2006-11-26 02:41:30

ワシントン記念塔

テーマ:観光

今回のワシントンDC小旅行では、 観光は中途半端に終わった。

まあ、観光などというものは、限られた時間のなかで「あれも見たい、これも見たい」

ということで熱が入るものだが、

DCは近いし(日帰りも可能)、アメリカに滞在中にこれから何回も来るチャンスがある

(仕事もある)ので、「まあ、また次でいいか・・・」と思ってしまうからだろう。


特にDC観光の目玉である美術館・博物館の大群(スミソニアン博物館群)などは、

あまりに見るものが多すぎるので、一回に一つずつ、「今日はここを観よう」と決めて

クリアしていくのが正解に違いない(今回は、ナショナルギャラリーの西館の半分

ぐらいを回っただけで力尽きた・・・)。


Washington monument1    Washington monument2

 さて、今回の観光のメインは上の写真のワシントン記念塔。

 着工(1848年)後40年かけて一般公開された(1888年)この塔は、パリのエッフェル塔

 ができるまでは、世界一高い建物だったとのこと(現在でも、石造のものではナンバー1)。

 高さ約170mの最上階まで、エレベーター(1959年製)で登ることができるのだが、

 入場料はタダである。

 (30分ごとに時間の決められた整理券を近くのチケットキオスクで配っているが、

 ここで列をなして待つのを避けようと思うと、ネット上で予約(1人1ドル50セント)

 しておくことができる)


 最上階からの眺望は、すばらしい の一言につきる。

 例によって「きったな~い窓」越しの写真だが、下の写真でその一端は

 おわかりいただけることと思う。

 左が北側(ホワイトハウスを上から見下ろしたもの)、

 右が西側(ポトマック川に面したローマ神殿のようなジェファーソン記念館)

 の窓から見た風景である。

 view from WM1
   view from WM2

 ただ、
 眺望には大いに満足したものの、

 ちょっといやな思いもしないわけではなかった。


 一番上の左側の写真でもおわかりになると思うが、

 この塔をぐるっと取り囲む

 「これでもか~~~!!」というぐらいの星条旗の大群

 (下がその拡大写真)

 Washington monument3

 ニューヨークにある自由の女神像はフランスから寄贈されたものだから、

 まあ、この記念塔はアメリカ人にとって

 「自前で造り上げた」建国の象徴、といった意味を帯びているのだろう。


 それを誇りたい気持ちはわかる。。。


 しかし。。。。


 ある意味、ここには、いいところも悪いところも含めて

 アメリカという国、アメリカ人という国民の本質がモロに出ている

 ように思うのだ。


 その

 ・ 途方もないぐらい無邪気な善意


 ・ それと一体になった、

   厚顔無恥と他者(異文化)に対する想像力の欠如


 もちろん前者は、少なくとも個人レベルで現れる限りは、

しばしば私たちに感動を呼び起こすし(なんたる善意!)、

 それが一種の「ふところの深さ」として誤認される場合もあろう。

 (もちろん、「地獄への道は善意で敷き詰められている」

 というネストロイの名言を思い起こしはするが)


 しかし、この後者の側面は、

 この国で暮らす外国人が、日々それを感じざるを得ないもので、

 異文化にどっぷり浸かった経験のある(ごくごく少数の)アメリカ人

 以外にはけっして理解されることはないだろう、

 とひしひし感じる。

 (ちょっとしめっぽい話になってしまいました・・・)






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コメント

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1 ■なるほど!

わ~DC観光、楽しまれたのですね!!
良かったです!(^∇^)

先月我が家もいきましたが、たしかに眺めがすごいな~~~~~の一言でした。
一度は上ってみたい、とおもったので、もう気が済みましたけど・・・はは(;´▽`A``

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