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2010年5月31日(月曜日)

帝国陸海軍を復活せよ―沖縄問題の解決策

カテゴリー: - kurayama @ 00時57分17秒

 沖縄問題の根本的解決策、なぜ誰も主張しないのでしょう。
 それはただ一つ。

帝国陸海軍の復活!!

です。

 少なくとも、
「そもそも米軍は沖縄から出て行け。根本解決には基地も軍隊もない世界を。」などという暴論が許されるなら、私の方がよほど真面目な意見だと考えます。

 あえて挑発的言辞をしましょう。

帝国陸海軍さえあれば、
半島国家など恫喝だけで事足りる。
支那大陸の独裁国家など鎧袖一触。
ロシアもアメリカも脅えてかかって来れない。

 以上を極論だと思った方、間違った歴史認識による相当歪んだ日本人観の持ち主です。
 少なくとも、保守を名乗る言論人ならば「当たり前では?」と思ってくれなければ困ります。

 事実をあげます。

大韓帝国は恫喝だけで併合しました。
日清戦争は鎧袖一触でした。
満洲事変ではソ連もアメリカも脅えて攻めて来れませんでした。

 日露戦争直後、日米関係がそれなりに緊張するのですが、
セオドア・ローズベルト大統領(テディー。テディーベアの語源)は
「彼らと戦争したければ、英国海軍とドイツ陸軍がなければならない」とこぼして、結局対日融和を選んでいます。

 すべて、公開された史料ですぐに確認できる事実です。

 昔の日本はすごかった!自信を持て!日本!
と主張するのが主眼ではなく、米国に守ってもらっている方が歴史の奇観だと認識せよということです。

 誰も言わないので、あえて私が主張しましょう。

帝国陸海軍を復活せよ!!

 ただ、当然ながら反論はあるでしょうね。
 一つ一つ説明します。
 なぜ沖縄問題の根本解決が帝国陸海軍なのか。

 まず、実は普天間問題は瑣末な問題です。瑣末で悪ければ、テクニカルな行政問題です。
 米軍が日本にいるという根本的な政治問題が変わらない以上、どこに基地をおくかは、付随せざるをえない事務的な行政問題です。普天間の状況がどうかどうするか、は本質的な議論ではありません。沖縄は政治問題、普天間は行政問題です。普通の人は普天間に興味や知識は不要です。大事なのは沖縄問題です。

 そもそも、米軍が沖縄にいるのはいつからでしょうか?
 大東亜戦争で米軍に占領された昭和二十年からです。
 ちなみに大東亜戦争とは、ソ連の片手間の、支那の片手間の、英国の片手間に、アメリカと戦った戦争です。如何に世界最強の陸海軍を持っていても、さすがにここまで間違ったことをやれば負けます。使われる軍隊は最後まで強かったのですが、使う指導者がアホなので負けました。
 日本は敗戦後、米軍に占領されていたのですが、サンフランシスコ条約で独立を回復する際、憲法九条という邪魔者があって軍隊を持てなくなったので、自分で自分の国を守れません。後で説明しますが、日本列島はアメリカにとって重要な土地です。よって、自分で自分の国を守れない日本を守るために、日米安保条約を結びました。
 以上が現在も米軍が日本にいる根拠です。

 では日米安保条約とはどういう内容の条約でしょうか?
 二つの内容があります。

一、アメリカが日本を守る。
二、日本が米軍基地を守る。

 日米安保条約は軍事同盟条約ですので、双方のできる努力をする、という内容です。
 最初は「一」だけだったのが、岸信介首相という安倍晋三首相のおじいさんが「対等の軍事同盟に近づけよう」との趣旨で、今の条約にしました。これで対等かどうかは議論の余地がありますが。

 では米軍基地の大半がなぜ沖縄に集中しているのか。在日米軍基地の75%と言われていますが、数字はどうでも良いです。そういう数字を必ずあげる人がまず言わない話をします。

 日本以外の世界の指導者の頭の中は「地政学」で出来上がっています。
 この地政学を一言で纏めると、
「世界の歴史は、海のチャンピオンに、陸のチャレンジャーが挑む歴史である」です。
 十九世紀は、大英帝国にロシアが、二十世紀は、アメリカにソ連が、という風に。
 二十一世紀はアメリカに中国が、です。

 ここでアメリカの立場で考えましょう。
 アメリカは太平洋を支配する国です。この支配を覇権(ヘゲモニー)と呼びます。
 覇権を維持するためには、大陸国家を太平洋に出れないようにすることが肝要です。
 地図を見てください。
 アラスカの側のアリューシャン列島〜日本列島〜沖縄〜台湾〜フィリピン〜インドネシア〜オーストラリアの縦の線で、大陸国家が外側に出れるか内側にこもるか、の争いで東アジアは動いています。
 試しに地球儀に糸でも引いて測ってください。この線の中心が日本であり、特に沖縄です。

 アチソン長官がこの線に「(日本を守る要地である)朝鮮半島は入らない」と発言したので、
北朝鮮の金日成(正日の先代)は朝鮮戦争を起こしたと言われています。

 同様に、アメリカの同盟国はユーラシア大陸の沿岸部に集中しています。
 これらの国々に、ペルシャ湾から石油を安定的に輸送しなければいけません。
 終着点は日本です。
 中東から横線を結ぶと、ハワイ〜米国本土に至ります。

 さて、先の縦線とこの横線の十字路にどこがあるでしょうか。
 沖縄です。
 ここまで来るとお分かりかと思います。
 妄想的平和論者の望むように、米軍が沖縄から居なくなるとは、米国が世界の覇権を放棄する、第一次大戦以前のアメリカ大陸に引きこもる状態に逆戻りする、という状態を意味します。

 良くも悪くもアメリカは世界の警察官を自認しています。
 では、その役割を代わりに誰がやるのか。
 中東から日本までの海洋諸国への安定的な石油確保の責任は誰が持つのか。
 アメリカに取って代わろうという意思と能力を示しているのは中華人民共和国のみです。
 それが日本にとって、世界にとって好ましい状態ですか?

 確かに、沖縄をはじめとした在日米軍の軍紀の問題は同じ日本人として忸怩たる思いがあります。あれで本国よりもマトモな軍人を選んで連れてきていますと言われても嫌なものは嫌です。
 しかし、代わりに中国人民解放軍が進駐してきたらどうしますか?
 しょせん彼らは自由の概念を一度も理解できた歴史がない民族です。
 いくらアメリカに問題があっても、同列にできません。

 現状だけを考えると、日米安保条約を堅持するしかないでしょうね。
 しかし、「アングロサクソンについていきさえすれば、日本人は幸せになれる」
とノーテンキに主張することが、それを保守と呼ぶか愛国者と呼ぶかはどうでも良いのですが、
 日本人として望ましくはないでしょう。
 日本は日本人のものです。
 当然、沖縄も日本人のものです。

 ならば、

帝国陸海軍の復活!

は日本人ならば、誰もが考えねばならない政策ではないのでしょうか。

 これは幕末の「攘夷」と同じ様なものだと思っています。
 井伊直弼が筆頭ですが、開国派だって「攘夷」が正論だと思っていました。
 問題は即時断行できるかどうかだけでした。
 結局それは無理だと、薩英戦争や馬関戦争で一部の分からず屋以外に共有されます。
 そして当面の「武備恭順」に国論が一致します。
 明治政府は「武備恭順」を「富国強兵」として具体化します。
 これが明治維新です。

 そして「攘夷」は最終的には実現しました。
 何のことでしょうか?
 歴史を大きなスパンで見てみましょう。

日清・日露戦争です!

