はライブ部分など力を入れている所は入れていますが全体的には標準レベルといったところ。立ち絵が目まぐるしく動く作品ではありません。ただ、七波お嬢様は表情差分が豊富でコロコロ表情が変わるので見ていて楽しかったです。詳しくはキャラクターの項目で。
この立ち絵の格好結構好き。
◆音楽・グラフィック
特別耳に残ったBGMはありませんでした。作品の雰囲気に合ったBGMとは思いましたが悪く言えば平凡。逆に挿入歌の「shining star」は良い場面で入るし物語の一つの鍵にもなっているので印象に残っています。ただ欲を言えば折角アイドルが題材になるのでもう一曲くらいボーカル曲が欲しかったですね。
グラフィックは武藤此史先生ということで文句無しの一級品。
細い線で形作られた形状を淡い色合いで引き立てる絵柄は非常に魅力的。塗りというか光沢の出し方が少し独特ですよね。髪の部分のテカりとか。
バケツマン!SD絵も可愛い。
◆Hシーン
全20枠で内訳は各ヒロイン4回ずつ。一回一回の尺も結構あるので物足りなく感じることはないのではと思います。あと音羽以外は全員パイズリ有り。
シチュエーションは基本的にオーソドックスな物ばかりですが、ちょっと特殊なものしかないヒロインがいたりと大きな見所になってる物もあります。
ここは個人的に凄い色々書きたいけどネタバレなので伏せときます。是非プレイして確かめて下さい。
後は七波お嬢様節はHシーンでも健在。こんな意味不明なことも言っちゃいます。
まあでも行為の最中はいつもの桐谷華キャラって感じでしたね。
◆キャラクター
音羽の性格はちょっと好き嫌いが激しく出そうですが基本的にヒロインはみんな可愛いです。音羽は傍若無人な振る舞いを許容でき、夢に向かって一心に突き進むある種のカリスマ性に共感出来れば逆に一番お気に入りのヒロインになるのではないかと。僕の場合はウザく感じたりもしたんですが、付き合ってからのデレとりんごりんボイスを堪能できたので満足してます。
本作のヒロインは七波お嬢様を初めに、少々クセがありますがそこの独特な台詞が妙に記憶に残るというか…、要するに全ヒロインに共通して個人的なツボに入った台詞が多かったです。プレイ中に画像をキャプチャーした回数はここ最近プレイした作品で間違いなく一番多いです。この辺りにライターの上手さを感じましたし本作が記憶に残る作品となった一つの理由ですね。
七波お嬢様の「まっじで!」とかルートの細かい内容は忘れても印象に残り続けると思います。
まっじで!
3Pルートはよ
いねが~
デレてからは可愛い
こういう意味不明な台詞が妙にクセになります。桐谷華さんの演技も素晴らしい。
こんな妹が欲しい。あ、兄さんボディソープのシーン良かったです(
らしいです
色々画像を貼ってきましたが僕の一番お気に入りのヒロインは詩綾お嬢様です。
詩綾お嬢様はこのように内気ながらも主人公に一生懸命アタックする正統派お嬢様ヒロインです。僕はこういう純粋なヒロインが好みなので見事にやられました。個別ルートも意外性があり凄い興味深かったです。ここは是非各々がプレイして堪能して欲しい所ですね。
サブキャラクターもショウエイを初め鶴美お嬢様など良いキャラしてます。特にショウエイは攻略したいのでFD出して欲しいです。とは言えensembleのFDはこれまでのを見るに不安要素の方が大きいですが…。
◆シナリオ
推奨攻略順は透夏→音羽→詩綾→七波→花の順。
本作は大きく分けて二つの展開があります。一つは透夏、音羽が攻略できる「アイドル育成ルート」、もう一つは詩綾、七波、花が攻略できる「七枷財閥ルート」。前者より後者の方が話の重要度が高いですし力が入っているので後ろに回すことをお勧めします。
また、シナリオを担当した籐太先生が
まあ、あくまで私的な攻略順については七波→花でそれ以外は、お好きな順序でいいんじゃないかな? と思いますです #ojonana
— 籐太さん (@touta_tsubuyaki) 2013年5月24日と仰っていたので自分もこれに従いましたが、話の内容を考えた場合はこの順番がベストだと思いました。
「アイドル育成ルート」と「七枷財閥ルート」(+共通ルート)では恐らく担当しているライターが違います。そのため一方で重要になってくる伏線や謎が他方では解決されなかったりあっさりと流されてしまったのは少し気になってしまいました。もう少し早い段階で分岐に入っていればこうならなかったのかなと思います。
シナリオの中心になるのは財閥問題などの経済話。とは言えあくまで雰囲気を楽しむなんちゃって経済物と認識しておきましょう。本格的な話を期待する人、或いは経済学に精通している人はちょっと向かないかなと思います。そこは体験版をプレイして確かめておくべきです。舞台設定の粗などは深く探せばいくらでも見つけられると思いますが、まあここでは言及しないことにします。そこに期待して本作をプレイした訳ではありませんしね。
ただ少し気になったのはストーリー展開に引っ張られる形でヒロインとの恋も発展するので、選択肢を選んでいってもあまりヒロインを攻略しているという感じがしなかったこと。いつの間にかヒロインと好き同士になっていたというか…、好きになる過程の描写や日常のイチャラブが少し不足気味だったかなと。七波お嬢様は後に配布されるアフターでそこが補充されると思うので期待ですね。
ヒロインはみんな可愛いのでもっとイチャラブを堪能するためにも是非FDとか出して欲しいです。
◆総評
体験版がかなり有効な判断材料になると思うので気になる人はまずはプレイすることをお勧めします。そこで七波お嬢様のキャラであったり経済物のシナリオに先が気になったりと惹かれたならば、本編に入っても問題なく楽しめると思います。
個人的にもう一声という箇所が多くて点数としてはそこまで伸びませんでしたが、間違いなくプレイして楽しかったですし何より記憶に残る作品になりました。
「間違いなら、すでに起こっていた」のシーンとか恐らくずっと忘れないと思いますし、それくらい強烈に印象に残っています。
ボリュームも結構あるので、体験版をプレイして好感触だった人は是非とも本作を手に取ってみてはどうでしょうか。
