重力ピエロ (新潮文庫)
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重力ピエロの感想・レビュー(18337)
母親としての目線で読み進めた為か感動したり、涙することは出来なかった。まず、春が10年以上も前からずっと葛城に殺意を抱いていた事がわかった時がショックだった。そして泉水も殺意を持っていたと知り、驚きと共に愕然とした。息子たちにそんな想いを抱かせてしまった事、愛情や信頼だけでは、負の想いを払拭出来なかったことに親としての無力さや責任を感じて悲しくなった。春の葛藤も痛いほどわかる。わかるけれど、やはり彼のしたことは許されることではない。葛城の強姦について語る想像力云々のくだりは吐き気がした。読後はどうも納得出
圧倒的信者数を誇る伊坂幸太郎、三冊目読了。村上春樹っぽいところとか、キャラクターがクヨクヨしすぎなところとか、肌に合わないが、面白かった。
ミステリー成分じゃない部分が面白かったミステリー。疾走感こそないものの、話がどう転んでいくのか、どう繋がっていくのかを楽しみながら読めました。あとキャラクターの魅力の平均値が高い。親父と黒澤さんがツートップ。
お互いを想いやる気持ちや 強くて大きな愛を感じました。
家族って、何があっても きっと 深い所で繋がりあってるんだなと思いました。
春や、偉人達の名言の数々も素敵です。
家族や兄弟について色々考えさせられた小説!親父さんの兄弟を救済する最高の台詞はほんとに最高だった!読んでて若干暗い気分になってる時にあの台詞!一気に読んでよかったって感想になりました!黒澤さんや他の作品の登場人物がでてくるとちょっと嬉しいですね!
兄ちゃんが春の地図を見たあたりからは一気読み。兄弟、父子の話としては○。ミステリーや、何かを伝えるものとしては違う、と思う部分はあるけれど。夏子にもうちょっとストーカーだけでなく女性としての魅力があったら良かったなぁ。
6/10点 なんというか作者の本作に対する意気込みのようなものは感じるのだが、私の中では空振りという印象。全体的に言葉の表現や描写などテクニック満載でうまいなぁと思わせるものの、ややこじつけ的なストーリー自体はいまいち引き込まれなかった。ラストもどんでん返しなどなくほぼ予想通りのオチで拍子抜け。そういえばストーカー女は結局どうなったんだ?
家族、兄弟って…と考えさせられました。母の強さ、父の強さ、兄弟の絆、読んでいてとても嬉しかった。
ラストはよかったし涙もしたけれど、遺伝子の話が難しく長すぎた。そしてやはり、そもそも産むという選択肢が受け入れられず…女性としては重いです。なぜこのテーマで小説を書いたのだろう…と思ってしまう。だって春は結局は遺伝子で言うところの父親を抹殺しなければ自分を保てないほど苦しんだ…。つらい小説です。これが伊坂さんの一番押しの作品とは…ちょっと、どうかな…;
久しぶりに小説を読みました。ミステリーかと思いましたが、謎解きはなかったです。軽妙で楽しく読めます。長い物語ですが、サーと読みました。独特な、不思議な感じです。
65.終始、伊坂先生独特の雰囲気で語られ、かなり重たい話しですが重たさを感じさせません。しかし、大前提となる『春を生む』という選択肢がどうしても理解できず最後まで。
「53」とプリントされたTシャツや子供服って52や56などにくらべると比較的よく見かけるなと以前から思ってたのですが、意味のある数字だったのですね。
ずっとタイトルが気になっていた。重力とピエロ。お父さんは笑顔で泣いて重力を消し去っていったんだな〜って思った。お父さん凄すぎ!
