2013.5.27 05:03

阪神・マートン、3戦連続V打も「たまたま」

マートンは一回、新井良の右前打で本塁へ突入し、生還した

マートンは一回、新井良の右前打で本塁へ突入し、生還した【拡大】

 (セ・パ交流戦、阪神7-1日本ハム、2回戦、阪神2勝、26日、甲子園)前夜のサヨナラ劇から10数時間後…。その余韻さめやらぬ中、またしても助っ人のバットが得点を生み出した。それでも、3戦連続決勝打のマートンは控えめに振りかえった。

 「たまたまそういう場面で打てているだけです。大和が塁に出て、鳥谷が良い形でつないでくれた」

 一回だ。大和が四球を選び、鳥谷が中前打で出塁。相手失策も重なり一死二、三塁で打席に入った。この試合まで最近3試合で打率・615(13打数8安打)とノッてる男。カウント2-2からチェンジアップを右前へ。先制点をたたき出し、一挙6得点を生んだビッグイニングの先陣を切った。二回にも左前へ安打を放ち、今季20度目のマルチ安打を記録した。

 23日のロッテ戦(QVC)では一回二死二塁から中前で跳ねる先制打。前日25日の日本ハム戦(甲子園)には九回二死満塁から右中間へサヨナラ打。これで3試合連続の決勝打だ。

 「チャンスでも、できることとできないことがある。それが野球です」。とはいうものの、勝負強さを見せた3試合。打率も・358まで上昇した。本塁打は4発と少ないが、ハイアベレージで走者をかえす-。頼れる助っ人は新しい「虎の4番」のスタイルで打線の中心を担っている。(渡辺 洋次)

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(紙面から)