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【プロ野球】

マートン決めた 来日初サヨナラ 巨人に2差離れん

2013年5月26日 紙面から

◇阪神2−1日本ハム

 阪神が逆転サヨナラ勝ちした。0−1の9回1死一、三塁から武田久の暴投で同点。さらに2死満塁からはマートンの適時打で勝負を決めた。筒井が2勝目。日本ハムは逃げ切りに失敗し、連勝が3で止まった。武田久は今季初黒星。

     ◇

 興奮が収まらない。サヨナラ打を決めた阪神のマートンは、甲子園のお立ち台の上でまくしたてた。

 「どう説明していいか分からないけど、最高の気分だ。とにかくバットに当たれば可能性があるから当てようと思っていた」

 同点に追いついて迎えた9回2死満塁の好機。武田久から右中間を破る完ぺきな当たりを放った。来日後、初のサヨナラ打。本人によれば「マイナーではあるかもしれないけど、メジャーでは9回の勝ち越しはあってもサヨナラは記憶にない。なかなかこういう機会はないからね」と、冗舌の理由を口にした。

 最後はマートンが決めたが、チームにとっては転がり込んだ幸運だった。この回の先頭、浅井は死球。武田久の内角球はグリップエンドに当たったかのようにみえたが、判定は違っていた。藤井彰が送り、桧山が右前打でつなぎ一、三塁となったところで武田久の暴投で同点に。さらに大和の当たりは内野安打となり1死満塁。鳥谷は浅い左飛に倒れたが、すべては劇的決着のシナリオだった。

 「桧山さんよりは楽な気持ちで打席に入れた。桧山さんは負けている時で、アウトになればそのまま試合が終わる流れ。でも自分があそこでアウトになっても試合は終わらないからね」。ヒットメーカーは代打の神様を引き合いに出し謙そんした。来日4年目でこの試合まで577安打していても、一度もなかったサヨナラ打。578本目はチームを交流戦5割に導き、貯金は再び最多タイの9になった。 (中山隆志)

 

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