色々な謎が少しずつ明かされていきました。春と泉水。二人の謎の行動が、思ってなかった結末とつながり、驚きもありました。父親の存在もとても大きかったと思います。でも、私にとって遺伝子の話は小難しくもありました。
書き出しと、締めの文章が、一緒とは、なんともいい感じです。 まさか、黒澤さんが、出てくるとは思わず、驚いた。ニクイ演出です。やはり、黒澤さんは、渋い。 《JPG》の『ラッシュばかりの人生を~』のくだりには、やられた~と思い、《花》の『花言葉』と『おまえは俺に似て~』のくだりには、泣けた。電車のなかで、涙腺ゆるみやばかった。 お父さんも、お母さんも、素敵な人だと思うし、なにしろ、『最強の兄弟』が加わり、素敵な家族だと、思った。 伊坂さんの作品て、いいなあ。
とてもよかった。重たい話だが、伊坂特有の語り口のおかげで、読書中に重さを意識しなかった読み手は多いのではないだろうか。語り口によって重力を省いたということで、この作品には小説が「小説という媒体である意味」が隠れているように思う。同じテーマで東野圭吾あたりが書いていたら恐ろしいことになっているだろうなーとか考えたりする。北上次郎による解説の受け売りだが、春の苦悩を内面から描かなかったことが、家族小説として新しい部分であったようにも感じた。
読み始めてすぐに「あれ?色が違う」と思った。上手く言えないのだけれど、読んでいる時に頭の中に浮かぶ色彩が、今まで読んだ伊坂作品とは違う印象を受けた。印象深いシーンや台詞、アレとソレが後で繋がる時のあの感じは、いつもの伊坂ワールド。違う色に感じたのは、兄弟・親子という「家族」が前面に出ていたからかな。(今まで読んだ伊坂作品にあまり「家族」は出てこなかったような気がする。)とても重い内容がさらっと軽い感じで書かれているのに、最後には涙も出てきてしまった。すごく好きな作品。
すごくよかったです!!家族愛という重いテーマですが、読了したあとはとても心が軽かったです。家庭を持つときになったらまた読みたいです。オーデュボンとラッシュライフを読んでから読むと面白さが何倍にもなると思います。
連続放火魔の謎を追いつつ、家族がお互いを思う気持ちが伝わってくる物語。登場人物の台詞・行動が非常にユニーク。特に女性陣はぶっ飛んでいるw主人公家族は実に重苦しい過去を抱えているのに、この独特の言動のおかげで、全体的にじめじめ感がそうないような。(でも重いけどね。)審査員の尻をぶっ叩くシーンは本当に痛快だった。前作で出てきた人物がちょろっと登場したのもちょっと面白かったw 遺伝子ネタや生物学ネタはちょっと貴志祐介を思い出した。こういうネタ大好きだけど。
過激な山場はなくて、でもそれが「この話は一体どうなるんだ?なにが話の中心テーマなんだ?」と気になってどんどんと読み進めた。遺伝子、ガンジー、メロス、山椒魚、癌、レイプ、法治国家...いろいろとテーマっぽいものは出てくるものの最後は全体テーマとしての、親子の絆、兄弟の絆がうまく書かれていた
やっぱ、家族でしょ。と呟いた。普通に考えたら、やっぱり罪は罪だけれど、最後は主人公と一緒になって、行かなくていいよって思ってしまった。主人公が赦しても、お父さんは赦さないのかな、とも思ったけど、弟の存在を認めちゃってる時点で、例えばどんな結果が待っていようとも赦してくれる気だったのかな、とも読み終わった後に思った。俺たち二人だったら無敵ではなくて、俺たち家族は無敵だよって感じだったな。
ミステリーとしては仰天の真相とまでいかないがこの作品の見所はそういうところじゃない。兄弟、家族の絆の強さをみせつけられた。犯行にDNAを絡めたのは一つの意思表示だったのかも。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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5月9日
父と弟の握手からの兄の「遺伝子関係ねえじゃんか!」に泣いてしまった で、電車だったのにぃ
2人そろえば最強!!2人だけでも最強だけど、家族4人そろったら超最強!!それくらい愛のある家族だと思った。血がつながっているかどうとかいうことではないのだな。兄弟はよく似るね。個人的には、母親の競馬のシーンが特に好きだった。恐怖がありながらも息子二人に賭ける母親、もう、素晴らしいね。最後に、本当に最強の家族だ。
思っていたよりもスッキリとした後読感。 お父さんが素敵だった。 血のつながりがあるから親子なんじゃない。 愛情を込めて育ててくれた人が親であって、血のつながりがあるだけなら春のいうように、『他人』と変わらないんだと思う。
『オーデュボンの祈り』がお気に入りだったけどそれに劣らず面白かった!飄々としてるのに最後にキチンと型にはめてくる伊坂作品のこの感じが好き!
