奥多摩工業さんにどのような交渉をしたのかは覚えていませんが、
『曳鉄線を見学したい!』
という思いは伝わり、めでたく工場内の立入が許可されました。
封書を持参したような記憶がありますので、
手紙でやり取りをしていたのかも知れません…
立入に関しては特に厳しかったという印象はありません。
ただ、突然の訪問ではなく、
理由を書き記した書面を介しての交渉でしたから許可されたのだと思います。
現在では… ちょっと難しいのかなぁ…(*_*)
この日、何処をどう通って現場までたどり着いたのかは…
う~む…
全然思い出せない…
担当の方のお名前も失念してしまいましたが、
とても丁寧に応対してくださったことは覚えております。
奥多摩工業さん、その節はありがとうございました<m(__)m>
さて、曳鉄とは曳索鉄道の略称です。
システムを簡単に説明すると…
『ケーブルカーの水平版』
といったところでしょうか(笑)
本線の軌道は複線。
線路の中央に走行用のワイヤーロープが稼働しています。
ワイヤーロープはエンドレスで、
ロープウェイやスキー場の高速リフトのような動きをしています。
石灰石運搬用の鉱車は、そのワイヤーロープを掴んで走行する仕組み。
鉱車は10数mくらいの間隔をあけ、ゾロゾロと行進してゆきます。
撮影対象としては今ひとつなのですが、
『なんとなく面白い…』
というのが正直な感想です。
これが曳鉄氷川線\(^o^)/ 氷川工場から少し歩いた地点です。 右側通行、だいたい等間隔で鉱車が走ります。 |
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氷川工場構内です。 鉱車のヤード? と言うよりも車庫か修理工場かな? |
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本線のトンネル出口です。 日原方面から鉱車が進入したところ。 ワイヤーロープのある本線から 側線へ分岐しているのが判ります。 分岐点はこの先にもあり、交互に入れていました。 右下には日原行きの空車が見えます。 |
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本線から分岐して直ぐのチップラーです。 チップラーとは鉱車を回転させて積載物を降ろす装置。 本線のワイヤーロープが地中に入っています。 この先、更に二箇所で分岐してチップラーがあります。 |
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二番目のチップラーです。 |
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一番奥のチップラー。 鉱車が回転していますね。 |
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空になった鉱車は構内の端まで空走します。 リターダのような装置がありますね。 |
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折り返して日原行き本線へ出てゆく鉱車です。 この先でワイヤーロープを掴むのでしょう。 |
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鉱車のクランプ装置です。 見学用なのか、実物が設置してありました。 これはロープを離した状態です。 |
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ディスクの付いたクランクを転換させると ロープを掴んだ状態になります。 鉱車は走行中にガイドレールで転換させています。 |
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ロープを離した状態。 |
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掴んだ状態です。 |
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車両の制御は集中センターで行っています。 なので軌道周辺には作業員が居ません。 なんとなく不気味な軌道でもあります。 (゜o゜) |
【1977年 4月12日撮影】
氷川工場での様子、
もうちょっと撮影したはずなのですが…
ネガが…(*_*)
この軌道は現存しているようです。
人里離れた山中を走る故に
騒音問題なども無いのでしょうね。
気が向いたら久しぶりに見に行こうかな(*^^)v
ペンタックスSP-F
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