【沢木香織、吉浜織恵】万引き客の顔写真を、店内に張り出す鮮魚店が大阪市内にある。1品1万円の「罰金」を払えば撮影は原則免除される。ちょっとやり過ぎではと忠告されるが、一向に減らない被害に、経営者は「やめるつもりはない」と強硬だ。
「警告!」と題した店内の張り紙に、こうある。
当店で万引き等の行為を発見・確認した場合、警察には通報せず、犯人の顔写真を撮影し、店頭に貼らせていただきます(無期限)
「お小遣いかせげます!」という別の張り紙も。
万引き行為を発見・お知らせいただくだけで1万円!!
添え書きに「万引き犯の罰金(1品につき現金1万円)をそのままお渡しいたします」とも。
5月下旬、30〜70代の男女4人の写真8枚が、壁に貼られていた。魚やすし数点を万引きしたという。女性2人は「私は万引きしました」と書いたカードを持たされている。みなこわばった表情だが、撮影には抵抗しなかったという。
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朝日新聞社会部