 若くして暗殺された坂本龍馬どころか、幕府と新政府の双方で要人となった勝海舟すら、
大日本帝国の姿を見ることができませんでした。しかし、幕府の海軍でもどこかの藩の海軍でもない、日本の海軍を建設しようとしました。
 何十年後に実現しましたか?龍馬の死から約三十年後です。
 当時、彼らは愚か者だと罵られ続けました。勝は二度も失脚させられ、龍馬は死ぬまで生活が安定しませんでした。
 言論状況は似ています。
 我々は一度亡国の危機を乗り越えた歴史があるのですから、学べばよいだけです。
 そして正しいと思うことを正しいと言えばよいのです。

 憎きアメリカ合衆国の衰退は明らかです。
 しかし、それ以上に怖ろしい中華人民共和国の膨張主義も露骨です。

 三十年以内には大日本帝国を復活させる!
 十年以内には、周辺諸外国に脅えなくてよい軍隊を作る!
 だったら今年、何をするか?
 まずは考えるのが我々のなすべき道ではないでしょうか。

帝国陸海軍の復活!

 これが暴論・極論と扱われ、
片や「基地も軍隊もない世界を、米軍は今すぐ日本から出て行け」
は妄想だと思われない言論空間。
「では米軍と話し合いで解決を」などという小役人根性だけが現実論とされる。

 これを異常だと認識しないと日本は亡国になりはしませんか?

 今の日本の議論に対して勝海舟ならこう言うだろう。

 アメリカという国があって、

 中国という国がある。

 普天間はどこですか?

 そんなものは

 グーグルマップででも見ろ!

 沖縄ならここだ!

 この話が正しいと思ったら、職場で、学校で、サークルで、ネットで、一人でも多くの人に伝えてください。

 ただそれだけで、

あなたは平成の坂本龍馬です!


2010年5月29日(土曜日)

生還

カテゴリー: - kurayama @ 23時43分51秒

 おひさしぶりです。何とか生還できました。
 スーパーで食材を買い込んで、一日中家から出ない(=一円も使わない)などという生活を続けていました。大学の講義、講演の仕事、前から決まっていた約束、大学のなぜか今年から始まったらしい行事、とか以外は、誰とも会わない、スーパーストイックなカンヅメ生活に追い詰められていました。(最近、謎かけにはまってます)
 ということで、24時間家を出ないのは1日だけでしたが、まあ似たようなものです。

 さて、(実質)編著というのは初めてでして。色々とファンタスティックな現象が起きました。。。

 正式に宣伝解禁になればお知らせしますが、竹田恒泰先生にもお書きいただきました。
 いつにもましてへりくだった言い方と思われるかもしれませんが、思わず

苦行を強いてしまいました。すみません。

という羽目になってしまいました。
 あー私は罪深い。
 でも苦労した分だけあって、すごくイイモノが仕上がってきましたよ。読んでるだけでこちらもやる気が出ました。担当と二人で感動してました(涙目)。
ちゃんと締め切りも間に合わせてくれましたし。。。

 では何が問題かと?
 私、院生時代からかれこれ十年ほど執筆の仕事をしているのですが、学術的な内容だと締め切りを守る方が事件、みたいな雰囲気はあるのですが、
 しかし実質的な月刊誌的な本で、

 4週間締め切り遅れて、

 連絡つかず! 

 しかも×2!

は初めてです。
 ×2は「2人」であり、「2回目」でもあります。(またも謎かけ?)
 って、こんなこと書いてよいのかなあ。でもあまりにも書きたくなったので、楽屋裏を。

 ということで、私が引き受ける分が大量増加&直し多数!ということで砦の更新も止まっていました。今回は意図的に潜ったわけでもなんでもなく、沈んでました。一応、翌月に持ち越し!だけはなくなったようですが、まだまだ作業は多いので、早めに対処します。

 名古屋での学会は発表だけしたらとんぼ帰り、とかになりそうです。その他、関係各所にご迷惑をおかけしたらすみません。
 最近のほとんど唯一の趣味と化している美術品鑑賞もできそうもなく、ストレスたまりそう。
(実はレスでのやり取りを羨ましく思っていたりする。個展めぐりとか好きなのです)

 しかし、砦を休んでいる間に世の中はすごいことになっていますね。
 半島危機⇒普天間ふっとぶ⇒みずほ&総理閣下、相変わらず手順を知らなすぎ
 断末魔の輿石が暴走、鳩山おろし
 その影で、デフレ議連潰し、本格化
など。

 実は一番注目していた記事がこれ。プロでないと意味不明な記事ですが。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100520/stt1005202005013-n1.htm
「参議院って何?」は次回最終回ですが、池上なんとかさんが同じタイトルを使っていたのは笑った。
 その時間、講演してましたので新聞のテレビ欄で知ったのですけど。

 最後に、全然解けなかった謎かけを。
 お医者さんとかけて日本銀行と解く。その心は?

「しんさつをする(診察をする・新札を刷る)のが仕事です」

 ねづっちの嫌味?


2010年5月24日(月曜日)

北朝鮮の方が常識的?

カテゴリー: - kurayama @ 23時33分50秒

 どうも。お久しぶりです。
 やらねばならないことがたまりにたまっていました。
 一時脱出です。
 都内の方は、明日の「日本活性化」もお願いします。

 白川方明日本銀行総裁の話をします。

日本の自殺者三万人。

日銀総裁白川さん。南〜無〜。

 しかし、その間にも世の中は色々なことになっていますね。

 私の注目は半島情勢です。

 表題、どういうことかというと、「日本よりも!」です。
 何が?
 今の局面が、下手をすれば戦争になるかもしれないという状況だとわかっているからです。
 日本人のこの危機感の無さ、感動的ですね。
 まあカンの鋭い人は「なぜいきなり普天間問題が決着?」とか思われたでしょうけど。

 ただ、まだ外交努力で何とかする段階です。
 国連に持ち込むみたいですし。

 アメリカの外交カードと言うのは三種類あります。

一、地域関係国会合
 日・韓・北・中・露が参加する六カ国協議などがこれに当たります。
 関係者だけで話を決める、という手法です。
 今回の場合、北朝鮮の方がこれの再開を渋っていたということで、ナシ。

二、サミット
 日本とロシアは入っているけど、中国と韓国、もちろん北朝鮮は入っていない。
 ただ、最近はあんまりまじめな話ができる場ではなくなっていますが。
 日本にとっては、中国がいないところでやりたい放題できる唯一の場です。
 バルカンのように、
ロシアの話を聞かなければならない問題で、なぜか時の氏神のように日本が振舞ってくれる、
という問題には今でも有効ですね。

三、国連
 安保理には中国もロシアも入っている。
 たまたま韓国は事務総長で日本は理事国。
 もちろん北朝鮮など加盟国にしてやっただけでもありがたいと思え、という場。
 ここに持ち込むということは、中国やロシアと話がある程度できている、ということでしょうね。

 さて、本当に戦争をする気があるのかどうかを見極める法則があります。

本気度は地上軍の動員で見よ!

