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子宮頸がんワクチンについて、新たな情報を得た.次の記事だ。(一部抜粋)
《 子宮頸がんワクチン、有効性と副作用と 被害者連絡会が中止求め嘆願書 》以上の話の要点は、二つある。
小学6年〜高校1年への子宮頸(けい)がんワクチンの予防接種が4月から努力義務となるなか、「副作用」に不安の声があがっている。一方、子宮頸がんでは年2千人以上が死亡しており、専門家は接種の有効性を強調している。
「元気な娘だったから最初は軽く考えていたが、痛みは接種の後から始まった。ワクチンが引き金としか考えられない」
女子生徒は2年前の9月、2回目の接種後に手首や太もも、ひざの痛みを訴えるようになった。
昨年4月の3回目の接種後に悪化。エックス線検査では異常がないのに、手の痛みでペットボトルのふたが開けられず、足の痛みで階段も上り下りできない。
高熱が続き、自宅で寝たきりに。血液検査で難病の全身性エリテマトーデスと診断された。
「歩行がおかしくなり、立てなくなる。心理的な問題と言われ、精神科に入院を勧められた」(中部地方)
「接種後2週間たたず車椅子に。数字が数えられなくなり、自分の名前も分からなくなる。睡眠障害がひどく毎日が修羅場」(関東地方)
ワクチンに詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「ワクチンの中身が主な原因ではなく、接種対象の思春期の女子に起こりやすい、注射の痛みの恐怖やストレスなどの反応と考えられる」と話す。
歩行が困難になったりする例もあるが、個人差が大きく、ワクチンとの因果関係は判断しにくいのが現状だ。
東京大の川名敬准教授(産婦人科)は「どんなワクチンにも副作用はある。子宮頸がんは命に関わるだけではなく、治っても女性の妊娠や出産に影響を与える。ワクチンにがんを防ぐ効果はあるとの報告はあり、接種を勧めたい」と話している。
( → 朝日新聞 2013-04-09 )
・ 非常に重篤な症状が出ることがかなりある。
・ 専門家は統計的に、副作用と効用を考えて、接種を勧める。
この二つについて、逆順に考察しよう。(後者が先)
( ※ 副作用は、正しくは副反応だ。そこで以下では、副反応という言葉を使う。)
1. 専門家の推奨
専門家は接種を推奨する。その理由は、次の通り。
「統計的に、副反応と効用を考える。副反応によって死ぬ数と、ワクチンによって死を免れる数とを、統計的に比較する。すると、死ぬ数よりも死を免れる数の方がずっと多い、とわかる。つまり、統計的な見地から、ワクチンを接種する方が死者の総数を減らすことができる。ゆえに、ワクチンを接種するべきだ。そもそも、どんなワクチンにも副反応はあるものだ」
しかしこれは統計のインチキだ、とも言える。ここでは単純に死者の数だけを数えていて、その質を見ていないからだ。
死の質を見れば、次のことがわかる。
(1) ワクチンで死ぬのは、十代の少女である。ワクチンを打たないせいで死ぬのは、多くは 30代以降である。前者の命と後者の命は、価値が同じではない。後者は、すでに10代と20代という人生の絶頂期を過ごしており、人生を十分に生きたと言える。死んだとしても、それほど不幸ではない。一方、前者は、人生の絶頂期を迎える前に死んでしまう。これほど残酷なことはない。
( ※ もっと極端に言えば、10歳の子供が死ぬのと、70歳の論陣が死ぬのとでは、意味が違う。人生をほとんど終えた老人が死ぬとしても、その損失は大きくない。どちらの死も同じ重みを持つと考えるのは、大きな間違いだ。)
(2) 子宮頸がんは、性病である。ゆえに、性病のリスクを自分で下げることができる。それには、尻軽にならなければいいのだ。たとえば、処女を守ったあとで、ごく真面目な学究肌の童貞男と結婚して、以後はどちらも不倫をしなければ、子宮頸がんになるリスクはほとんどない。一方、やたらと尻軽で、多くの男性と交われば、リスクは非常に高まる。
