放射能漏れ:東海村の施設 研究者が内部被ばくか
毎日新聞 2013年05月25日 01時35分
原子力規制庁は25日未明、茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の実験施設内で、放射性物質が放射線管理区域外へ漏れる事故があったと発表した。外部への放射性物質の放出はないとしているが、作業中の研究者が内部被ばくした可能性があり、調べている。
規制庁によると、23日午前11時55分ごろ、同機構の原子核素粒子実験施設で、金に陽子線を照射する実験中、装置の誤作動により金が過熱して一部が蒸発、放射性物質として管理区域外へ漏れた。機構から規制庁への報告は、事故から1日以上たった24日午後9時過ぎだった。
施設内の汚染の程度は最大で1平方センチ当たり約40ベクレル。規制庁は現場を立ち入り禁止とし、漏れた状況や量を調べている。【阿部周一】