山形のニュース
民主県連に不協和音 自民は「野合」と批判 山形選挙区
夏の参院選山形選挙区(改選数1)で、対応協議が難航していた民主党山形県連が26日に下した結論は、政策の不一致を理由に昨年離党したみどりの風現職舟山康江氏(47)への支持だった。非自民の結集を合言葉に離党者との共闘を決断した民主党だが、内部からは早くも不協和音が漏れる。他党は「野合だ」と一斉に批判する構えだ。 舟山氏支持を決めた県連の常任幹事会に和やかな雰囲気はなかった。出席者14人のうち2人が途中退席し、舟山氏支持への抵抗感を示したとの臆測を呼んだ。 幹事会には途中、舟山氏も出席し「離党したことで昨年の衆院選で党に影響を与えた」と出席者に謝罪したという。幹事会後の記者会見で県連会長の近藤洋介衆院議員(比例東北)は「他党の公認候補を支持するのはいかがなものか、という意見はあった」と円満決着でなかった点を明かした。 県連と連合山形の選考委は、舟山氏と関東地方の男性県議(43)の2人に絞り、参院選対応を協議してきた。 落下傘候補の県議は勝機が薄いとして、当初から舟山氏支援が有力だったが、消費税増税、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加、原発再稼働に反対して離党した舟山氏には、県連や連合の一部に政策的なアレルギーも残る。「筋論として党を出た人間でいいのか」との声も漏れていた。 舟山氏は同日、取材に「中央ではいろんな立場があるが、県民党を胸に刻み頑張りたい」と述べ、離党した政党の支援を受けるという異例の展開に理解を求めた。 これに対し、新人の大沼瑞穂氏(34)を擁立する自民党県連の野川政文幹事長は「相いれない政策の人を支持するのは政党として哀れ。『反自民』が共通するだけの全くの野合だ」と批判した。
2013年05月27日月曜日
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