このような個人差を考えないで、「尻軽女は子宮頸がんになりやすいから、真面目な女性も危険なワクチンを接種するべきだ」というのでは、十把一絡げすぎる。一言でいえば、統計が粗雑すぎる。
( ※ 比喩的に言えば、「インフルエンザのワクチンが大事だ」という理由で、熱帯地方に住んでいる人にまでワクチンの接種を強要するようなものだ。個人差や環境差を無視して、単純に統計を取っても、意味がないのだ。)
2. 重篤な症状
今回の報道で知ったが、副反応の症状はとてもひどいようだ。上記の記事には、次の話もある。
多くは接種と症状の因果関係が確認されていないという。ここでは「因果関係が不明だ」とされているが、統計的にはかなりわかっている。次の情報がある。今回の話題であるサーバリックスというワクチンは、危険性が判明している。
会見に同席した連絡会の支援者で、民間の医薬品監視機関「薬害オンブズパースン会議」の隈本邦彦・江戸川大教授は「厳密な因果関係を短期間で証明するのは困難だ。
「サーバリックス」は、同じく4月から定期接種化される他のワクチンに比べ重篤副作用の発生率が極めて高いうえ、一旦、重篤副反応の届け出をした後、症状がどうなったか不明な被害者数も、他のワクチンに比べ格段に多いことが本紙の調べで明らかになった。これからわかるように、「どんなワクチンにも副反応はある」というような話では済まない、とわかる。子宮頸がんのワクチンは、危険度が突出しているのだ。
製造販売業者から報告のあったサーバリックスの重篤副反応報告数 697人を接種者数 273万人で割った重篤副反応率は、10万人あたり約 25.5人。
( → 子宮頸がんワクチン「サーバリック )
ここでは、重篤な症状という点が重要となる。痛みが出るとか失神するとか、その程度ならば、無視してもいい。しかし、重篤な症状が出ることは、決して無視できない。まして、死ぬ場合もあるとしたら、とうてい無視できない。
なのに、危険だとわかっているワクチンをあえて推奨するのは、薬害を起こすようなものだ。
ところが、専門家は次のように言う。(再掲)
ワクチンに詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「ワクチンの中身が主な原因ではなく、接種対象の思春期の女子に起こりやすい、注射の痛みの恐怖やストレスなどの反応と考えられる」と話す。呆れる。「痛みの恐怖やストレスなどの反応と考えられる」なんて、冗談も休み休みにしてほしい。「因果関係は判明していない」という報道もあるのに、「因果関係はない。ただの気のせいだ」なんていう見解は、あまりにも勇み足すぎる。(製薬会社に買収されているんだろうか?)
この人の名前を見て思い出したが、以前は感染症情報センターの所長をやっていた人だ。で、豚インフルエンザのときには、やたらと「タミフルを使え」「学級閉鎖せよ」などと騒いでいた。一種のトンデモかな。私とは正反対の方針だった。(だから私は何度も批判した。)
→ サイト内検索 岡部
3. 被害の詳細
現実には、どうか? 上記の記事にもあるが、全身性エリテマトーデスのような重篤な症状が出ることもある。これについて、Wikipedia を見よう。
全身性は文字通り体中どこにでも症状が起こることを意味し、エリテマトーデスは紅斑(エリテマ)症を意味し、本疾患に特徴的に生じる皮疹に由来する。その症状はかなり悲惨なものだ。画像をググれば、写真が見つかるが、かなりグロなので、閲覧注意となる。(リンクは示さない。)
( → Wikipedia )
このような症状が「痛みの恐怖やストレスなど」なんかで起こるはずがない、とわかる。
ではなぜ、起こるのか? Wikipedia には次の記述もある。
いくつかの他の自己免疫疾患と同様に、発生頻度は圧倒的に女性に多く、また若年層に頻発する。男女比は1:10程度で、またほとんどは15-40歳の子供を産めるような年齢に発症するため、エストロゲンなどの女性ホルモンの発症への関与が疑われている。これはかなり重要な指摘だ。ここから、次の結論が得られる。
( → Wikipedia )
