市川房枝女性解放運動「勝った」　未発表原稿見つかる

　女性参政権を求める「婦選運動」を主導し、参院議員も務めた市川房枝（１８９３〜１９８１年）が７３歳の時に自らの半生を「女性の地位向上のため世論や官憲との戦いだった」と振り返り、その戦いに「勝ったと確信している」とつづった未発表原稿が見つかった。

　出身地の愛知県一宮市に住む古書収集家豊田昌夫さん（８６）が入手し、同市に寄贈した。生誕１２０年を記念し、２５日から同市尾西歴史民俗資料館で開かれる特別展で公開された。

　原稿は「私の生き方、考え方」というタイトルで２００字詰めの原稿用紙で１３枚。６６年ごろに執筆されたとみられる。