【1分間健康法】低アルブミン浮腫の原因と対策
テーマ:医学編裕です。
浮腫(ふしゅ)とは、浮腫みのことで、顔や手足などの末端が痛みを伴わない形で腫れることを指すそうです。
浮腫みでお悩みの方は多いですよね?今日はそんな浮腫みの中でも、低タンパク血症についてお話します。
血清アルブミン濃度の低下
浮腫の原因の一つとして挙げられるのが、血清アルブミン濃度の低下。身体はホメオスタシス(生体恒常性)によって、血液中の血清アルブミン濃度を常に一定(4.4~5%)に保っています。ヒトは血漿たんぱく濃度が7.3mg/dl前後であるのに対して細胞間質液中の血漿たんぱく濃度は2-3mg/dl。この時血漿の膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ)は約28mmHgで、間質液では約8mmHg。この濃度差から生じる膠質浸透圧較差によって毛細血管と細胞間の循環血液量が保たれています。低アルブミン血症ではこの膠質浸透圧が低下するため、循環血漿量が維持できずに間質に流出してしまい、全身性浮腫や血管内脱水の原因となります。
つまり、平常時はアルブミン濃度が一定なので細胞間質に血液中の水分が流れ込むことがないということです。しかし、何らかの原因でアルブミンの元となるたんぱく質が減少すると、肝臓でのアルブミン合成量が減少し、血清アルブミン濃度が低下します。そうすると結果的に、細胞に余分な水分が流れ込んでしまうという現象が起こります。
ビタミンB群の不足も浮腫に繋がる
ビタミンB群が不足しても浮腫や疲労感の原因となります。白砂糖にはグルコースが沢山含まれているのにビタミンB群が含まれていないため、白砂糖を摂取すると、その代謝の為に体内にあるビタミンB1が消費されることになります。
ビタミンB1は、ミトコンドリア内でATP(エネルギー)を産生する際に、ピルビン酸がピルビン酸デヒドロゲナーゼによりアセチル-CoAに変換されますが、ビタミンB1はこの変換を触媒するピルビン酸デヒドロゲナーゼの補酵素です。哺乳類では、ピルビン酸をアセチル-CoAに変換する酵素はピルビン酸デヒドロゲナーゼ以外には存在しないそうです。
ビタミンB6はAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)の補酵素です。トランスフェナーゼは、ある一つのアミノ酸からアミノ基を奪い、そのアミノ基を他のα-ケト酸に結合させて、別のアミノ酸を生成する酵素です。ASTはα-ケトグルタル酸+アスパラギン酸⇔グルタミン酸+オキサロ酢酸という反応を触媒します。つまり、ビタミンB6が不足することで合成できるたんぱく質の量が減少し、血清アルブミン濃度を低下させる原因になるということです。
その他にもビタミンB群には沢山のビタミンがありますが、ビタミンB群の働きは相互作用的な面があるので、どれか一つを沢山摂取するよりも、B2・B6・B12などを一緒に摂取した方が良いそうです。
自然な状態の穀類や野菜類を毎日食べていれば、ビタミンB群は不足しませんので、白米ではなく発芽玄米、そして緑黄色野菜が多めの食事を心がけましょう。現代人は、白砂糖や塩化ナトリウムの過剰摂取により、特にビタミンB群の喪失量が多く、不足している人が多いそうです。
低エネルギー状態にご注意
痩せているのにむくんでいる人は要注意です。痩せているのにむくんでいる人は、もしかすると体内が慢性的なたんぱく質不足に陥っている可能性があります。身体は空腹やエネルギーの低下を感じると、まずは肝臓、筋肉中に貯蔵していたグリコーゲンを分解してエネルギーに変換、それでも足りなければ脂肪細胞から脂肪酸を放出しエネルギーに変換します。
それらを全て使いきると、今度は筋肉自体や細胞自体からたんぱく質を分解して、そこからグルコースを得ようとします。つまり、たんぱく質を分解してエネルギーを使うようになると、体内のたんぱく量が減少し、肝臓で合成されるアミノ酸も、細胞の修復に優先的に回されることになります。その影響で血清アルブミン濃度も低下し、むくみが起こる可能性があるということです。
ローフードなどを厳密に実践すると、こういうことが起こりかねませんので、もし現在痩せているのにむくんでいるという方は、十分にご注意ください。
とりあえず、たんぱく質を摂りましょう
浮腫は、たんぱく質が欠乏することで起こると言いましたが、摂取していても他の代謝でアミノ酸が使われている可能性もありますので、単純にたんぱく質を摂っても浮腫が解消するというわけではありません。しかし、とりあえず原因が分からなくても、たんぱく質は人間の体には必須の栄養素です。1日に約60g程度は必要だと言われています。これをクリアしていない場合は、食生活を見直した方が良いかもしれません。
私はたんぱく質は納豆(17g/100g)で摂りますが、納豆ばかり食べていられない!(笑)という人は、大豆(35g/100g)などの豆類、 木綿豆腐(6.6g/100g)、絹ごし豆腐(4.4g/100g)、高野豆腐(49g/100g)なんて良いですね。それに玄米(7g/100g)や全粒粉(8g/100g)、オートミール(13g/100g)、ナッツ(20g/100g)類からも摂取出来ます。消化に負担をかけ過ぎない程度に摂取しましょう。
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1 ■無題
ということは痩せてむくんでいる人は、
たんぱく質をとればむくみ解消されるのでしょうか?
具体的にはどういったものとっていけばいいですか?