中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

孝行娘 大山 首位発進 父にピンクのクラウン贈りたい!

2013年5月25日 紙面から

16番でバーディーを決め、笑顔を見せる大山志保=中京GC石野Cで(中村千春撮影)

写真

◇中京テレビ・ブリヂストンレディス<第1日>

 ▽24日、愛知県・中京GC石野C(6519ヤード、パー72)▽晴れ、気温26・4度、風速1・4メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ2人)▽観衆4384人

 大山志保(36)=大和ハウス工業=が6バーディー、ノーボギーの66で回り、6アンダーで単独首位発進した。今大会の優勝の副賞は、ピンクのクラウンハイブリッドアスリート。タクシー運転手の父にプレゼントしたいという。2006年賞金女王に輝いた後、数々の故障に悩まされ続け、今季は、シードを失い出場予選会(QT)から再起をかけている。1打差の2位に賞金ランク1位奪回を目指す森田理香子(23)=リコー=が続いた。

 今季自己ベストスコアの66は、目の前にぶら下がった“ピンクのニンジン”のなせる業? 11年10月以来の復活優勝を目指す大山が、1番ティー横で異彩を放つ今大会のV副賞、ショッキングピンクの「クラウンハイブリッドアスリート」(車両本体価格469万円)取りに燃えている。「父は絶対に乗りますよ、あの色で。色彩感覚あんまりないし(笑)、私があげたものだったら何でも大喜びなんです」と大山は話す。

 父・晃さん(73)は、宮崎で長年個人タクシー業を営む。「ずっと車種はクラウンなんです。私が大学生の時にお下がりしてもらった走行距離49万キロのもそうだったし、今乗っているのは5年以上前に私がプレゼントしたクラウン・マジェスタ。次も私が贈るって決めてるんです」。それだけに、今大会に賭ける思いは強い。

 スタート1番から、その気持ちがゴルフに出た。3メートルのバーディーパットを決めて、流れをつくった。「先週の最終日の18番、カラーからの6メートルをパターで入れて終わったんです。ああいう終わり方は絶対に今週につながると思った」。3番では7メートルを沈め4、6、9番もバーディー。スコアの止まった後半も、16番で3メートルを決めて、6アンダーの出来上がりだ。

 「ゴルフの調子はすごくいい。気をつけるのは慌てないこと。私、調子がいいとプレーが早くなるし、ミスするともっと早くなる。そこを言い聞かせてやらないと」と言い聞かせる。今季はこれが出場9戦目。3月末のアクサレディス、翌週のヤマハレディースではいずれも2位から最終日最終組を回り、逆転Vならず。その後のフジサンケイレディス、さらには前週の保険の窓口レディースでもV圏内にいながらチャンスを逸している。「だからあまりがっつかないように。初日から優勝は考えないことにしました」。

 南国のフェニックスロードを走る、ピンク色のタクシー…果たして現実のものとなるか。

   (月橋文美)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