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金持ちクラブが勝てない Jの特殊性(3月1日)
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【サッカー】大宮・ノバコビッチ 匠の急降下弾2013年5月26日 紙面から ◇第13節第1日 大宮3−0甲府大宮FWノバコビッチの右足がうなりを上げ、リーグ中断前の首位を手繰り寄せた。開始2分で退場者を出した甲府を奈落の底に落とす2得点。惜しくも2度目となる3得点には届かなかったが「自分にとってのハットトリックは勝ち点の『3』だからね」と珍しく笑った。 前半4分にPKを決めると、同43分に豪快な一撃を沈めた。右サイドで渡辺と壁パス。浮いたボールとともに、敵GKの位置を視野に捉えていた。「空いたコースを狙った」。強烈な縦回転を加えたボールは急降下し、逆サイドに突き刺さる。匠(たくみ)の技巧に観客は見とれ、沸いた。 この日の気温は26・1度、ピッチ上は蒸し暑くなった。「日本は(あらゆる面で)規則正しく好きだけど、夏だけは…」。最大の敵が顔をのぞかせたが、振り切った。「(きょうの)暑さはあり得ない」と苦笑いしたが、「去年よりは楽になったかな」とほおを緩めた。5月は5試合4得点。チームトップの7得点となった。 昨季はJ1残留(13位)に貢献し、今季は首位の原動力となっているスロベニア代表ストライカーは言う。「(大宮が首位にいるのは)日本中が驚いていると思う」。いつもは派手なゴールとは対照的に地味な言葉を並べるが、この日は違った。自信と確信が190センチの巨体から漂った。 (占部哲也) PR情報
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