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気仙沼市長「念願かなった」 「三陸復興国立公園」誕生
 | 気仙沼市役所に掲げられた「三陸復興国立公園」の誕生を祝う垂れ幕 |
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青森、岩手、宮城3県の太平洋沿岸の自然公園を再編する「三陸復興国立公園」が24日誕生し、区域を抱える宮城県気仙沼市は、東日本大震災からの復興に欠かせない観光の活性化に弾みがつくと歓迎した。県内の国定公園などが順次編入される計画もあり、三陸沿岸を広くカバーする国立公園誕生の可能性に期待が膨らんだ。
気仙沼市は24日、市役所庁舎壁面に長さ約8メートルの垂れ幕を掲げ、指定を祝った。菅原茂市長は「観光は大きな産業になるポテンシャルを持っている。(公園区域外の)本吉町や南三陸町、徳仙丈山なども含め、一大観光地として発展することを期待している」と喜んだ。 離島の大島と岩井崎、唐桑町の巨釜半造などを抱え、再編前から陸中海岸国立公園として、980ヘクタールが国立公園指定を受けていた。同市は、陸中海岸は分かりにくいと三陸海岸への名称変更を国に求めてきただけに、「念願がかなった」(菅原市長)と受け止める。 環境省は、南三陸金華山国定公園(石巻、気仙沼、登米各市など)のほか、気仙沼(気仙沼市)、硯上山(けんじょうざん)万石浦(石巻市など)、松島(松島町など)の3県立自然公園の編入を検討している。 県は国の拡大方針について「国立公園は一つのブランドであり、海外からの観光客らに対するアピール材料になる。国による一体的な整備や生態系の保護、管理も可能になる」と期待している。
2013年05月25日土曜日
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