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5つ星のうち 4.0
世襲かよ!, 2012/11/11
いつの間にか洋服が全部ユニクロ製になっている自分。
柳井さんがかいてる本も結構読んでいます。
地方の商店街にあった一洋品店をここまでデカくしたという手腕は本当に凄まじい。
父親がその筋の人で、それを越えるためにもユニクロを拡大させ続けなければいけなかったのか。
学生時代はおとなしくて目立たない人間だった、ということは自分も似てるからわかるけど、
スクールカーストではかなり下の方で、もうすでに同級生を十分すぎるほど「見返した」と思うんだけどなあ。
金を貸してくれなかった銀行にもリベンジできたはず。
不細工、背が低いなどのコンプレックスがモチベーションになってるとはいってもどこまで勝たなければならないのか。
朝から晩までコンビニ弁当を食べながら働いて、豪邸を買ってもあまり意味が無いんじゃないかと思ってしまう。
人間の体はひとつしかないのだからそんなに洋服はいらないわけで、街中にはユニクロの店舗がありすぎる。
正直もう限界を過ぎてるのでは。ビックロなんかは、うーん・・・。
自分には安定成長を選択した玉塚が正解に思えるし、怒鳴りあうヒリヒリとした関係も結構いいコンビだったんじゃないかな。
息子には後を継がせない!と言っていたのに、最近世襲が発表されました。所詮はあて馬だったのか。
読んでいて、自分もそれしかないだろうなあと思っていたので全然驚きはなく、本人もかなり優秀なのでいいのでは。
ロード・トゥ・パーディションじゃないけど、これは創業者の業なんだろうなあ。
もちろん建築関係の本業があったからこそだろうが、内向的で気弱な青年だった息子に生前贈与のつもりだったのか、
最悪潰れてもいいと思ったのか、ポンと実印を渡し、経営をさせ、必死に試行錯誤をしているのにもかかわらず、
多分色々言いたいことはあっただろうが決して口出しをしなかった父親がちょっとええ話。
また嫁との馴れ初めを照れながら語る柳井さんも少しかわいい。
柳井商店の今後を興味深く見続けたいです。