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強姦事件で逆転無罪確定へ 最高裁「被害者供述は不自然」

 千葉市のビルで女性に乱暴したとして、強姦罪に問われた配送業の男性被告(53)の上告審判決で、最高裁第2小法廷は25日、「被害者の供述は不自然だ」と判断し、懲役4年の一、二審判決を破棄、逆転無罪を言い渡した。無罪が確定する。

 法律審の最高裁が事実認定を覆し、自ら無罪と判断するのは珍しい。裁判官4人中、千葉勝美裁判長ら3人の多数意見による結論。古田佑紀裁判官(検察官出身)は被告の上告を棄却するべきだとの反対意見を述べた。

 判決はまず「客観的な証拠はなく、起訴内容の基になるのは被害を訴えた女性の供述だけで、特に慎重に信用性を判断する必要がある」と指摘。

 (1)人通りのある犯行現場までの路上で、逃げたり助けを求めたりせず被告の後ろを歩いていったのは不自然(2)当日に女性の体内から男性の精液が検出されていない(3)破れて捨てたというストッキングが発見されず、買い直したとする内容もあいまいだ―と判断。

 その上で「こうした点を適切に考慮せず、全面的に被害者供述を信用できるとした一審千葉地裁、二審東京高裁の判断は経験則に照らし不合理で是認できない」とした。

 被告は2006年12月に千葉市中央区の駅近くで当時18歳の女性を「付いてこないと殺すぞ」と脅し、約80メートル離れたビルの外階段で乱暴したとして起訴されていた。

[ 2011年7月25日 17:13 ]

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