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大阪・高槻市で、夜道を1人で歩いている女性の靴を男が奪い去る強盗事件が、2011年夏から10件連続で発生している。高槻署は同一人物による連続強盗事件として捜査を続けているが、いまだ逮捕には至っていない。わざわざ履いているハイヒールやパンプス、ブーツを狙った手口に、捜査員や識者は犯人像について「相当の靴フェチ」との見方を強めている。
高槻署によると、被害は11年7月から今年4月までで計10件確認されている。奪われた靴を種類別にみると、ハイヒールが5件、パンプスが3件、ブーツが2件で、スニーカーやサンダルはないという。場所はいずれも高槻市内で、JR高槻駅から北側に集中しており、発生時間は午後10時20分から午前1時10分までの間。被害者の大半は20~30代の女性だ。
「気付いたら両足ともはだしだった」。被害にあった女性の一人は、突然の出来事にあっけにとられた。夜道を歩いていると、背後から近付いてきた男に突き倒されて転倒。男はわずか数秒間のうちに、慣れた手つきで履いていたハイヒールを奪い、その場を立ち去った。
犯人の男の特徴について、被害女性の証言を総合すると、年齢は20~30歳代で、身長は160~170センチ。野球帽をかぶっていたという情報もある。
手口は大胆だが、犯人は人通りの少ない住宅街など、防犯カメラが設置されていない場所を用心深く狙い定めており「すべて計算ずくの犯行」(捜査関係者)なのも特徴。前後の被害との間隔は約1か月から半年と大きくばらつきがあり、捜査員を集中して投入することもできない。捜査幹部は「ただのフェチだろうが腹立たしい」と胸の内を明かす。
興味の対象が靴にしかないのか、金目の物はこれまで奪われていない。奈良女子大・岡本英生准教授(犯罪心理学)は「転売目的であれば履いている靴を狙う必要はないし、リスクが大きすぎる」と指摘し、「奪った靴の形状やにおいで、性的な興奮を得ているのだろう」と犯人の心理を分析する。
現場付近の20代の会社員女性は「帰りが遅くなることがあるので怖い。しばらく運動靴で通勤する」と困惑顔。50代の主婦は「奪った靴をどうしているのかと思うと気味が悪い」と身震いする。
漫画家の倉田真由美さん(41)は「男のこだわりの強さは女には理解できない。早く捕まってほしい」と厳しく突き放したが、「犯罪性がある趣味を持った人物は、他の人の何倍も苦しみを感じている。犯人は葛藤しながらも、靴を奪うことへの衝動を抑えられないのだろう」と犯人の素性を推し量った。
(2013年5月27日06時05分 スポーツ報知)
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