例一、台湾海峡危機。
 台湾の選挙を、中国が演習をやって恫喝。
 米軍が空母を展開した瞬間に沈黙。
 しかし、そもそも中国軍はまったく陸軍を展開していない。
 米軍の展開は「これくらいで引けよ!」のメッセージ。

 ちなみにその頃の我が国は?
 新進党が国会でピケをやっていました。。。私は大学の卒業旅行で一週間強、日本を離れていましたが、帰国してもまだやっていた。ついでに船田元と畑恵が、爆笑問題のネタの通りになっていた。(わからない方は『日本原論』をどうぞ)

例二、イラク
 湾岸戦争でもイラク戦争でも、米軍が地上軍を展開した時のみ、本気で戦争に。
 そうでなければ、せいぜい空爆だけで終わり。

 ちなみに我が国は?
 金は出しても血は流さない。。。

 結論。
 一番恐い国は日本だ。。。
 きっと未来を見切っているに違いない。


2010年5月20日(木曜日)

お知らせ

カテゴリー: - kurayama @ 01時56分50秒

 突如として襲来した締め切りで殺されそうな倉山です。

 共著者担当分の執筆をしています。私が締め切りをはずしたわけではありません。。。

 ということで、更新が滞っても許してください。(大泣)

 あと、来週の講演会情報をあげておきました。珍しく、公開講演ですので、お気軽にお越しください。


2010年5月18日(火曜日)

宣伝の話(9)―竹島を「火事場泥棒」せよ!?

カテゴリー: - kurayama @ 23時56分23秒

 トルコは、世界でかなり上位の親日国です。
 トルコは、世界でかなり上位の反露国です。

 そのトルコ人に、我が外務省の―これは皮肉ではなく本当に―超有能なノンキャリ外交官が聞いてみた。
 北方領土を取り返す方法って何でしょう?
 答え。

戦争でとられたものは戦争で取り返すしかないでしょう!

 定跡ですね。
 つまり「火事場泥棒」をやれということです。
 ソ連崩壊の直前直後なんか、絶好の機会だったのですが、タカ派政治家として知られる中曽根総理がそんな準備をしていたという話を聞いたことがありません。

 さて、日本史で火事場泥棒と言えば、一九一五年の「対華二十一か条要求」をあげる阿呆が多いですね。
 欧州各国が第一次世界大戦でアジアに干渉できないのをイイコトに、日本がか弱い中国をいじめた。
 その一か条でも受け容れたら中国は主権国家ではないような過酷な内容だった。
 袁世凱政権は「最後通牒」を突きつけられて、泣く泣く受け容れざるを得なかった。
 世界の世論はか弱い中国に同情し、日本は国際社会で孤立の道を歩む。

すべて嘘です。

一、まず「要求」は十四か条です。残りの七か条は単なる「希望」です。この名称自体が支那人
  の宣伝です。
二、欧州諸国は「あ、この程度なの?まあ、とりあえず日本を非難しておこう」くらいのノリで
  した。
  つまり、この程度は「火事場泥棒に入らない」と。
三、「要求」の内容は、すべて「国際法を守れ!」ですが。「守ると主権国家ではなくなる」
  って、、、
四、かの極悪非道で、どう考えても中国人民の敵である袁世凱が???(爆×∞)
  ちなみに「最後通牒」になったのは、袁世凱が「国内が抑えられないからお願いですから、
  最後通牒を出してください」と泣きついてきたからです。
  そんな泣き落としにまんまと引っかかった我が外務省は、
  後で「脅迫されたぁ」と散々国際社会に宣伝されるという失態を。って、頭悪すぎないか?
  ええ、山縣有朋ら元老は全員、加藤高明外相に怒り狂いました。
  この辺り、その昔は鹿島守之助先生は筆誅を加えまくっていました。
五、孤立したのは、日本の外交官の頭が悪かったからです。
  中国人民苦しめる正義に反することをしたから制裁されたのではありません。

 一度親中派の連中に聞いてみたいのだが、いつ如何なる時も中国人民の困ることをしてはいけないのか?
 日本の国益を捨ててでも?
 百万光年話を譲ってその通りだとしたら、中国人民最大の敵は歴代中国政府では?

 最近では、よくわからない間違った歴史認識で、
「領土問題を抱える周辺諸国の弱みに付け込んではいけない」
などと、外務省と国際政治学者(外交史家)の大半が思い込んでいるのが日本のようです。

 つくづく思う。
『外交フォーラム』の廃止こそが、事業仕分け最大の功績である!

 外交には、「同盟国の弱みに付け込む」ことも時には必要です。少なくとも定跡です。
 ちなみにスターリン様は、ヒトラーがチャーチルと争っている隙に、バルト三国を火事場泥棒しました。
 日本の外交官&国際政治学者(外交史家)諸君は、こっちはいいのか?
 悔しいことに、ついでに我が千島列島も占領されましたが。

 翻って、今次半島紛議。
 竹島は不法占領された我が国固有の領土です。
 友好国の韓国が深刻な紛議を抱えている今、協力の代償に要求しても「火事場泥棒」にはなりません。

 繰り返します。

我が国は韓国に必要な軍事協力を

べきです!

代償に竹島退去を要求しても正当

行為です!

 この方策を実現する際に最大の障害は?
 韓国政府?少なくとも軍事リアリストの彼らは算盤をはじく能力があります。
 韓国世論?これは永久に抑えようがないので、交渉妥結してしまえば、国内問題として勝手にやってもらえばよい。軍事協力して文句を言うような国民ならば、歓心を買う必要はない。
 よって、韓国ではありません。
 では?

「友好国の弱みに付け込むのは良くないよ」などと間違った歴史認識と外交定跡への無知で騒ぎ出す日本人です。
 しかし、実は日本国民、内心は「韓国もいい加減にしろよ」と思っているので、誰かがはっきりと強く言えば、「竹島から出て行け!」は元々は正当な要求なのだから、大多数の世論は纏まるはずです。

 この砦の皆様のレスから考えました。もしかしたらしばらく潜るかもしれませんので、皆様のご意見をお待ちしております。


2010年5月17日(月曜日)

開戦前夜?

カテゴリー: - kurayama @ 01時47分45秒

 韓国軍、北の攻撃と判断し、声明発表へ
 
http://sankei.jp.msn.com/topics/world/11901/wld11901-t.htm

 この話、開戦前夜なのですが、日本人はほとんど気付いていないのでは?
 米国が朝鮮半島有事に際しての軍事協力を日本に要請したら内閣が逃げ出した、という歴史がありましたね。
 歴史は繰り返す。
一度目は悲劇として。・・・細川内閣
二度目も悲劇として。・・・鳩山内閣

 今回は、どこが着地点なのだろうか。。。
 前回は、北朝鮮の核武装を許し、日韓にあきれたクリントンが世界中を空爆だけしてまわる、
という悲劇になりましたが。。。いずれクリントンの評価も問いたいのですが。

 そもそも、米韓が日本政府に情報を流していないと見ています。
 普天間どころじゃないでしょう。


2010年5月16日(日曜日)

昨日は元陸将補・矢野義昭さんの講演会に

カテゴリー: - kurayama @ 22時31分17秒

 昨日は、この砦にも書き込んでいただいている大阪国際大学の久野潤先生の主催する
「戦略情報研究会」におじゃましてきました。仕事の話も兼ねてですけど。

 講演者は、矢野義昭元陸将補(帝国陸軍だと陸軍少将です)と経済評論家の三橋貴明先生でした。矢野先生は民主党の、三橋先生は自民党の比例代表候補予定者です。三橋先生はご存知でしょうけど、矢野先生は「安全保障に政党は関係ない。どの政党でも合意していなければならない。今の与党を見ていられないからあえて立候補した」とのことです。

 矢野先生とはこの研究会を通じて昔からお世話になっていますし、去年やっていた「帝国憲法講義」にも来てくださったりしました。ということで、控室におしかけて歓談させていただきました。

 講演でのお二人の話のツボは、
「デフレ対策も国防問題も同じ問題!違う話ではない!」
「国防力を周辺諸外国並みに充実させれば成長戦略になる!」
ということでした。
 この砦でも散々、「拉致もデフレも外国人参政権も雇用対策も同じだ!」
と、これでもかと主張してますので、我が意を得たりです。

 矢野先生は最後の三次会まで残って、「船中八策」についてもお話させていただきました。
 あと、細かい政策の話についても。
 これも一つの

龍馬をやる!

