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【グラニュース】


田口、復権だ

2013年5月25日 紙面から

 名古屋グランパスのMF田口泰士(22)が自身とチームの復権をかけ、前半戦最後の一戦に臨む。グランパスは24日、アウェーC大阪戦(金鳥ス)に向け最終調整し、大阪に移動。DF増川の故障により、田口の先発復帰が濃厚となった。田口はチームの戦術的欠陥のために不調に陥っているが「周りのせいにはしない。自分はもっとやれる」と強い決意を口にした。

 何かを振り払うように、田口はヘディングシュートを放ち続けた。全体練習後約15分間、田中隼の右クロスに跳び、高い打点から何度も力強くゴールネットを揺らした。

 「ヘッドは高校時代に相当鍛えられましたからね。中に入っていくシーンも増やしていかないとと思って」。先発復帰が予想される若き司令塔は、結果へのこだわりをにじませた。

 復権をかけた一戦だ。田口の不調とともにチームは4連敗。22日のナビスコ杯新潟戦では、テストとはいえDFダニエルがボランチで先発し、ベンチに追いやられた。「自分のやりたいプレーを出せていないから」と、厳しい現状を分析する。ただ、田口の不調は個人の問題ではない。

 現在のグランパスの戦術はボランチに大きな負担がかかる。守備時、前線の選手は攻め残り、最終ラインはズルズルと下がる。超人的な運動量のダニルソンと組んでいるとはいえ、田口はポッカリ空いた中盤で少しでも全体のバランスをとろうと四苦八苦。「役割がはっきりしていない」と、責任感の強さゆえに自分本来のプレーを見失った。昨年もボランチに回った藤本が同じ悩みを抱えていた。

 それでも田口は言う。「周りのせいにはしたくない。自分の問題。自分でも、もっとやれると思う」。もっと走れれば、もっとミスをなくせれば、もっと決定的な仕事ができれば−。この試練を、進化のために乗り越えるべき壁と捉えている。

 チームはここ6試合で勝ち点1。負ければ16年ぶりの5連敗となる。「今はチームが勝つことが一番大事」。中断前最後の一戦。やられっ放しでは、終われない。 (宮崎厚志)

◆牟田、久々メンバー入り

 新人DF牟田が3月9日の浦和戦以来、11試合ぶりにリーグ戦のメンバーに入った。消化試合を主力で戦った22日のナビスコ杯でDF増川が左太もも裏を負傷したため。牟田は「メンバーに入れない時期も、自分自身で考えてやってきた。チャンスがあれば無駄にしないように、積極的にやりたい」と力を込めた。ダニエルがDFに戻る可能性が高く出場は微妙だが、DF闘莉王は「牟田はいいものを持っている。使い続ければ良くなる」と起用を後押しした。

 

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