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キートン砂糖さんが書き込んだレビュー
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すべる時間 (本人本)
すべる時間 (本人本)
幽谷 マサシ著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 1,260

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 青春の苦味, 2011/10/25
学生時代にウケたからといって勢いでプロに。

多分筆者も自分の若き日の痛さに書きながら赤面していたと思うが、

芸人が芸人としてすべきことをやらなければいけない。それがおれの使命だと思った。放っとくとなんか、この国がとんでもない方向に行くような気がする。早くこの国の人々に笑いの正体を知らせなければ。
「理想というか、使命やね。みんながお笑いだと思ってるものが実は違うんやっていうこと、それを誰かが教えてやらんといかんねん。そのために東京に行くんや」

読んでいて自分を特別視していたかつての自分を思い出し、恥ずかしくなってしまいました。

芸人としての過去を突っ込まれることを「過去ハラスメント」とは結構うまい。

相方からの「誰もお前とは酒を飲もうと思わない。人間的魅力がないんだ」というダメ出しには自分の心にも突き刺さるものがあった。

ゲラゲラ笑いながら見ていた電波少年の舞台裏。
企画先行の番組だったため、芸人の実力は問われず、むしろ企画の色に染められる無名のほうが良かったというパラドックス。
さほど芸歴を積み重ねる前に片方だけが有名に、そして別れて、多くのプロに囲まれながら芸人としての経験を積み重ねていってしまいコンビながらも天と地ほどの差を付けられてしまったこと。

コンビが別れるときのやりとりも読んでいてヒリヒリした。
ええ?ブラック子供がいるの?と見ていて記憶があった。
若くして、しかも売れない芸人であるのに家族を養わないといけない状況も精神的に追い詰められていたことは理解できる。
電波をやめたら収入がなくアルバイトだけの人生になってしまう。必然だったんだろうなあ・・・

しょうもない怠け者の自分のことは棚に上げるが、64やってる暇があったら一人でネタを作ったり、漫才を研究すればいいのに、と思った。
引退した島田紳助の漫才デビュー前の勉強の凄さを聞くと、そこまでやっていたのかと背筋が凍るし、売れるということはそういうことなんだと思い知らされる。
売れるための戦略、努力が足りなかったんじゃないかと。

サブカル系育ちの人間にはアイデン & ティティ [DVD]のような苦味のある小説でした。

社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年
社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年
木村 元彦著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,260

8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 サッカーチームを経営するということ, 2011/10/17
カバーのデザインも素晴らしい。

ゼロからチームを立ち上げていく過程は、ベンチャービジネスのそれと同じ。

夢を語って周りを巻き込んでいく姿は凄みを感じる。トリックスターでありカリスマだ。
ある意味ペテン師に近いと思うのだけれど、孫正義なども共通するものですよね。
独特の魅力がある人だなあ。

奇人変人ぶりも父親が数学者だったと書いてあり、ああ納得。
部屋の整理ができないはお約束。

スポンサー集めの際、アクの強い経営者達との初対面時における値踏みするようないやらしい駆け引き。
裸踊り、陰毛をもやし、肛門に花火を突っ込み、尻を出し、タバコを押し付けられ。
そうまでしてカネを集めることの大変さ。

芸術家に対するパトロンみたいなもんで、サッカーのスポンサーは道楽に近いだろう。
直接の広告効果もわからないし、またリターンがあるわけじゃないだろうし。
かつてのスポンサーたちも莫大な金を無駄にしたとまでは言わないけれど、投資してるわけですよ。
それでも実に楽しげに語っていて、なんかいいなと思って。これが夢なんだよなあ、と。

ちょっと読んでいて胸が潰れたのは、マルチのスポンサーを揶揄するという横断幕を張ったという出来事。
事業内容は自分は共感するものではないが、必死にスポンサーを見つけてきたチーム関係者、そしてその日に試合を観戦にきていた社員、家族の気持ちはどんなものだっただろうか。
サポーターはその苦労を知らないから。もちろんマルチの広告塔になるのも嫌なのもよくわかるし・・・

ここまで有名になり、実績を残してきたことに対する地元の人間からのものすごい嫉妬もあったことは想像に難くない。

ゼロからチームを立ち上げ、私財まで突っ込んでまでチームに人生を捧げたのに、周りからはボロクソに言われる。
汗もかかず、金も出さずに外野からあれこれ言うのは誰でもできる。

かつて男の子だったならサッカー選手になりたい、金持ちになりたい、有名になりたいと一度は思うことがあっただろう。
ただ、その高額(決してそうではないが)な年俸はどこから捻出されているのか。
営業の必死の集金、そして陰毛の燃えカスが原資なんだ、と思い知らされました。

サッカービジネスに少しでも興味があるという大人なら絶対に面白い本。

巨泉―人生の選択 (講談社文庫)
巨泉―人生の選択 (講談社文庫)
大橋 巨泉著
エディション: 文庫

3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 いつ「あきらめる」のか, 2011/10/8
セミリタイヤという言葉を大衆に初めて知らしめたのはこの人じゃないか?