です。
 元々政治家(候補者)は人と会って話すのが仕事ですし、選挙が近いのですから、「これは」と思った人には、日頃思うところをぶつけてみるというのも、今こ亡国前夜の日本を前にして、一般人でもできることではないでしょうか。

 龍馬だって、それを積み重ねた訳ですし。
 ちなみに矢野先生、抽象的な観念論ではなく、数字で語れる方です。

http://www.yanoyoshiaki.jp/

「民主党」というだけで毛嫌いする方も多いようですけど、それは昨年の衆議院選挙で「自民党」というだけで毛嫌いして民主党政権を成立させたのと同じですよね。
 と、こういうように「人で判断しましょう」というと「わかりにくい」とか言われるのですけど。そういうことを言う人に限って「ワンフレーズポリティクスはけしからん」と言うのはなぜでしょう。謎。。。

 ちなみに「砦、見てます!チャンネル桜も見ました!」と声をかけてくださる方も居リ、上機嫌でした。


2010年5月15日(土曜日)

弱者面した悪魔!

カテゴリー: - kurayama @ 01時19分27秒

 愛国者の皆さん、こんにちは!
 竹田研究会でお世話になっている仲手川啓社長のブログで以下の紹介をされました。
 
http://ameblo.jp/upfield-blog/
 5月7日の記事です。ありがとうございます。

 今週月曜日発売の『週刊朝日』124頁はお読みになりましたか?
 この砦で何度も紹介し、学生達にほとんど課題図書の如く勧めている、

上念司『デフレと円高の何が「悪」か』(光文社、二〇一〇年)

の著者インタビュー記事があります。まだの方はお早めに。

 消費税増税を今この瞬間に掲げることが何だか国家に対する責任みたいな風潮があって、なぜか通貨供給量をいじることだけ徹底無視という世の中の流れだからこそ、しつこくこの話はします。

 とにもかくにも、白川方明は討伐されるべきである!

 もちろん表題は、「あの人、温厚な学者さんみたいで可哀想」などと印象を振りまく、関東軍もここまではやらなかったであろう独走暴走集団の長、白川方明日本銀行総裁のことです。

 5月8日の藤沢さん御紹介のhttp://sankei.jp.msn.com/economy/business/100508/biz1005081802004-n1.htm
も、実は気になっていました。
 内容は、デフレ議連に「カツマ」まで味方について、選挙目当ての政治圧力にさらされて白川さんと日銀の皆さん可哀想。。。でした。
 無署名での日銀ヨイショ記事、一体どういうことだと思っておりまして。

『日経』の経済記事じゃあるまいし!

 なぜ弱々しく見える白川総裁に一切の同情をしたくないかというと、

大学生内定率約3割低下、自殺者年間3万人

などという現状の責任者で、自分には何の責任もないと公言しているからです。

 ところでこの記事、「カツマ」はないでしょう?本紙だとちゃんと「勝間和代氏」でしたが。
 かつて小林よしのり氏のことを「ゴーマンさん」とのたまわった某議論番組の代打司会者がいましたが、それくらい失礼かと。批判も礼儀をわきまえなければ単なる批難・悪口では?

 経済政策への論評でも、

何が何でも、通貨供給量だけはいじりたくない!

だけはわかりますが。
 言いたいことはわかりました。なぜ?
 国債の価値が下がるから?
 そんなに財政破綻が恐いなら、それは良いことでは?
 あげくに消費税増税に言及。。。みんなの党以外各党、公約に。。。
 そんなのバブル期みたいな時にやらないと駄目でしょう?
 で、言い出したことが「産業政策」?
 経済学ではほとんど効果を否定されている?

 『官僚たちの夏』か?

 要するに白川日銀総裁は、小心者の学者であって、金融のキッタハッタの世界には向かないということ?
 だったら、存在そのものが大迷惑ですね。
 インフレは良くないんだ!という固定観念から永久に抜け出せないのでしょう。

 で、『産経新聞』には田村秀男さんという記者の方がおられると聞いて、たまたまセミナーの案内をいただいたので最前列で聞いて質問までしてきました。講演の内容、すべて頷けることばかりでしたので、楽しい耳学問でした。
 セミナー連続講座でやるようです。
 木曜日の産経一面にも論説が載っていました。

 日本で一番白川日銀を叩いているであろう一人の田村さんの著述を総合すると、
 白川総裁と日銀の唯一の言い分は、「お金を刷っても、皆が使いたくなるな刺激策がなければ意味がないので、成長戦略を待っている」ということですね。

 ではさっさとお札を刷って、成長産業が出てくるのを待てば宜しいという結論になりますね。

 ちなみに池田勇人という偉大な総理大臣は、政府は障害だけ取り除いて、経済界の勝手に任せ、成長する産業を待つ、という極めて経済学の教科書に忠実なことをやりましたが。
 ついでに米国はリーマンショックで2倍に、中国は3倍に通過供給量を増やしても、バブルにこそなれ、ハイパーインフレにはなっていないということですが。
 そんなに増税をやりたければ、まずは通貨供給量を増やせば如何?

12年連続物価下落

って金融政策担当者は恥ずかしくないのだろうか?文明国の経済政策ではないですな。

 我思う。
 政府紙幣を発行するなら、裏面は白紙でよいでしょう。さっさと刷りましょう。とはいうもののどの政権ならできるかという政治問題はありますが。

 で、将来、福沢諭吉に代わる一万円札は

高橋是清!


2010年5月14日(金曜日)

イギリスも亡国前夜?

カテゴリー: - kurayama @ 23時58分30秒

 このところ、報道に接するたびに嫌気がさしていたのが、英国の総選挙です。
曰く、「日本がお手本とするイギリスでも二大政党制は限界に来た。」
曰く、「ヨーロッパ大陸では比例代表による連立政権が主流。」
曰く、「二大政党制など英米など少数派。」
曰く、「小選挙区制度は欠陥制度。イギリスでも中選挙区制が求められている。」
曰く、「本家でも第三極!日本がお手本にしてきたイギリスの方が先に二大政党制から転換。」
曰く、「ハングパーラメント(中吊り議会・宙ぶらりん国会)は確実!」

 一番ひどかったのが、みのもんたの『朝ズバ』かなあ。
 でも、どれも似たり寄ったり!

日本には浅ハカな記者しかおらんのか?

