【清水謙司】かつて山陽と山陰を結んだ急行列車「ちどり」が、期間限定で運行されることになった。7月から始まる「広島県デスティネーションキャンペーン」にちなんでJR西日本が企画し、8月末から9月初旬まで、広島―三次駅間で雄姿が復活する。
JR西日本によると、「ちどり」は1953年、快速として運行を開始し、66年に急行になった。鳥取・米子―広島駅間を約6時間で結び、「陰陽連絡列車」の一つとして活躍したが、運転区間の縮小などを経て、2002年に姿を消した。名前は、松江城の別称「千鳥城」にちなむ。
今回の企画では8月31日と9月1、7、8各日の計4日間で1日1往復する予定。かつての利用客にも、鉄道ファンにも懐かしくうれしい朱色と肌色の車両で、片道約1時間15分かけて陰陽連絡を担ったJR芸備線の旅を楽しむ。
今回の「ちどり」は2両編成で登場する予定だ。料金は急行券、座席指定券を含めて1人2520円という。詳しい問い合わせはJR西日本広島支社営業課(082・264・7420)へ。
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朝日新聞社会部