猪瀬氏発言:JOC会長「不適切表現あった」 招致は継続
毎日新聞 2013年04月30日 19時39分(最終更新 04月30日 21時55分)
2020年夏季五輪の開催を目指す東京都の猪瀬直樹知事が、米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで立候補都市のイスタンブール(トルコ)を批判したとされる問題で、東京招致委員会の竹田恒和理事長(日本オリンピック委員会=JOC=会長)は30日、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、メールで声明を送信した。「一部IOCルールに抵触する可能性のある不適切な表現があった」と認め、「他立候補都市に敬意を表して招致活動を行う姿勢に変わりはありません」と今後の姿勢を訴えた。
IOCは五輪招致活動に関する倫理規定で、他都市の批判を禁じている。この問題を受けて29日に「すべての立候補都市に規定に留意するよう求める」との方針を通達。東京招致委にも、竹田理事長のコメントを求めるメールが届いていた。
また、菅義偉官房長官は30日の記者会見で、猪瀬知事の発言について「謝罪し、撤回している。他の都市を批判する意図はまったくないと表明しており、招致活動に支障をきたすことはない」と述べた。
【石井朗生、鈴木美穂】