Amazonファミリー Amazon Student 買取サービス Fashion newss 20GC 父の日ギフト特集 Kindle Paperwhite Kindle Fire HD Kindle Fire Kindle Fire HD 8.9 Amazon MP3,
キートン砂糖さんのプロフィール > レビュー

プロフィール

キートン砂糖さんのコンテンツ
ベストレビュワーランキング: 227
参考になった: 3611

ガイドライン:Amazon.co.jp コミュニティのガイドラインについてはこちらを参照してください。


キートン砂糖さんが書き込んだレビュー
(殿堂入りレビュアー)    (トップ500レビュアー)   

表示する順番:  
ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11-20
pixel
会計王14 消費税改正対策版
会計王14 消費税改正対策版
価格: ¥ 28,906

4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 8%消費税対応。今後も安心して継続して使える。, 2013/2/13
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
個人、法人の決算に使える総合ソフト。
ソリマチは会計事務所がメインのようなので使いやすくできてる。

初心者でも簡単に初期設定ができる。
操作ナビがついており、点滅で教えてくれるのがわかりやすい。

一度登録すれば選ぶだけで科目を自動的に選択してくれる。
売上、経費を部門ごとに管理。
合計残高試算表まで自動作成。

決算書も各種に当然対応し、PDF形式で出力が可能なので、現在流行しているタブレット端末で見ることができ、
ペーパーレスオフィスに近づくことができます。
溜まっていく書類って結構邪魔になってくるんですよね。

図解でわかるかんたん会計実務という冊子が付属している点もポイントが高いです。

業務使用であれば価格も手頃。いいソフトだと思います。

あと全然関係ないんですけど、メインキャラクターに松岡修造を使ってるのがイイ。
下手なお笑い芸人より面白く、徹底してキャラクターを演じるプロ意識が私は大好きです。

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー
「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー
高橋 秀実著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,365

5つ星のうち 5.0 これが開成脳か!, 2013/2/10
高校野球版マネーボール?ちょっと違うんですけど。

開成高校野球部という着眼点が素晴らしいですね。
もしドラに続く野球という題材、開成というブランド。

高校3年のとき、クラスの同級生が開成高校に通う高校1年の弟に勉強の相談をしていたというのを聞いて笑ったことが記憶にあります。
受験直前の高3より高1の方が勉強ができるという。カリキュラム早すぎだろ。

開成といえば勉強だけが取り柄のメガネオタク、小学校時代のアダ名は「ハカセ」と言ったステレオタイプなイメージしかなかった。
読んでいてあまりに魅力的な少年たちの姿に完全にノックアウト。
デブでオタクで、無気力だった自分の高校時代を思い出すと恥ずかしくて赤面してしまいました。

弱くても「たまに」勝てます、ですね。
どさくさ紛れに勝つ。従来の野球の概念を完全に捨てたフロック狙い。

その野球に対する理論というか、考え方、練習方法が開成脳で合理的に考えぬかれているからすごいんですけど。
生徒と一緒に色々と考えている監督も非常に魅力的で、多分前近代的な熱血監督ならぶん殴っているだけだろう。

頭の良い人は理屈っぽい。
下手と苦手の違いを言語化して説明してる部分はちょっと唸ったなあ。本当に高校生かよ。
練習に関してもなぜそれをするのかという理屈を欲しがる。
羽生善治が定跡がなぜ定跡になったのかということを理解してはじめて自家薬籠中の物になると言っていたのと同じだろう。
また京大芸人で宇治原が「なんでや?」と必ず背景にある理屈を欲しがったという。
「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)を思い出した。

あと「自由」の意味も改めて考えさせられた。
トレーニングは自由で自己管理。
頭が賢いからこそ、自分を律し、何が必要なのかを考え、行動することができる。
バカ高校ほど異常に校則が厳しいのと同じ。

実力差によって試合回数を重ねるごとに確実に順位が収束するリーグ戦とは違い、コイントスで10回連続して表に出ることがあるように、
一発勝負のトーナメント戦なら連続のフロックによって甲子園出場も確率上は不可能ではない。

白球にすべての青春を捧げた高校球児たちを打ち負かして、開成高校の生徒が勝ち上がっていったらひねくれた文化系キモヲタの自分としては、とても痛快。

面白かった。

ガラスの巨塔
ガラスの巨塔
今井 彰著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,680

5つ星のうち 4.0 男の嫉妬は凄まじい, 2013/2/10
レビュー対象商品: ガラスの巨塔 (単行本)
NHKのヒット番組のプロデューサー。
かつてギョーカイ志望者であり、キー局の就職活動では瞬殺された自分にとっては憧れの対象。

