先週、スタウントンへ
テーマ:観光どうも日本とアメリカでは「年末時差」とでも呼ぶべき感覚のズレがあるようだ。。。
今年も押し詰まってから、日本からのいろんな依頼が立て続けに飛び込んできて、
ちょっとあたふたしている。
日本では、正月が冬休みのメインなので、年末28日ごろまでは「なんとか年内に
仕事を片付けて心おきなく年を越したい」とみなが思うためであろう。
しかし、こっちはクリスマスが冬休みのメインなので、22日や23日になって
日本から仕事を頼まれたりすると「オエッ!?」ということになる。
事務的にできる作業ならまだ良いが、アメリカの研究者たちに連絡をとったり、
文献を調べたりする必要のある仕事の場合、大いに困る。。。
大学や研究所は閉まっているし、研究者たちに連絡するのも(日本だと正月に
自宅に仕事の電話をするようなもので)気が引けるし、そうそうすぐに連絡が
とれるものでもない。
というわけで、バタバタしていると、ブログの更新もおろそかになるが、
ここは書きそびれていた過去ネタで勘弁してもらおう。
先週の土曜日(先々週かな、17日)、シャーロッツビルから西に1時間ほど行った
ところにあるスタウントン(Staunton)の町にドライブに行ってきた。
(発音は「スタントン」が近いようだが、観光ガイドなどにも「スタウントン」とある
ので、そのままにしておく)
スタウントンは270年以上の歴史をもつ古風な町で、旧市街地を歩いていると
ヨーロッパに来たかのような趣のある建物も多い。
アムトラックの駅(左がプラットフォーム)
などもなかなか風情があり、
駅舎の建物の続きによいレストランが
あったりもする。
午前中に行ったのは、アメリカン・フロンティア・カルチャー博物館。
17世紀から18世紀にかけてシェナンドーア地域にやってきた入植者たち
(ドイツ人、スコットランド系アイルランド人、イングランド人)それぞれの
農民の伝統的住居と、それらの伝統農業をミックスさせて作り上げた
アメリカ式農業、農家のありさまをモデルハウス式に展示している。
写真容量の関係で全部はお見せできないが、見て回ると
ドイツの農家、スコットランド系アイルランドの農家、イングランドの農家、の順に生活レベル
が上がっていき、最後のアメリカ農家(上左)が一番豪華。
それに合わせて、博物館正面に掲揚されている国旗も、「お前たちの伝統を統合して俺たちは
アメリカを作り上げたんだぞ!」とばかり、星条旗が一番上にえらそうにはためいているのも
(上右)、おなじみの(?)アメリカ方式である。。。
午後は、アメリカ第28代大統領、ウッドロー・ウィルソンの生家(下左)へ。
前にこのブログでも書いたように、ヴァージニア州出身の大統領は数としては多いのだが、
そのほとんどが初期(第12代まで)に集中している。
今のところ、もっとも現代に近い当州出身の大統領がこのウィルソンなのである。
(もう80年以上前だが)
第一次大戦時の中立政策やその後国際連盟へと結実した国際平和機構の提言などで
結構有名な大統領であるわりには、「派手さのない人物」という印象だが、その印象は
館内の展示を見ても変わらない(唯一目を引くのは、車好きで知られるウィルソンの愛車=上右)。
しかし、歴代大統領の中では唯一博士号(政治学)をもち、プリンストン大学の教授・総長をも
務めたアメリカの穏健かつ堅実な知性を代表する人物として、このスタウントンの町の誇りと
なっているようだ。
繰り返しますが、(特に日本から仕事をご依頼いただいた皆さん!!)
スタウントンに行ったのは、先週の17日です。
みなさんのご依頼を放っぽり投げて観光してるわけじゃーありませんので、
けっしてお間違えのないよう。。。
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