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消防長が不適切指示、救急車がサイレン鳴らさず現場へ/小田原

2012年6月16日

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 小田原市消防本部の救急車が5月、知人から相談された鈴木元消防長の指示で出動した際にサイレンを鳴らさずに現場に向かっていたことが、15日分かった。搬送された女性(72)は軽症だった。サイレンを鳴らすのが原則だが、同消防長は「最初から鳴らすなとは言っていない」と説明している。

 市は同日までに内部調査を終え「法令違反はない」(職員課)としたものの、加藤憲一市長が不適切な行為として注意を行った。

 同本部によると、出動があったのは5月19日午後2時半ごろ。同市本町の店から連絡を受けた同消防長が自宅から、119番ではなく消防本部の代表番号に電話し、指示した。救急車は初めから通常走行で現場に向かった。救急車は赤信号で停車するなどして出動の2分後に現場に到着。女性を乗せ、緊急走行で市立病院に搬送したが、入院はしなかったという。

 同本部によると、救急車が出動する場合は「緊急走行するのが当然で、初めから通常走行することはない」。ただ、近隣の迷惑などを考慮し、現場を確認できた段階などで救急隊員らの判断でサイレンを止めることはあるという。

 同消防長は取材に対し「近所の苦情などを考慮し、現場を確認したらサイレンを止めてくれとは言ったが、最初から鳴らすなとは言っていない」と説明。その上で「指示の際に食い違いがあったことで、緊急走行すべき救急車が結果として通常走行してしまった。その点には道義的責任を感じる」と述べた。

 消防関係者によると、現場では「何かあったら責任を取れるのか」との声が上がったが、従ったという。

 また、救急出動の際に作成される公文書の救急報告書で通報者欄が空欄になっていることも判明。原因は不明というが、同消防長は「活用する上で問題はなく、書類の不備とは考えていない」との見解を示した。

 119番の場合、通報者と指令室のやりとりは自動録音されるが、今回は録音されていないという。


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