と、イライラは募っていました。
 私も英国憲政など自分の専門に必要なのでかじった程度なのですが、あまりにもひどすぎましたね。ということで、以上すべてに一言反論。

反論1:総選挙開票日から365日以内にそんな断言をできる人は既に予言者です。
反論2:ではどこの国がお手本になる国ですか。
反論3:まさか本気で米国が二大政党制だと信じているのですか?
反論4:誤解の無いように言うと正確には大選挙区連記制ですね。
反論5:別に自民党がキャスティングボートを握った訳ではありませんが。
反論6:お願いですから定訳を使ってください。

 以上の言っている意味がわからなくて今回の選挙を報道できたら、すごい勇気ですね。
 目の前で起きている現象をinformationとして伝えるのがお仕事なのでしょうけど、わからなければ専門家に聞くというintelligenceはなかったのですかね。あ、自分がわかっていないことをわかっていなかったのか。(自己完結)

「一言ではわからん」という人の為に補足します。
補足1:前回の憲政危機では、1914年から45年までかけてやはり二大政党制に戻りました。
    それくらいの期間で見なければならない訳です。
    「戦後二回目」という言説ばかりで1974年の例ばかり出てましたが、どの「戦後」?
    英国人にとっても、日本人と同じように第二次大戦が最も重要だと思っているの
か?
    その発想自体が既に東大憲法学の術中に落ちています。
    あえて挙げるなら第一次大戦でしょうけどね。
    英国は二次大戦以後も朝鮮戦争!からイラク戦争まで多くの戦争を経験していますが。
    せめて「二十世紀以来」とか「ここ百年で」くらいの歴史リテラシーはなかったのか?

補足2:欧州の政党は自民党の派閥と同じです。
    例えば、フランスやドイツなどは、保守派と社会(社民)党系の二大政党ならぬ二大系
    統があるのでは?
    ちなみに、英国労働党も、欧州の社会(社民)主義政党も、その言っていることもやっ
    ていることも、

日本だと極右!です。

補足3:米国の二大政党の党首は誰ですか?
    個々の議員が日本の中央官庁の一つの局くらいの人員を抱えていて、法案ごとに合従連
    衡していて、どこが二大政党制なのだ?というか、共和党とか民主党って、単なる圧力
    団体付院内会派でしょ?
    政党規律が強烈な英国とはまるで違う存在です。
    政治学の政党理論では、米国の政党は、

日本の自民党や民主党にも劣る初期段階

です。

補足4:そんなに日本でも中選挙区制(正確には大選挙区単記制。別名、死票が多くなる比例代
    表制)に戻したいですか?
    これをやると受からせたい奴を通せず、落としたい奴を落とせないのですが。。。
    選挙制度の話はあまりにもつまらなさすぎるので以上。用語がわからない人は、
    Wikiででも調べれば十分です。

補足5:自由党分裂、労働党台頭、自民党(自由党の後身)再台頭、の歴史は踏まえましょう。
    ついでに言うと、欧州の政党って、日本で言うと新党大地とか沖縄社大党みたいな連中
    の地盤が異様に強いって知ってました?

   
イタリアに至っては全ての政党が新党大地!

です。
 ではベルルスコーニは鈴木宗男?橋下徹にしといてあげましょう。。。
 英国でもアイルランドの地域政党を黙らせるのに大変で、50〜100年かけている訳です。
 そういうその国ごとの特殊事情を考えれば、日本など羨ましがられているわけです。

補足6:定訳は、絶対多数党不在議会!です。ついでに英国はこの状況を「革命に近い状況」と
    認識しています。
    というか、そもそも英国憲政論では「議会」と「国会」の区別が厳密なの知っているの
    でしょうか。。。
    書いてて段々、心配になってきた。。。

 さて、事実関係を並べて見ましょう。

開票。どの政党も過半数に達しない「絶対多数党不在議会」が出現。
保守党、労働党、自民党の順。過半数に達する組み合わせは、保守+自民のみ。
ブラウン首相もクレッグ党首も、キャメロン党首に組閣の権利があると公に確認。

保守・自民の連立協議。
ブラウン&側近が連立交渉が潰れた時に備えて陰謀開始。
労働党内から「正々堂々と下野しよう!」との声。

キャメロン、エリザベス女王に呼ばれて、選挙結果を報告。
=首相となる資格の確認。
単独か連立かは、自民党内の手続き上で不明。

組閣。副首相以外の主要閣僚はすべて保守党。
五年以内に双方の合意で、連立解消できることを確認。

 大事な点を確認します。
一、首相候補は、キャメロン保守党党首だけです。
 ブラウン続投の動きを小馬鹿にする良識は英国の、特に与党労働党の政治家にありました。
 では良識とは?ブラウンさんが嫌いだから足を引っ張った?
 そんな姑息な延命工作をすれば、次の選挙で選挙民に落選させられるのが恐いということです。

二、クレッグ自民党党首は、総理の椅子を要求していません。
 どこぞの国のホソカワさんとかムラヤマさんとは違います。
 有権者に選ばれた首相資格者はキャメロン保守党党首だけです。
 参議院選挙の後の日本の報道、特に中吊り広告で
「小沢の秘策!渡辺総理!」とか、「悪夢!とうとう公明党政権!」とか、出てきそう。。。
 それが許されるのは日本で、というか報道が率先してそういうのを政治家に許す風潮を作っているのが一番許せんのです。

三、女王に選挙結果を報告。
 国王に呼ばれるということ自体が、首相になる儀式です。
 ここでクレッグとかブラウンとかが乗り込むと、「革命」です!
 女王が彼らを呼んでも「革命」です。
 間違いなく今次政局では女王側近は戦前日本の内大臣並みに相当の情報収集をしているのですが、立憲君主には政治家が無茶をしそうな時に抑制する役割もあるのです。
 日本国憲法だとこれはできないようになっていますが。

四、選択肢は、保守党単独か自民党との連立か、しかなかった。
 前者なら一年以内の再選挙が慣例ですね。やらないと損しますし。・・・1974年型。
 ここでの「一年以内」が、二大政党制を基盤とする英国憲政の先例をやめるのか、が鍵ですから。
 後者は連立の合意が続く限り解散はしない。・・・1931年型。
 もちろん、650分の50議席強の政党が政府を振り回せないようにする政策合意です。
 まさか、どこぞのユーラシア大陸のトイメンの某島国のように、480分の10議席もないような政党が、300議席を超える与党を振り回すとかはありえない訳です。
「嫌なら出て行け!もう一回選挙をやって有権者に決着をつけてもらおう!それが嫌なら協力しろ。話は聞いてやる」
があるのです。
 少なくとも1年は見ないと、1931年型の緊急避難か、本当に二大政党制をやめたのかは見極められないはずです。
 ちなみに1931年も、金融危機に際して挙国大連立でした。

 以上の、私が大事だと主張した点について言及した内容を紹介した報道があれば、謝罪はしませんが、その方を尊敬します。誰か教えてください。

 今回の事態が英国二大政党制の岐路なら、クーデターが年中行事のタイなど5年に1回は岐路ですね。あの国も、英国憲政理論を相当に取り入れていますから。

 怒りのあまり、かなり長くなりましたが、それでも一番良かった記事を。

『産経新聞』木村正人特派員の

英、戦後初の連立政権 「2.5党」時代、幕開け
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100513/erp1005131149007-n1.htm

