オリックス戦での登板に向けて調整する巨人・菅野=川崎市のジャイアンツ球場で(川越亮太撮影)
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25日のオリックス戦(東京ドーム)に先発する巨人・菅野智之投手(23)が24日、「若さ」を武器に5月ラスト登板を飾ると誓った。新入社員の中にはこの時期に心身の不調をきたす「五月病」となる人もいるが、Gの黄金ルーキーは無縁。交流戦単独首位のオリックスに真っ向勝負を挑む。
「僕は5月の方が気持ちが張るんです」。ジャイアンツ球場で菅野が力強く言い切った。約1時間の練習後、「五月病って何ですか?」と報道陣に逆質問するほど。「自分に唯一出せるのは若さ」と大きく胸を張った。
決して、カラ元気ではない。5月の菅野は絶好調で、3試合に登板して2勝負けなし。18日の西武戦(東京ドーム)は勝ち星がつかなかったが、9イニングで12三振を奪ってチームのサヨナラ勝ちを下支えした。月間防御率2・49は5人の先発投手陣の中で内海に次ぐ安定度。いまや、連続日本一を狙う巨人に欠かすことのできない存在だ。
4月は慣れない環境に苦しんだ。中6日での調整や新人特有の緊張感から「探り探りの部分があった」という。しかし、ここにきて調子は上昇。実力をフルに出し切れるようになった。オリックスは中日に連勝するなど波に乗っているが、菅野は「粘り強く、投げていきたい」と勢いをその右腕で食い止める決意でいる。 (川越亮太)
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