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        5つ星のうち 4.0 
        資産には・・・ならないかなあ, 2011/6/16
      
      
前作ウォール街でのスピーチにしびれた人は多いのではないだろうか。
待望の続編。
トレイラーのでかすぎる携帯電話に爆笑してしまったので楽しみに待ってました。
虚飾に満ちたウォール街での成功者たちのチャリティーパーティーの光景とか気持ち悪くてよかった。
何がチャリティーだよ(笑)
ゲスト出演するチャーリー・シーンも私生活の荒みっぷりとシンクロしてて笑った。
前作でゲッコーがやろうとしていたことを止めてたはずなのに、それをやってどうすんだと。
見事なダークサイドへの落ちっぷり。
サブプライムでは素人看護婦の母ちゃんですら儲ける異常事態。
日本のバブル時代の株もこんな感じだったんだろう。
バブルがはじけたあとに、息子に金をたかるシーンは結構エグイ。
古今東西よくある、株、先物、FXの追証地獄と同じ。
ゲッコーも出所後はそれなりに落ちぶれてしまう。
再起するには種銭が必要なわけだが、本を売ったり、講演会ではいつまでもカネはたまらない。
そのためにとった手段は・・・
「やったッ!!さすがゲッコー!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
と思わせるもの。
しかしその後にあることをきっかけに心境が変わり・・・
鑑賞直後は「なんか中途半端だなあ。兄貴なら強欲に突っ走ってくれよ!」と思っていたけれど、
「金より大事なのは時間だ」というセリフがあり、時間とはすなわち人生なのだが、
娘と義絶したまま、老い、死が近づくなかで膨大な金だけを持っててもしょうがないわけで。
その変化もわからなくもない。
続編を作るならこういう方向へ行くしかなかったのかな、と。
自分がこんな視点を持つのはオッサンになっちゃったからかな。