ソウルで24日まで開催された見本市「ワールドITショー2013」に出展されたLGの有機ELテレビの数々。同製品は投入モデルが少なく市場にまだ浸透していない(ブルームバーグ)【拡大】
E*トレード・コリアのアナリスト、キ・チョンビュン氏(ソウル在勤)も「サムスン、LGともに4Kの市場を読み誤った。どちらのメーカーも、これからしばらくは4K技術を使用した液晶テレビの販売を続けることを検討している」と指摘する。
LG利益5分の1に
過去9年にわたりテレビ事業の赤字が続くソニーの平井一夫社長は、今期(2014年3月期)の同部門の業績について、1600万台を売り上げて10年ぶりの黒字を実現すると明言している。
サムスン、LGは昨年、薄型テレビをそれぞれ5100万台超と3000万台前後売り上げたが、今年1~3月期のサムスンの家電(テレビ含む)部門の利益は前年同期の半分に満たない2300億ウォンに激減。LGのテレビ部門も、前年同期の1640億ウォンから300億ウォンへと大幅な利益の低下に見舞われている。
現在、4KテレビでサムスンとLGが市場投入しているのはそれぞれ1モデルずつ。昨年7月に価格2万2000ドル前後の84型を世界100カ国で発売したLGは今年後半、65型と55型を投入するという。