魔王から入ってしまった伊坂さん。
ちょっと重いイメージやったけど、これ読んで一気にファンになりました!
さすがに話題作。冒頭から引き込まれる。
家族愛の話しだけど、全然ふわふわしてなくて、むしろ過激的。
だけど一貫してゆるがない家族愛がベースになってるから、読んでて心に優しい。
伊坂さんの人の描写は笑えるとこ多いし、すごく好きだなぁ☆
久々の伊坂作品。テーマは重いけど、面白かった。ラッシュライフを再読したくなった。
読了。初めての伊坂作品、きっと肌に合わないと思っていましたが、読メの皆様に紹介していただき読みました。面白かったです。大好きな遺伝子、最後に向かう爽快感等。私は一人っ子で、兄姉弟妹はいません。だから、泉水と春の間の絆がよく分からないと同時に、すごく憧れます。社会道徳上やってはいけないけれど、家族のルールでは許容範囲であることって、無くはないなと。弟を思う兄の想い、兄を慕う弟の想い。しかし、こどもの日に、この本を読了とは……何かのご縁?(笑)受け売りですが、おススメです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2) -
5月5日
ともちゃん@伊坂さん祭り開催中☆
私、この本積んでます! 早く読もうっと! 伊坂さんの作品では、最近読んだ死神の精度が面白かったですよ♪ 短編で読みやすかったです(*^O^*)
私、この本積んでます! 早く読もうっと! 伊坂さんの作品では、最近読んだ死神の精度が面白かったですよ♪ 短編で読みやすかったです(*^O^*)
ナイス!
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05/05 20:59
小渕茉莉絵
読んだ方がいいですっ!!少なくとも私は、この本を教えてくださったユーザーさんに感謝しとります!そして、またおススメを教えてくださり、ありがとうございます^^きっと読みます♪
読んだ方がいいですっ!!少なくとも私は、この本を教えてくださったユーザーさんに感謝しとります!そして、またおススメを教えてくださり、ありがとうございます^^きっと読みます♪
ナイス!
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05/05 21:56
主人公の家族が抱えた悲しい過去の復讐劇。ラストが近づくにつれ、過去の真実と、放火事件の真相が徐々に明らかになっていきます。この家族の絆は本当に強いと思います。やはり、辛いことを乗り越えて生きている人たちは強いのだなぁと、この物語を読んで改めて思いました。まさに、感動するミステリーですね。
テーマがものすごく重く、読み進めていくたびにどんどん辛くなっていったのですが、最後のお父さんとの会話で救われました。自分でも哀しいのか良くわからないのですが、何故か涙が出てきました。このお父さんは、本当にすごい。本当に最強の家族です。
☆3 登場人物のセリフ回しや思考が素敵。重いテーマでも軽快で軽やかに描けてしまう伊坂さんはさすがです。こんな繋がりを持てる家族に憧れます。ただ、私はこの話を理解できたとは思えない。意味は解るけれど、心の奥底まで入ってこない。スピード感のなさや現実味のない登場人物に感情移入しづらいせいなのか、読まされてる感が強かった。芯の通った話で良いと思うだけに残念。黒澤さんや伊藤の登場にニヤリ。
死神の精度の前に読んでおくといい、という感想があったので読んでみました。(実際ちょっと得した気分でした♪) 泉水と春、どちらも英語の直すと「スプリング」というのが素敵です。子供の名前って字面だけではなく、親の想いが込められるべきだと思うから。これは2人とも同じ、という父の気持ちが切にこもっているのではないでしょうか。連続放火の犯人はわりと推理しやすかったけど、その理由はいつもの伊坂ミステリーを読むような、深い納得・・・のようなものを感じました。前哨戦として読んだけど、良かった。
重力ピエロの
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