「どうせワクチンを接種するなら、女性ホルモンを分泌する前(思春期以前)に、接種する方がいい。つまり、小学生の段階で」
そこで調べてみると、実際、諸外国ではそうしている。
ワクチンの有効期間は抗体価の減衰傾向から20年以上と予測されている。一方、冒頭の記事では、次のようになる。(再掲)
諸外国では小学生のうちに接種する国がほとんどである。
( → Wikipedia )
小学6年〜高校1年への子宮頸(けい)がんワクチンの予防接種が4月から努力義務となる。これでは、わざわざ最も危険な時期に(つまり副反応が出やすい時期に)、接種することになる。狂気の沙汰だ。
なお、私は以前は、次のように述べたことがある。
「中学生に対する接種はやめる。高校1年の入学時にやれば十分」ここでは、「第二次性徴の後で」という方針を示した。
なぜか? 中学生の場合は、まだ体ができていないし、第二次性徴の最中だからだ。
ワクチンの被害が大きいことには、第二次性徴の最中だということがかなり影響していると思える。
( → 子宮頸がんワクチンの副反応 )
しかし、本項の記述を読むと、小学生の時期、つまり、「第二次性徴の前で」という方針の方が好ましいようだ。
そこで私としては、方針を訂正して、この方針を取ることにしたい。
「子宮頸がんのワクチンの接種は、やるならば、小学生の時期にやるべきだ。中学生・高校生・大学生については、やるべきではない」
一方で、「尻軽の女性は、ワクチンを接種した方がいい」という事実もある。
そこで、以上をまとめて、次のように方針を定めたい。
4. 私の推奨する方針
子宮頸がんのワクチンの接種については、次の方針を推奨する。
( ※ なお、ティーンズとは、13〜19歳。中学生、高校生、大学生が相当する。)
・ 接種をやるならば、小学生の時期にやるべきだ。
・ 未接種のティーンズについては、以後の接種を任意とする。
・ 尻軽になるティーンズは、事前に接種した方がいい。
・ 尻軽でないティーンズは、接種しないなら、処女を守れ。
・ 途中で処女から尻軽になるなら、コンドームで対処せよ。
(そのあとで、接種を受ける。ただし半年かかる。)
・ ワクチンは万能ではない。接種してもしなくても、検査が必要。
この方針の肝は? 「日本政府の方針を全否定している」ということだ。つまり、「ティーンズに接種を義務づける(努力義務にする)」という方針を、全否定している。
現行の政府の方針は、正しくない。岡部という専門家や、東京大の川名という准教授が勧めたとしても、それは正しくないのだ。「医学の専門家の言うことは正しい」なんてことは、成立しない。豚インフルエンザのときと同様で、日本の常識は世界の非常識だ。
「諸外国では小学生のうちに接種する国がほとんどである」( → Wikipedia )
という事実を確認した方がいい。
[ 余談 ]
(接種するなら)「小学生に接種せよ」というのは、「小学生はセックスせよ」という意味ではないので、勘違いしないように。(発音はちょっと似ているが。 (^^); )
ま、このあたりのことを勘違いする人が多いから、日本では「中学生以降で」というふうに推進する人が多いのだろうが。
【 追記 】
実は、「小学生に接種せよ」というべきではないようだ。「接種するなら小学生に接種せよ」というふうに先には述べたが、「原則として接種しない」というのが正しいようだ。というのは、次の事実が判明したからだ。
「子宮頸がんワクチンは、99.5%は無効である。というのは、もともと感染率があまり高くない上に、ワクチンのタイプとウイルスのタイプとが異なることも多いからだ。また、たとえ感染していても、感染後に治療を受ければ、治癒率はおおむね100%である」
つまり、ワクチンは、ほとんど無駄。典拠は、厚労省の発表。あちこちのサイトで紹介されている。
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【 関連項目 】
子宮頸がんについては、これまで何度も言及してきた。そちらも参照。
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