父親の知識人ぶりが惚れた。
集団に巻き込まれず、自分の頭で冷静に考える。
戦死した教師を「かわいそうに。犬死したんだな」と巨泉少年に言うシーンは印象に残る。
泣く息子を抱きしめながら「いつかわかるときがくるよ」と。
いわゆる普通じゃないこの生き方も父親の影響が強いのだろう。

前半は自身の芸能生活を懐古する文章が続く。
成功をするとお約束のように横領を経験しますね。
OKギフトショップの経営も、芸能人の暇つぶしの税金対策くらいにしか考えてませんでしたが、やっぱりそれなりにリスクを取ってやってる。

読んでいて、人間関係をその場所ごとにドライに切っていくなと思った。
各地を移動する生き方であり、しがらみを作るとそこから動けなくなってしまうから。
成功をした人間が特有する冷たさのようなものも感じた。

またパイプカットまでぶっちゃけなくても・・・と。
離婚した妻との間にすでに娘がいたからもう子供はいらないと完全に割り切れたのだろう。
ただそこまでの割り切りがないとできない生き方ですよね。移動の足かせになってしまう。

「You can't have everything」

この言葉が頭にこびりついた。いい言葉だと感じる。
人生あれこれ何でもやりたいと思うけれど、それはできない。時間も能力も有限だから。
年を取ったのか、何かをあきらめるとき、そのことを受け入れられるようになった。
くだらない例を出すと、ラーメン屋で塩ラーメンを選べば、味噌ラーメンは諦めないといけない。

考えさせる一冊です。

EPSON プロジェクター EB-S02 2,600lm SVGA 2.3kg
EPSON プロジェクター EB-S02 2,600lm SVGA 2.3kg

40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いいエントリーモデル, 2011/10/8
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
はじめてプロジェクターを所有しました。

個人で所有できるほど手頃な価格帯になりました。

サイズはコンパクトで軽量。
会社の会議室、学校の教室や講堂などでの利用に適しています。
接続はUSB接続で簡単にできる。
軽量なのでノートPCと一緒に運んでも苦ではありません。
また出先でのプレゼン、講演などでプロジェクターがない場合、スーツケースに入れて気軽に持ち運べます。

プロジェクターは使用頻度を考えても部屋に常備しておくものではないでしょう。
小さいものなのでしまえるのが便利です。

解像度、照度は高価格帯のものより若干落ちるようですが、個人、業務仕様のレベルでは全く問題がないと思います。
十分すぎるほど綺麗に見え、明るい部屋でも使用できることにちょっと驚きました。

家庭での映画鑑賞でも使用してみました。
スクリーンは所有していないので白い壁面を利用したのですがいいですね。
壁でこれほどであるならば、スクリーン購入も考えています。

一歩を越える勇気
一歩を越える勇気
栗城史多著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 1,365

64 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 新猿岩石日記, 2011/9/20
栗城さんのキャラクターを見て、なんか既視感があるなあと思って。
ああ、猿岩石のユーラシア大陸横断ヒッチハイクだ。

安全や色々なサポートのもとにやっているチープな感動。
危険なところの移動では飛行機に乗っている。
当たり前ですよね。テレビで死亡者を出す訳にはいかない。
土屋敏男プロデューサーは「今ならネットでバレていただろう」と言っていた。

彼の登山そのものについてネットでツッコミが入るということは「バレている」ということ。

メディアにのせる対象としてルックスもいいし、絵になる。
登山をしている姿も映像ソフトとして商品なのだろう。同行カメラマンは死亡してしまいましたが・・・
ニート、ひきこもり層から出た「夢」「挑戦」「冒険」などをキーワードに創り上げられた新しいタレント。
で、ウィキペディアで調べたら、まんま土屋敏男の名前が出ていて笑った。同じノウハウを使ってるんだろうなあ。

もちろんかつて猿岩石を見て感動していた層もいるわけで、彼はそういう人達向けのコンテンツだと思ったほうがいい。
ネット、映像を導入した新マルチメディア電波少年芸人。

わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?
この人も同じにおいがする。
「夢」「挑戦」「冒険」
いろいろな「オトナ」たちが絡んでるんだろーな、と。

(追記)
ネットで見つけた文章で、まるで誰かのことを正確に表現しているかのように感じたので以下追記します。
http://ameblo.jp/oharan/entry-10974561663.html より

