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事件
原子力機構で放射能漏れ、研究者6人が内部被曝
日本原子力研究開発機構は25日、高エネルギー加速器研究機構と共同運営する加速器実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)で放射性物質の漏洩(ろうえい)が起き、研究員6人の内部被曝(ひばく)が確認され、他にも35人が被曝した可能性があると発表した。実験装置の異常を検知して安全装置が働き、警報音が鳴ったにもかかわらず、担当者が警報をリセットして実験を続けていた。
原子力機構は「機器の誤作動が原因」と説明。誤作動を想定せず、放射性物質のフィルターを換気扇に設置しないなど漏洩防止策が不十分だった疑いがある。
内部被曝した6人は大学院生3人を含む22~45歳の研究者で被曝量は0・6~1・6ミリシーベルト。原子力機構は健康への影響はないとしている。茨城県は同日午後、施設を立ち入り調査した。
漏洩事故は23日昼に起きたが、原子力機構は1日半近く経過した24日夜に原子力規制庁に報告。原子力機構は放射性物質の漏洩が施設内にとどまっていると過小評価したとしている。
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