英国で二大政党体制が育ったのは帝国の歴史と関係しているともいわれる。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのパトリック・ダンリビー教授は
「帝国主義の時代、政治に1日でも空白が生じれば、それは敗北と帝国の崩壊を意味した」と語る。一夜にして政権が代わり「強い政府」を生む二大政党体制が不可欠だったというのだ。

の部分は、その通りですね。

憲法は戦争に負けないためにある

世界の常識です。

 お願いだから、英国を引き合いに出して、日本の政局を混乱させようとする報道はやめてほしいものです。


2010年5月13日(木曜日)

もろもろ

カテゴリー: - kurayama @ 23時31分51秒

 皆様ご心配おかけしました。

 世の中には「締め切り」という怖ろしい行事がございまして、フィンランド人の如くコーヒーを飲みながら奮闘していました。

 って、まだ完全に終わってはいないのですけど、日付が回れば本格再開します。

 仕事しながら考えていたこと。

 一、白川が何考えているかわかった。そして消費税増税。。。

   日銀が安全地帯なのがいけない。

 二、検察が再び小沢を事情聴取。戦わない理由はない。

   自民党が「谷垣でも勝てる!」という雰囲気に。

 三、某漫画家の個人攻撃がひどくなりましたね。商売でやるのは勝手だけど、

   それを真に受けて受け売りで他人を攻撃する人が増殖中。私にまでとばっちりで大迷惑。

 四、本家英国でも二大政党制は終わった!日本でも!という報道続出中。

   この人たちのモノ知らずぶり、徹底攻撃することにしよう。

 五、二人の絶対主義者、足利義教とリシュリューの共通点。

 肖像画に生気が無い!

 ということで、議論が続いている日のものはありますが、こちらにどうぞ。


2010年5月8日(土曜日)

リフレを憎む人々

カテゴリー: - kurayama @ 23時59分49秒

 色々な方がレスをつけていただいて、ありがとうございます。
 Youtubeとニコ動の再生回数も何だか伸びていて、これまたありがとうございます。
 全部読んではいるのですけど、個別にお返事できず申し訳ありません。
 月曜日くらいになると少し時間ができますので、少々お待ちください。

 初めての方々は、過去の記事やレスなども読んでいただけると幸いです。

 さて、よく聞かれる質問です。
「このまま日本はどうなるんですか?」

 私はいつも答えます。
「滅びます」と。

 まさに日本は亡国前夜にある。
 それがこのささやかな砦を作った動機です。
 何もしなければ滅びるだけならば、何かをしようという意味で。
 で、まあ色々やっているのですが、

実際に頑張っている人たちの応援!

もしています。
 その中でも、まったく大メディアに注目されていないのに、
 特定のメディアからは目の敵にされているのが、

デフレ脱却議連

です。(4月1日の記事を参照)
 以下の件をご覧ください。

一、連合古賀会長の「日銀法改正発言」を時事通信以外が報じなかった件
二、白川日銀総裁が「消費税増税」に言及し明らかな越権行為を行ったにも関わらず、
 『読売』と『時事』しか報じなかった件
三、4/26『日経』社説でデフレ議連が名指しで攻撃された件

 一は、「古賀会長には報じる価値がない」?(自分で言ってて、疑心暗鬼)
 二は、いつから日銀は財務省主税局より偉くなったのだ?って、大蔵の皆さん、怒りましょうよ。
 三は、さすが、「経済記事がなければ日本最高のクオリティーペーパー」の『日経』。
 文化面とか最高ですね〜、ではなく、この砦の4月30日の記事もお読みください。しかし、

なぜ『日経』が統一教会の機関紙

同じ相手を眼の敵にするのだ?

 ちなみに韓国のインフレ目標は3.5%です。彼ら的にそちらは良いのだろうか?私も韓国の事情に口出すつもりはないが、なぜ日本だけがインフレターゲットをしてはいけないのだか。。。

 なお、日銀の「大本営発表」によれば、現状の政策を続けていれば、「二年以内にデフレ脱却できる」そうです。
 
つまり、あと二年はデフレ不況

が続く!・・・そうです。

 ホリエモンが「デフレは民主党政権の失敗だ!」と言いつつ、「リフレには絶対反対!」とか、わかって言っているのだか、本当にわかっていないのだか、というちょっと真意を探りたくなるような話も。

 で、以下の人々、白川日銀を正当化し、リフレ派を徹底攻撃しています。

池田信夫:現在の肩書きは経済学者。NHK出身。(反日放送局とか言わないでください。笑)
岩本康志:リフレ批判派東大経済学部教授。(特アの巣窟とか言わないでください。笑)
藤沢数希:金融もプロとか。金融緩和によって為替レートが円安になることはなぜかスルー。

 この砦で何度も強調していますが、デフレは日本を弱めたい人たちに都合が良い状態です。
 今後も追い続けます。以上の話、データはすぐに検索できますが、こまかく検証している暇がないので。月曜日以降にゆっくりやりますが、「リフレ反対派は何なんだ?」と言う声は、高まっていますよ。という御伝えでした。

 とにもかくにも、白川方明は討伐されるべきである!


2010年5月6日(木曜日)

「チャンネル桜」に出演してきました。

カテゴリー: - kurayama @ 00時22分06秒

 本日、「チャンネル桜」に出演してきました。
 憲法の話ですが、途中から龍馬になりました。笑

「政治家よ、龍馬を目指すな!」がやたらとスタジオの笑いを。

とりあえずできること。
「この砦で知ったことを他人に伝える!」

さて、「私の船中八策」を再掲します。ご意見求めます。

一、国家・・・日本人の結集原理。
  皇室典範改正。旧皇族復帰及び旧皇族からの養子を可能に。
⇒皇統の安定的継承の道を確保する。

二、政治・・・改革の主体。
  「憲政の常道」。陛下の与野党による二大政党政治。
⇒強力な政権の創出と国家本位の政権交代

三、格差・・・社会不安を教育格差に固定しないために。
  リフレ。お札を刷って、デフレを脱却する。
⇒格差社会解消に留まらず、日本を保守する政策を推進する財源を創出する。

四、官僚・・・政治家の真似事をする官僚はいらない。
  キャリア官僚制廃止。
⇒現場に精通している専門家が仕事をしやすい環境に。

五、教育・・・改革の主眼。
  初等教育で、読み書き算盤、礼儀作法、古典の素読、書道、武道の徹底。
  高等教育は模範校で行う。「外交大学校」の創設。
⇒国民の平均値を戻す。同時に真の指導者(エリート)教育

六、家族・・・財源の使い道。
  中絶禁止。
⇒実現した瞬間、少子化は終わる。
 親が育てないなら、国家が育てる。

七、国土・・・富をどのように分配するか。
  東京以外に黒字の都市を、各地方に再建する。
⇒金持ちが都会に住む歪な構造を解消し、田舎に住むように優遇。
 
八、安全・・・憲法を変えなくてできることはすべてやる。
  まずは軽武装!
⇒北朝鮮拉致問題を解決できるかどうかが、日本生存の試金石です。

 


2010年5月5日(水曜日)

「桜」出演直前、ふと思う

カテゴリー: - kurayama @ 14時12分10秒

 本日、「チャンネル桜」に出演します!
 いつものように応援お願いします!