私にとって身近な話で言うと、冒険家・植村直己(故人) さんの奥さんの実家がお隣さんで、代々の商店街仲間として付き合いがあったのだが、その植村さんを追い込んだのは電通だと言われている。 「金は我々が作りますからやりましょうやりましょう!」 と、より難しい冒険をしろと持ちかけ、最終的に真冬のマッキンリーなんて無謀な挑戦で行方不明になってしまったのだ。(遺体は未だに発見されていない)

電通は金になると踏んだら人を持ち上げるだけ持ち上げて、その気にさせて、逃げ場をなくす。どれだけ人が死のうと構わない。死んだら死んだで話題になるからなおよしと考える。それが 「電通方式」 である。現に植村さんの時も、電通は早々と西田敏行主演で映画を作ってくださった。きっと電通が 「世界のウエムラ」 に投資しただけの金は取り返せただろう。おめでとう。よかったね。

電通とはこうした 「筋金入り」 であるから、捏造だろうと国民が他国に洗脳され兼ねない危険があろうと、金になりさえすれば何でもいいのだ。そういえば植村さんの北極行きの時も、電通が飛行機やヘリで色々な物資を補給してたけど、それって冒険としてはルール違反じゃなかろうか?

でも電通主導ならしょうがない。

繰り返しになるが、捏造だろうとインチキだろうと、話題と金になりゃいいってのが電通方式だからである。

うーん・・・実力以上に持ち上げられて、能力に見合わない挑戦をさせられ、民衆の娯楽の生贄にならないことを祈ります。

ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
DVD ~ 山田康雄

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 男だったら一度は峰不二子をモノにしたいだろ(稲中卓球部より), 2011/9/14
何度もTV放映されているが、DVDを見返してみた。
時を経た現在に見ても十分面白い。

色々と古今東西の成功者の本を読むにつれ、最後に行き着くのは「不老不死」。
生老病死が人間の定めなのですが、これは究極の夢のようです。

マモーの館のヨーロッパの名画に唸ってしまった。
また「1万年も生きてたら複利で大金持ちにはなれるわなあ」とか考えてしまう。

たぶん現代では製作不可能なエロっぷりも嬉しい。
不二子のヌード、煩悩むき出しのルパン。

「彼サディストだったの」という不二子。
ムチで叩かれて裸になる。
「俺でもやったことないのに。羨ましい!」
ルパンのセリフに笑った。アダルトだなあ。

美女に翻弄されまくるルパンに共感してるオッサンの自分がいた。

あと、銭形警部の娘は「トシコ」という名前らしいですよ。

焼きそばうえだ (小学館文庫)
焼きそばうえだ (小学館文庫)
さくら ももこ著
エディション: 文庫
価格: ¥ 540

29 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 ハードなパワハラ, 2011/9/4
ネットの評判を見て手にとった。この人の本を読むのは15年ぶりくらいだろうか。

あれ?こんな人だった?

成金のバカ社長が、反抗できない下請けの社員を裸踊りさせて「おい!面白いだろ!」と言ってるような悪趣味な笑い。

うえださんに同情してしまった。取引がある先生だから、社の関係上仲良くするしかないじゃん。いじられるのも我慢してる。
大人の男がここまで徹底的に馬鹿にされて、腹の底ではぶん殴ってやろうかというほどムカムカしてると思うよ。

「おお。会社をやめてバリで焼きそば屋を開くのか。ずいぶんチャレンジングだな」と思っていたら、やめたわけじゃない。
グダグダでオチもない。

ただのネタ作り。店も放り投げて帰国。途上国との経済格差を利用したタチの悪いのいたずら。暇つぶし。

「うちはびんぼう」でデビューしたのに。
貧乏人が金を掴むと、強い自制心がないと下品になるなあというのが率直な感想。

日本は、サッカーの国になれたか。電通の格闘。
日本は、サッカーの国になれたか。電通の格闘。
濱口 博行著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,575

9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 強欲電通, 2011/9/1
執筆は電通社員本人であるし、それは確かに苦闘であり、プロジェクトXのように美談にしてるが、
読んでいてビジネスの展開の歴史として面白いけど、とにかく電通の強欲なしたたかさが目についた。
外部の人間が読んでいると違和感を感じる。

サッカーというスポーツに着目し、イベント化させ、FIFAに巧みに近寄り、サッカー利権を作り上げていく過程はエコノミック・ヒットマンを読んでいるようだった。

ワールドカップのチケットを独占販売していたISL社が破綻したというニュースは朧気ながら記憶にあったのだが、
それはそもそも電通も設立に際し50%出資していたということにも驚かされた。
まだ国内でサッカーがマイナーだった時代で、極東の広告代理店がそこから絡んでいたとは。

高校サッカー、クラブワールドカップなどをいかに放送商品として仕上げていくか。
カズがクラブワールドカップの際に短期の移籍をしたのも客寄せ、視聴率を上げるためのパンダとして。

