奥多摩工業、二度目の撮影です。(たぶん…)
この日は曳鉄氷川線の『走り』を狙うのが目的でした。
先ずは氷川工場の全景を眺めつつ、
ついでに小河内ダムまで延びる廃線跡も一瞥。
その後はバスに乗って日原へ移動しました。
曳鉄氷川線は大半がトンネル内ですが、
途中で何箇所か外に出る場所があります。
特に日原川を渡る橋が見どころ?ではないかと予想していました。
バスの車窓から眺めたところ、堂々たるアーチ鉄橋でした。
\(^o^)/
とりあえず日原鉱業所付近を観察し、
アーチ橋は帰路の途上で撮影することにしました。
日原鉱業所は静かな山間にありました。
静かと言っても様々な機械音がしていますけれど。
曳鉄の”ガラガラ ゴトゴト”という走行音も…
………
???
えっ? 曳鉄 動いていな~い…((+_+))
何故かトロッコは停車したままでした。
空の鉱車、石灰石を積んだ鉱車が放置されたように停まっています。
なんだか妙な光景でした。
曳鉄が動いていないので周辺を探索。
すると…
道路の下方にナローのヤードを発見!
よく見ると架線があります。
そして坑口にはTLの姿が\(^o^)/
しかし、どうやら稼働はしていない様子…
今日はお休みなのか、それとも廃止???
この件につきましては、後日明らかになるのですが…
そんな発見に浮かれていると、曳鉄がガラガラと動き始めました。
それと同時に雲行きが怪しくなり(*_*)
雨脚は強まる一方なので、撮影を切り上げて退散することにしました。
雨の中をトボトボ歩いていると、砕石輸送のダンプカーが停止。
『乗せてやるよ~』
と声をかけていただきました。
雨でびしょ濡れになっていた旅の者を見て哀れに思ったのでしょうか…?
ダンプのおじさんはCB無線で
『ヒッチハイカーの姉ちゃんを乗せた~♪』
と喋っていました(笑)
おかげさまで無事に奥多摩駅に戻れました。
ダンプのおじさん、その節はありがとうございました。
これが奥多摩工業氷川工場です。 手前が奥多摩駅、山の向こうが日原です。 奥の方に奥多摩工業所有のDLが2両停まっています。 |
|
件のDLに接近。 小河内ダム廃線跡あたりから狙ったのかな? DLは時折奥多摩駅に姿を見せる入換用。 キャブの屋根が極端に低いのが特徴でした。 |
|
ところ変わって日原? 撮影した場所は忘れました。 アンダートラスの鉄橋が写っていますが… |
|
日原鉱業所付近のトンネルを覗いてみました。 この時、曳鉄は停止中でした。 「26」の鉱車が停まっている方が氷川工場行きです。 |
|
東京都とは思えない風景です。 機関車牽引の列車だったらなぁ… と思うのはボクだけ? 向こうの吊り橋…怖そう…(゜o゜) |
|
こんな所にインクラインがあるんだ… と思って見ると… な~んと小さなヤードが\(^o^)/ |
|
ちょっと移動して俯瞰してみました。 模型チックなこじんまりとした構内ですね。 |
|
坑口を望遠で見てみると… TLが2両、隠れるように停まっています。 ナロー心をくすぐられる瞬間!(笑) |
|
怪しげな坑道を発見しました。 日原鉱業所付近です。 異様に天井が高い… 鉱山機械の搬入搬出用??? 何のための軌道なのでしょうか? |
|
雨降り出しました。 あたりは一層深山幽谷の様相を呈してきます。 |
|
雨の中をガラガラと鉱車が進みます。 |
|
複線の軌道と稼働するワイヤーロープ。 |
|
ロープを掴んで快走! 雨降りなので遊んで撮ってます(笑) |
|
雨脚が強まってきました… |
【1977年 7月16日撮影】
氷川鉱山の採掘が始められたのは昭和21年。
当初は索道で石灰石を運搬していたそうです。
曳鉄氷川線は昭和28年に竣工しました。
この類の軌道は保守管理、騒音などが問題となり、
その多くがベルトコンベアなどのシステムに切り替えられました。
しかし、曳鉄氷川線は今なお活躍を続けているとか…
よ~く考えてみると、
鉱山トロッコが絶滅寸前の現代に於いて、
かなり貴重な存在かもしれません。
ペンタックスSP-F
トップに戻る
ナロー軌道目次に戻る
奥多摩工業トップに戻る
次のページへ