 さて、ふと思う。

支那人=ギリシャ人+アルバニア人+アルメニア人

の公式。

ギリシャ人・・・やたらと古代の繁栄を誇る。喧嘩をすれば相手を悪者に。
       欧州には「喧嘩両成敗」ならぬ「喧嘩トルコ成敗」の掟があります。
       周辺諸国を味方につけるプロパガンダ能力は高い。
アルバニア人・・・やたらと増殖能力が高い。なぜかアメリカ人を騙す才能に長けている。
        暴動を起こす天才?何といってもねずみ講で政府が転覆する国。
        しかも当時の大統領が復権。すごい政治センス。
アルメニア人・・・長らく「キリスト教徒で数学ができた唯一の連中」といわれるほど狡賢い。
        今でもアルメニアロビーは米国随一の能力。

 三者の共通点。
「自分が不幸でも、他人がもっと不幸なら幸せ。
 自分が幸せでも、他人が幸せならば許せない。」
という思考。

特に国際政治においては、
「自分の幸せのために他人を不幸にする」などしょせん穏健思想です。
必要がなければ他人を不幸にしなくて済みますから。

 ボーッとしているとこんなことを考えてしまいます。


2010年5月4日(火曜日)

宣伝の話(8)―スエズ動乱の歴史認識

カテゴリー: - kurayama @ 23時41分40秒

モサドvs.MI6
「世界一狡賢い諜報機関決定戦」を理解するのに必要な、当時の戯れ歌。

なせば成る、なさねば成るぬ、何事も。

ナセルはアラブの大統領!

 1956年、第二次中東戦争、勃発。
 ナセル・エジプト大統領は、イギリス・フランス・イスラエルと交戦状態に入った。
 アメリカが突如としてソ連と手を結んでエジプトを支援し、英仏は泣く泣く撤収する羽目に。

 ではこの戦争の勝者と敗者を確認しましょう。

イスラエル:軍事的に圧勝。経済封鎖を実力で除去。
英仏:スエズ運河の確保どころか、中東での覇権を喪失。米国に頭が上がらなくなる。
米国:中東での覇権を確保。
ソ連:子分のエジプトを守る。
エジプト:スエズ死守。アラブ諸国の尊敬を受け、ナセルが盟主に。

 ここで法則。
その一:戦争の勝敗は目的の達成により決まる。
その二:戦闘で勝った側に、戦勝者も戦敗者もいる。
その三:戦闘で負けた側に、戦勝者も戦敗者もいる。

  以上の法則で見ると、
 英仏が踏んだり蹴ったり・
 エジプトは戦闘でひどいめにあったが勝った。
 米ソは超大国どうし自分の手を汚さずやりたい放題。
 イスラエルは小国なのに上手く立ち回った。
といったところか。

 私が修行時代、とある学会にイスラエルの戦史部長がやってきて講演。
 曰く、
「いやあ、第二次中東戦争では、我々は戦争などしたくなかったのだが、英仏が無理やり脅してくるので、我々はイヤイヤ参加したんですよ。その後の展開はタマタマ上手くいっただけですよ。もちろん、運もよかったですけどね。あはははは。」と。

 最前列で聞いていたのだが、思わず「嘘吐き」と叫んでしまったら、睨まれてしまった。
 他のお偉いさん方は、うんうん頷きながら感心した表情で聞いていましたが。
そのお偉いさんの内訳は、普通の国だと「教授」とか「将軍」と呼ばれ、社会的地位が怖ろしく高い人たちばかりでした。
 そんな人たちが、本人すら「信じてもらいないだろうな」と思って話している内容を、
「もしかしてこの人たち本気で信じているの?もしかしておちょくられている?」と疑心暗鬼にさせかねない態度を全員でとれることですね。
 日本の防諜は完璧だ?!

 ちなみに、日本では諸外国と違い、大学教授が社会でまったく尊敬されていないとか、そもそも「将軍」という名称すら抹消されている、などというと、罰金100円と重禁固20年の罪になります。

 罰金100円は名誉毀損で。
 重禁固20年は国家機密漏洩罪で。

 え?日本には国家機密漏洩罪どころか、スパイ防止法もないですって?
 北朝鮮の工作員が協力者にこれを信じさせるのに必死だったとか。
「まっさかぁ?そんな馬鹿な国があるわけないでしょう?報酬をケチりたいから見え透いた嘘を言うんでしょう?」と、反論されて、説明に困ったとか。

 恐るべし。不思議の国、ニッポン。
 これでいいのか?

 以上、まじめに歴史を勉強しましょう、という話です。陰謀論の前に、基礎的なことで騙されないようにしないと。。。


2010年5月3日(月曜日)

鳩山首相、一世一代の名答弁

カテゴリー: - kurayama @ 17時12分07秒

 日常業務の締め切りに追われています。
 ちなみに今の仕事、その昔、フジサンケイグループが総力を挙げてやっていたような。。。
 また更新が滞ったらすみません。
 って、最近は基本的に書き溜めたものを貼り付けているのですけど。

 本日は5月3日、ゴミの日です。
 ゴミですら嫌がるような汚らしい日本国憲法が施行された日です。
 憲法と安全保障に関する政治家の名答弁を紹介しましょう。

 表題、由紀夫さんではなく、一郎さんです。
 鳩山首相、一世一代の名答弁。

「自衛の為の侵略は自衛なのだ!」

 出典として、こんな便利なものが。
http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/sample/jikensi/file17.html

 これ、石破防衛庁長官も確認していますので、政府方針です。
 別の言い方をすれば、究極の防空は空爆だ!ですね。
 ちなみに、ある国の国家元首やそれ以上の地位にある人間が
「お前の国を火の海にしてやるぞ」と宣言した場合、
 その国のミサイル基地を攻撃しても侵略でもなんでもなく、自衛行動です。
 なぜなら、その発言自体が「挑発」だからです。

 ちなみに、
http://sankei.jp.msn.com/topics/world/11901/wld11901-t.htm
 この記事、「北の挑発後悔させよ 沈没で韓国紙」などと宣伝されてもいるのですが、国際社会で「挑発」って、武力行使をした時に侵略にあたるかどうかの意味なのですね。
 とてつもなく重い意味です。

 ところで、歴代防衛大臣(長官)史上、答弁の上手さはトップ3に入るであろうと言われる石破さん、こんな愚問賢答もあります。
http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0712/web-news1221-4.html

 ゴジラが来たらどうしますか?
 災害派遣です!
 
 UFOが来たらどうしますか?
 防衛出動です!

 理解が深い。。。


2010年5月2日(日曜日)

参議院って何?(7)―最強の拒否権集団!

カテゴリー: - kurayama @ 22時48分08秒

 今朝、日テレで「行列〜」でおなじみの北村弁護士が小沢問題で熱く語っていました。
 内容は、4月28日の砦の内容の通り(笑)。あれは、まじめな法律家なら誰でもたどりつく結論ですから。
 北村弁護士が強調されていたのは、政府民主党の検察への圧力です。
 特に、「指揮権発動」は論外として、「検察官への証人喚問」への言及が秀逸でした。
 たまたま政治家が自らの権限を生かす方法を知らないから助かっている人たちもいるのですが、参議院が本気になって、しかも狡猾な政治家が支配したら、内閣法制局だろうが財務省主計局だろうが、ましてや検察や警察などかなわない、というのが今回の主題です。いかなる巨大官庁でも、悪知恵を身につけた参議院には逆らえません。それが日本国憲法の正体です。

 民主党の中には「昔の上司や同僚に復讐したい」などという不純な動機で入党した政治家がいる訳でして、しかも彼らは官僚の弱みを熟知しているのですね。
 私ですら、××××のように、ほとんど無制限というか無限に官庁を脅迫できる方法を知っているくらいですから。これ「証人喚問」などという大げさな手続が不要です。ちなみに伏字の字数でわかると思いますが、「質問主意書」のようなただの嫌がらせではありません。
 参議院って恐いですよ。だから参議院選挙って大事なのですよ。

 さて、
3月24日に書いた、自分ではまったく信じていないことに反論します。

<条文>
 衆議院は、三分の二の多数の再可決があれば、参議院が可決しなかった法案を法律にできます!簡単です!(59条)
⇒衆議院で三分の二の多数を獲得するのって、そんなに簡単でしたか?
 しかも与党がこれを強行しようとすると「多数の横暴だ」などと意味不明に騒ぐ方々と、それに同調してしまう方々が多くいるのでは?

