あまりに軽い韓国人の「自尊心」

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●「従軍慰安婦」の老女たちと橋下大阪市長との会見は彼女たちの側から一方的に白紙にされました。
政治家としての橋下氏の戦略は稚拙でしたが、にもかかわらず多くの日本人が韓国発の歴史の偽造にはっきりノーと言い始めたことはいいことだと思います。


●事実はどうであったのか。この一点で「従軍慰安婦」問題は論じられるべきであり、外交的な思惑で決定されるべきものではありません。日本国民は世界は善意が通じる相手だけではないというリアリズムに目覚めつつあります。他方「維新の会」内部は相当動揺しているようですが、この程度のことでうろちょろするようでは到底政治はできません。しっかりせんか、と言いたい。命まで取られはしないはずです。


●いまだ過剰な贖罪意識で「アジアとの共生」を夢想する人たちは「地獄への道は善意で敷き詰められている」という先人の言葉をかみしめてほしい。また、マスコミもいいかげんワンパターンな報道はやめてほしい。「ジャーナリスト」が事実性において一般国民を説得できないというこの現実はなんなのでしょうか。メディアが売るべきは徹頭徹尾、事実それ自体であって、政治的思惑の調味料を加えた「報道」ではありません。

今回の慰安婦報道のなかでも、特に時事通信の記事は客観性に乏しく、橋下叩きが露骨に透けて見えます。
同社は記者が薄給を理由にアルバイト原稿ばかり書いていることで有名ですが、本業がやっつけ仕事だとすればたまりません。本業で稼げ、本業で。


●韓国の「慰安婦」たちにも言いたい。北朝鮮で中国人に売られている今現在の娼婦たち、それも朝鮮の女たちのことはどうなっているでしょうか。これはあなた方の問題なのですよ。
お気軽な「連帯」、鴻毛よりも軽い「民族的自尊心」。
昔の左翼にはまだ志があったが、当節のサヨクには日本変革のエネルギーもなければ、戦略もありません。
彼らは日本に悪意を持つ隣国の排外主義ナショナリズムに迎合、これを利用して、日本政府にハラスメントしたいだけの集団なのです。彼らのアキレス腱は日本国民の愛国心に根をもたないところにあります。


● 『侵略、侵略というが、そもそも侵略と連帯を具体的状況下において、区別しえるのか』。左翼も左翼、だが同時にナショナリストであり、愛国者でもあった中国文学者竹内好の言葉です。「従軍慰安婦」の支援者たちはおそらく竹内の名前すら知らないはずです。竹内の言葉に力があるのは、それがしっかりと日本人の草の根のナショナリズムに立脚しているからです。


●他方、日本人の慰安婦支援者たちが必要としているのはただ単に朝鮮人たちのご都合主義な「歴史観」であって、日本人の歴史観ではありません。さらに笑うべきは支援者が「7月の参議院選挙前に」安倍政権を批判するための材料と言い切ったことでした。露骨です。
彼らに聞きたいのは、朝鮮民族の災禍であったあの朝鮮戦争は金日成将軍の祖国防衛戦争だったのか、それとも北韓の侵略だったのか、そのどちらなのかという点なのです。ハルモニたちにもぜひ確認してほしい。
ここに沈黙したお手軽な運動論。果たして、これで日本人と南北朝鮮との「連帯」などありうるのでしょうか。





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[再掲(4/27)]
問題はアメリカなのです

●安倍内閣の閣僚と国会議員が靖国神社を参拝したとして中国韓国から批判が殺到しています。抗議のために韓国外相の来日は中止になり、国会では非難決議まで採択されました。また中国外務省も抗議のコメントを発表し、メディアも一斉に非難キャンペーンを本格化させています。


●これに対して、安倍総理は参議院予算委員会の席で「国のために貴い命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前だ。わが閣僚はどんな脅しにも屈しない」と述べて、中韓両国からの批判に反論しています。
総理の発言は正論であり、本来、歓迎すべきもの。ですが、水をかけるようで申し訳ないのですが、まだ楽観はできません。


●安倍内閣に問われるのは、中韓からの批判にたじろいで、靖国参拝をサボタージュしたのが民主党前政権だけではなく、中曽根政権以後、歴代の自民党内閣も同様であったという事実の再確認であり、そうした自身の姿勢を内在的に総括・反省しなくてはならないということ。またそれだけではありません。今の段階で参拝をめぐる外交的対立が見慣れた予定調和な「プロレス」劇であると言う印象を否定できないのは、相手が中国・韓国に留まっているからです。しかし、問題は彼らではなく、米国なのです。


●日本の「ネオナショナリズム的動向」に極めてナーバスであり、中韓と日本のナショナリステックな外交的対立に警戒的であり、さらに自身もまたアジア太平洋地域において日本と覇権を争った過去をもつかの国(米国)もまた中韓と並ぶ「当事者」であるからです。
「国のために貴い命を落とした英霊」は米国との戦いにおいて神風特攻隊として南の島に散華した若者たちでもあるはずです。


●私は安倍内閣に要望します。
この言葉が本物なら、安倍晋三総理は8月15日の終戦記念日には、全閣僚を引き連れて靖国神社に公式参拝を行うべでしょう。今回のように、閣僚でなく、総理自身が閣僚を率いて九段に向かうことが求められているのです。
中韓に強い自民党は米国にはからっきし弱い。これが歴史的事実です。


●すでに米国のバーンズ国務副長官の口から「どういう理由でこの段階で参拝を行ったのか」との不快感が伝えられ、ベントレル国務省報道長もまた中国韓国を刺激しないよう、外交的要請を行っています。さらに米紙ニューヨークタイムズ、ウオールストリートジャーナルも一斉に日本への不満と警戒を紙面で書きたてているのです。


●米国に対しても「歴史観は各国ごとに違う」と言い切れるのかどうか。それを行動で示せるのかどうか。手放しの楽観は禁物です。拍手はまだはやい。
彼らは対米従属性の強いTPP参加を選択した政治家たちでもあるのですから。






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