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慰謝料増額 浪江町民1万人申し立てへ5月25日 20時44分
東京電力による原発事故の損害賠償は被害の実態を十分に反映していないとして、福島県浪江町の町民1万人以上が、慰謝料の増額を求める集団申し立てを今月29日に国の紛争解決センターに行うことになりました。
これは浪江町の馬場有町長が25日、東京・新宿区の早稲田大学で開かれたシンポジウムで明らかにしたものです。
申し立てでは、東京電力のこれまでの損害賠償は被害の実態が十分に反映されていないとして、1人あたり月10万円の慰謝料を35万円に増額するよう求め、町が町民の代理人となって今月29日に申し立てを行う予定です。
これまでに、町民のおよそ半数にあたる1万人以上から参加の申し込みがあったということで、紛争解決センターへの申し立てではこれまでで最大規模だということです。
また、町民を対象にしたアンケート調査では、住民のおよそ75%が将来の見通しが立たず、今も精神的な苦痛が続いていると回答していることなどが報告されました。
馬場町長は「町民は全員、人生を狂わされてしまった。必要な賠償を求めてみんなで戦っていきたい」と訴えました。
浪江町から千葉県に避難している男性は「ふるさとから離れた避難生活はつらく、生活も厳しいです。もっと被害者に歩み寄った賠償をしてほしいです」と話していました。
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