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2013年5月27日(月) 東奥日報 ニュース



■ 再処理工場ガラス固化全試験終了

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 日本原燃は27日午前、六ケ所再処理工場で進めてきたガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験について、実際の高レベル放射性廃液(実廃液)を用いたA系統ガラス溶融炉の本格試験が終了した−と発表した。大きなトラブルはなく、試験はおおむね予定通りに進んだ。2006年に始まったアクティブ試験(最終試運転)は、国の使用前検査受検前の段階における全ての主要工程が終了した。

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 原子力規制委員会は、12月に施行する核燃料サイクル施設の新基準に適合しない限り使用前検査を実施しない方針を掲げている。このため、原燃が目指す10月の完工は延期が避けられない情勢。原燃は、ガラス固化試験の評価結果を取りまとめた後、規制委に対し、使用前検査の早期受検を求める方針。原燃の報道担当者は試験終了に関し「原子燃料サイクルの確立に向けた前進と受け止めている」とコメントした。

 原燃によると、8日から始まったA系統炉の本格試験では、炉の温度が安定した状態で連続運転が可能かどうかを確認する「安定運転確認」と、1時間当たり70リットルの高レベル放射性廃液を供給して、溶融炉の最大処理能力を確認する「性能確認」を実施。炉内の洗浄運転で生じる分を除いて計25本の固化体を製造し、26日午後11時32分、試験を終えた。

 もう一つのB系統炉では今年1月に本格試験が終了。原燃は今後、A系炉内のガラスを全て抜いた後に内部を点検し、必要に応じて炉内残留物の除去作業を行う。また、AとB双方の炉の試験結果を取りまとめ、原子力規制委員会に報告する予定だ。

 原燃は当初、8月までに国の使用前検査を受検し、合格後は、海洋放出管の切り替え工事など必要な作業を行い、10月の完工にこぎ着ける予定だった。だが、規制委の事務局である原子力規制庁は3月下旬、原燃に対して10月完工を認めない方針を直接伝えている。

 川井吉彦社長は4月下旬の定例会見で、現時点での工程変更を否定する一方で、10月完工は厳しい−との認識を示しており、「安全とは直接関係ない性能確認」(川井社長)である使用前検査の早期受検の必要性を訴えている。

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