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「みんな」宮城県支部、橋下発言翻弄 選挙協力2カ月で破綻

 夏の参院選宮城選挙区(改選数2)に公認候補を立てるみんなの党の県支部が、日本維新の会の共同代表を務める橋下徹大阪市長の従軍慰安婦をめぐる発言に振り回されている。両党は3月末に候補者一本化などの選挙協力を約束したが、わずか2カ月足らずで破綻。みんなの県内関係者は橋下氏への恨み節を口にする一方、地域レベルの連携継続には含みを持たせた。

<「結婚できない」>
 「価値観を共有できていると思っていたが違った。価値観が違えば結婚できない」
 26日、選対本部を発足させたみんな県支部が仙台市宮城野区で開いた記者会見。本部長に就いた林宙紀衆院議員(比例東北)は結婚になぞらえ、選挙協力解消を決めた党本部の決定に従う考えを示した。
 県内では4月に地域レベルでの協力態勢を確認。選挙区に立候補を予定する新人の元NHKアナウンサー和田政宗氏(38)は、昨年の衆院選で宮城4区から維新公認で立候補し落選した畠山昌樹氏と合同で、街頭演説を重ねてきた。
 「和田と畠山。気心知れています。お酒も一緒に飲んでいます。第三極連合、新しい力に賭けてください」。約1カ月前、買い物客でにぎわう仙台市中心部の商店街で親密ぶりをアピールした。橋下氏発言が飛び出す前日の12日も2人で仙台の街頭に立ったが、それが最後になった。

<信頼「変わらぬ」>
 林氏は今後、合同の街頭活動はしない方針を示しながらも、「県内の維新関係者への信頼は変わらない。和田さんの個人的関係を断絶しろとまでは言えない」と述べた。
 維新からは、県内を地盤とする元自民党衆院議員中野正志氏(65)が比例代表に立候補を予定している。和田氏は「今後も畠山さんや中野さんと緊密に連絡を取り合う関係は変わらない。宮城モデルの協力を模索したい」と話した。

 みんなの党県支部は同日、選対本部の本部長代行に柳橋邦彦仙台市議、事務局長に堀内周光県議を選任した。


2013年05月27日月曜日


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