 衆議院には、予算先議権があります!(60条)
⇒ところが、現行憲法では帝国憲法で認められていた「独立命令」「緊急命令」が否定されました。
 しかも「委任命令」の範囲も、原則として極端に狭められるようになりました。
 だから、何でもかんでも法律で規定しなければならなくなりました。
 よって、「予算関連法案」などという代物が大量に発生し、「予算が通っても法律が可決されないから執行できない」などという意味不明な事態が生じます。
 つまり、衆議院が可決した予算に対し、参議院はかなりの部分で拒否権を行使できるのです。
 かくして、気がついたら衆議院は一番大事な点で、帝国憲法下よりも権限と影響力が弱められました。「予算は国家の意思」でしたよね?
 しかも、「何でもかんでも法律で規定」するとどうなるか?
 真面目な官僚は、立法権を独占する政治家の顔色を窺わねばなりません。
 かといって、政治家が個々の法律とそれに関連する仕事内容に関して現場の官僚より詳しい、
など望みようがありませんので、政治家が官僚の独走を監視できる前提は成立しません。
 そして誰も幸せになれません。
 意外と言われていませんが、「独立命令の否定」「委任範囲の実質的縮小」は政官関係の不幸です。
 喜んでいるのは参議院の支配者だけです。

 条約を結べます!(61条)
⇒これは確かに衆議院の優越なのですが、今からサンフランシスコ条約のような国家の命運を賭けるような条約を結ぶ、などという事態は想定しがたいので、あまり関係がありません。

 総理大臣を選ぶ時に、優先されます!(67条)
 衆議院だけが総理大臣をやめさせることができます!(69条)
⇒法律と予算に対する拒否権を行使されたら、総理を選出しても、何もできません。

 しかも、任期は衆議院が最長四年で常に解散に脅えなければならないのに対し、
 参議院は六年安泰です。参議院には解散がありませんので総理は手を出せません。

 ところで、従来の主要政党で最重要人物が衆議院にいるのって自民党くらいだって知っていました?
 大雑把にあげても、
 共産党・・・宮本顕治議長が立候補した時は参議院。今も幹部が大量に参議院議員。
 公明党・・・浜四津代表代行はじめ、今の山口代表は参議院。
 社民党・・・今も、みずほ。
以上は、衆議院が弱いから?
 でも
 民主党・・・輿石・高嶋・千葉、、、(今は、こいつらが知恵足らずのセイで助かっている。)
ですね。
 自民党ですら、本連載の通り、「参議院を制するものは闇将軍!」の法則。

<結論>
 参議院を制するものが永田町を制する。
 参議院こそ日本国憲法下最強の拒否権集団である。

 次回、帝国憲法の貴族院・・・貴族院の権限を奪っていたのは?をやります。
 分量次第で最終回かな。。。長考中です。


2010年5月1日(土曜日)

参議院って何?(6)―悪夢の平成時代

カテゴリー: - kurayama @ 23時59分28秒

 平成時代の選挙は悪夢の連続でした。
 衆議院の第一党が参議院で過半数を獲得できない状況が二十年間続きました。

平成元年・・・マドンナブーム。社会党の女性候補であれば当選した。
      小学校の授業では、「宇野総理」はスルーしましょう。
平成4年・・・前回の大敗が響き、与野党逆転は続く。竹下派のみ勢力回復。宮沢死に体に。
平成7年・・・村山連立内閣が敗北。しかし、意味不明に辞任せず。竹下派、強し。
平成10年・・・橋本内閣、まさかの大敗。竹下派の人事異動で小渕総理に。
平成13年・・・小泉旋風。ただ、ここで衆議院も解散すべきだったと思う。加藤騒動の余波?
平成16年・・・「人生色々」選挙。小泉総理が空気を読みきれなかった唯一の事例。
平成19年・・・安倍総理への集中砲火。政争には強いが選挙に弱い青木幹雄の限界?

 竹下登というあらゆる人間を手なずける能力の持ち主が、「野党対策」と称して(どんな対策だか・・・)、公明党(とついでに民社党)との政策協定を結び(どんな協定だか・・・)、大臣の椅子を与えることなく自民党に協力させるという、今から想像すればなぜそんなことができたのかわからないような力技を行使しているうちはともかく、それが効かなくなると、常に政権は不安定な運営を強いられました。
 これを「ねじれ国会」と言います。

「亡国前夜」の通り、竹下に代わるキングメーカーの地位に立ったのが青木幹雄です。
 青木幹雄先生、旧竹下派とか、旧竹下派参議院とか、参議院自民党が議席を減らすごとに影響力を拡大するのですね。竹下さんの場合だと、この理屈は簡単です。
 自民党が負ける⇒竹下派の比率が増す。
 自民党が勝つ ⇒勝利の立役者で、竹下派の数も増している。

 青木さんも同じように、自派自党が負けても負けても、影響力だけは拡大しました。現に、かの小泉さんも青木さんが提出する閣僚名簿は丸呑みでしたから。というか、参議院自民党の運営そのものに口出しをしていないですね。
 その辺の内幕は最近、舛添さんが暴露(というほどのものでもないですが)しましたね。青木さん、たぶん小泉さんに「俺の悪口を言って当選しろ。支持率あげろ」くらいは言ってたはずですし。

 ちなみに、青木さんの時代に比例代表の名簿が非拘束式になりました。
 党幹部の裁量ではなく、個人の獲得票数で順位が決まるようになりました。

 平成に入り、参議院選挙の敗北で辞める総理が続出しています。
直接的に退陣・・・宇野、橋本。
時期をずらして退陣・・・村山、安倍。
勝てそうもないから退陣・・・竹下、森。⇒早めに辞めて影響力温存。
政権が死に体に・・・宮沢。他に、福田と麻生は与野党逆転を引き摺る。

 以上に当てはまらないのは、
参議院選挙と関係なく政権基盤が弱かった海部、細川、羽田、
病気だった小渕になります。
 つまり、参議院選挙で負けても耐え切ったのは小泉さんただ一人です。

 衆議院ではなく、参議院を制するものが日本を制しているのです。
 この理由は次回!

 それはそうと、日銀法改悪が政界でも運命の九八年。

 日本の年間自殺者三万人。自殺をしようと思う前に、日本銀行総裁が誰かを思い浮かべましょう。白川方明が何を言っているかを知らないで死ぬのはあまりにも悔しくないですか?

 ということで、自殺者減少キャンペーンをします!皆さんも、職場で、学校で、聞いて回りましょう。

 日本銀行総裁の名前を知っていますか?


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