ドイツワールドカップでジーコが「日本の放送時間に合わせて、試合が酷暑の時間帯に行われることになったのは広告代理店のせいだ」と敗戦後に恨み節を言っていた。
小さな規模でも人を集めて試合をパブリックビューイングすることすらも電通に許諾料を払わないといけない。
そもそも「ワールドカップ」という名称すらも商標登録されて安易に使えない。
日本代表、サムライブルーなども抑えられている。
代表選手の給料が少ないというニュースも最近流れていたが、日本代表という「名誉」は与えるけど利益はがっぽりJFAがもらいますよということだろう。
えげつないと思うのは自分だけだろうか。

電通は「文化としてサッカーを定着させよう」としてたんじゃなくて、「いかにサッカーを媒介にして金を稼ぐか」ということしか考えてないことがよくわかる。
自分もサッカー観戦は好きですが、FIFA、電通、JFAからいいように金と時間を奪われているような気がしてきましたよ。

EPSON Offirio レーザープリンター LP-S520 A4カラー対応 A4カラー10ppm A4モノクロ12ppm
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価格: ¥ 20,098

6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 SOHO向けのコンパクトプリンタ, 2011/9/1
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
レーザープリンターも価格が下がり、一般家庭での購入もしやすくなりました。
かつてのインクジェットプリンターと同等です。

デザインは真四角でシンプル。
ただ少し重さはあるので、プリンター使用時にだけ他の場所から持ち運んでくるというものではない。
サイズはコンパクトでパソコンデスクの横、下などに置いておいてもじゃまにならない大きさだと思います。
USB接続ケーブルは別途購入する必要があり、ケーブル接続ということはPCの近くに常設しておくことを想定しているのでしょう。

レーザーのイメージとしてカラープリントはうまくできないんじゃないかという勝手なイメージがあったのですが
いい意味で裏切られました。一般使用の範囲では十分すぎるほど綺麗です。

音は気にならないほど静かで印刷速度も早い。

レーザーはインクジェットに比べランニングコストが安いと思うのですが、それは大量に印刷したトータルのコストであり
印刷できる枚数が多いとはいえトナーの価格はそれなりに高く、一般家庭での使用、印刷する枚数ではどうなのかな、と思う点もあります。

家庭使用であるというより、SOHO向けの商品であると思いました。
日常的にプリンターを使用し、多くの枚数を印刷するという方にお勧めです。

中澤佑二 不屈
中澤佑二 不屈
佐藤 岳著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 1,300

5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 現代のジャパニーズドリームの影, 2011/8/28
無名の存在から浪人を経て練習生契約、そしてプロ、ついには日本代表のキャプテンにまでなり、ワールドカップに出場。
まさに現代のジャパニーズドリーム。すごいの一言。

そして彼の本を手にとった。
正直、読後感は複雑なものを感じた。

強烈なストイシズム。
それを周りにも強制した高校時代。
あまり強豪校でもないのに、ひとりだけ意識が高すぎプロ、日本代表を目指して猛練習。
草野球を楽しんでる中でひとりメジャーを目指して猛練習を周りに課すようなものだろうか。
部活にあまり熱心に取り組まなかった自分はチームメイトに同情してしまった。鬱陶しい嫌なやつだっただろうな。

また引退前の最後の夏はチームでの練習よりも自分のブラジル留学を優先。
「高校でサッカーを終えるつもりではない。もっと高いレベルに自分は行くんだ」という強い意志の半面、エゴイズムを感じた。
最後の選手権には中澤を出すなというチームの考えすらあったという。そりゃそうだよな。

チームメイトから見れば成功した中澤はヒーローだと思うのだが、一人同窓会に呼ばれないという。
若さ故の不器用さもあったのだろうけれど・・・

うーん・・・進路選択間違えたんじゃないかなあ。
明確にプロになりたいという目標があったなら、入学時ではついていけないかもしれないがレベルの高い強豪校の寮にでも入って朝から晩まで練習していたほうが幸せだったのでは。

また中澤という夢を叶えてしまった人間が出現してしまったため、同校では卒業後もサッカー選手を目指してしまうケースが続発してるという。
結構残酷に感じるのは自分だけだろうか。
先輩がハリウッドスターになれたからハリウッドに家出する少年くらい確率が低いと思う。

南アフリカワールドカップでのキャプテンを外された苦い経験。
その流れもあるのだろう。監督批判もちょっと引っかかった。
監督の戦術があり、選手は駒。しかし選手は人間であり、考えもあるわけでそううまく行かない。
ましてやプライド、技術のある代表選手を束ねる苦労は並大抵のものではないだろう。
集団を統制する難しさを感じる。

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