放射能漏れ:文科政務官、茨城県知事と東海村長に謝罪
毎日新聞 2013年05月27日 20時24分
茨城県東海村の加速器実験施設「J−PARC」(ジェイパーク)で起きた放射能漏れで、文部科学省の丹羽秀樹政務官が27日、同県を訪れ、橋本昌知事や東海村の村上達也村長と相次いで面会。「地元住民の不安を真摯(しんし)に受け止めながら、二度と事故が起こらないよう体制作りを万全にしたい」と謝罪した。村上村長らは「事故を教訓に、運営体制をしっかり作ってほしい」と再発防止を要請した。
丹羽政務官は事故のあった「ハドロン実験施設」も視察。排気ファンについて問題視し、現在は義務付けられていないフィルターの設置など安全基準の見直しを示唆した。
また、これに先立ち、記者会見した橋本知事は「大変遺憾。県への通報が遅れたのは大きな問題だ」と批判した上で、排気ファンを動かしたことに触れ「日ごろから職員の訓練や教育が必要だ」と指摘した。【岩嶋悟、杣谷健太】