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2基目の発電機搬入/八戸火力
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報道陣に公開された2基目となる発電機の搬入作業。ジャッキアップ装置を使って重さ約245トンの発電機を持ち上げ、建設中の蒸気タービン建屋の2階部分から搬入した |
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東北電力は26日、ガスタービンの排熱で蒸気タービンを回す複合型発電方式「コンバインドサイクル」の確立に向け、八戸火力発電所5号機(八戸市)の蒸気タービン建屋(建設中)に、2基目となる発電機を搬入した。2014年3月には試運転を開始する予定で、出力は現状のガスタービンに比べて約1.4倍にアップする。
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八戸5号機は昨年7月、東日本大震災後の需要ピーク時の緊急電源として、ガスタービンのみで営業運転を開始した。同年6月にはガスタービン発電と並行する形で、コンバインド化に向けた追加工事に着手、現在の進捗(しんちょく)率は20日現在で37.5%となっている。
東北電力によると、2基目の発電機は東芝製。横浜市にある東芝の工場で組み立てられた後、海路で八戸港に輸送。25日に発電所敷地内に入り、蒸気タービン建屋内への搬入作業を始めていた。
26日は、特殊輸送車両に搭載したジャッキアップ装置を使って重さ約245トンの発電機を、地上から約7メートルの位置にある建屋2階まで持ち上げ、内部に搬入した。6月中旬には蒸気タービンの搬入作業に着手する。
八戸5号機は、14年8月にコンバインド方式での営業運転を開始。出力はガスタービンのみの27.4万キロワットから39.4万キロワットまで上昇する。17年には燃料を従来の軽油から液化天然ガス(LNG)に切り替え、最終的な出力は41.6万キロワットになる。
八戸火力発電所の鹿又裕喜所長は「発電所の心臓部ともいえる発電機の搬入により、周辺設備の工事が飛躍的に進む。震災から3年に当たる来年3月には、この発電機を使って地域の皆さまに安定した電気を届けたい」と話した。
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