ドキュメンタリーの撮影で、取材対象にガッツで食い込んでいく姿はさすが。
海外での受賞により出世していく。まるで北野武方式。

そしてその後あの人気番組プロジェクトXを制作したプロデューサーになるのだが・・・
局全体でバックアップ、多くの社員はその成功を称賛して、協力してるのかな、本人は制作に集中できてるんだろうなと思ってました。

とんでもないですね。まあ、大人の男の集団ではどこでもこんなもんでしょうけれど。
ネバネバ、ネバネバした男の嫉妬と足の引っ張り合い。
読みながらエンドレスで背脂とんこつラーメンをたべさせられているような胸焼けがしてきた。

NHKといえば、社会的に有名で高給の会社。
そこに就職できたような人間は基本的には高学歴で、優秀でしょう。
就職するまでは負け知らずで生きてきたからこそ、その会社人生での負けは受け入れがたいものがある。
テレビ局に就職するということはテレビ番組を制作したいからであるが、膨大な社員がいる中でゴールデンタイムでの番組制作に関われるのは本当に数人のみ。
その椅子を巡り、競争、嫉妬、怨念が渦巻く世界なのだろう。

生きぞこない …… エリートビジネスマンの「どん底」からの脱出記
生きぞこない …… エリートビジネスマンの「どん底」からの脱出記
北嶋一郎著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,470

14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 自業自得, 2013/1/19
結構プッシュされているので手に取る。
エリートサラリーマンが借金で転落。「うわ、出世しすぎて同僚にはめられて連帯債務でも負わされたのか・・・」と思ってました。
なんだ虚栄心、物欲によるただの浪費じゃないですか。パチンカスなどと同様に全く同情できない。中村うさぎみたい。

時計屋がすごかった。
貸切、言い換えれば監禁して断れない状況を作り出し高価な時計を買わせる。まるで絵画商法だな。

転落後もバイトをしながらプライドのためなのかポルシェを維持したり、なんか穴の空いたボートで必死に水を掻きだしているような バカさを感じる。
出世の勉強より、まずは家計簿の付け方を学ぶべきだったんじゃないでしょうかね。

自分がキモヲタだからこそ敏感に感じる随所に滲むモテ自慢も鼻につく。
IBMでの出世が物語るように魅力もあるのだろう。こんな転落しててもオレは女がいるんだぜというナルシズムを感じる。

自己破産するほどキリギリス生活を送ったんだから、他のレビュアーも書いていたけどいい人生だったんじゃないですか?
プラマイゼロということで。

ただ、読んでいてすごいと思ったこと。
とにかくしたたかで腹黒い人。ここまで考えて権謀術数を使っているのだと心の底から感心した。
あまり格の高くない大学だからこそIBMに入社するために努力したこと。入社後の戦略。
ここまでやるか。取り入りたい上司に接近するためにその秘書にアプローチし、寝技まで使う!すげー!!
出世するって、ただまじめに一生懸命働くということじゃないんだとぶん殴って教えられた気がする。白い巨塔の財前五郎を思い出した。

所詮は権謀術数だけで出世したのであって、実力はそこまでなく、実体上にプライドを持っちゃったんじゃないかなと。
その後の処し方も?としか思えない。
本当は一流大学に入学できるほどの学力があったのだが、入試期間に体調を崩し、獨協にしか受からなかったと書いてあったことは、読みながら顔を歪めてしまうほど醜く見苦しかった。
それらも含めて自分の実力だったのだと、年を取ればわかってくるものだろうに・・・

会社に対する考え方も、外資系企業に働いていた人間とは思えないほどファンシーでちょっとビックリする。

確かに本人は大変だとは思います。
しかし文章全体に甘えとナルシズムが漂っていて、こういっては悪いのかもしれませんがただの馬鹿だと思いました。

借金、自己破産もせず、他人に甘えず、自己を律し、質素堅実な生き方をしている人もいるのだ。
Bライフ―10万円で家を建てて生活する
こっちのほうが人間的な潔さ、尊厳、美しさを感じる。

野球バカ
野球バカ
桑田 泰次著
エディション: 単行本

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 露悪的で面白い。, 2013/1/7
レビュー対象商品: 野球バカ (単行本)
かなり口が悪く、ぶっちゃけていて面白い。
表面的に紳士的な人より、ずっと本当のことを言っていると思う。

父親との微妙な関係が物語るように、こんな本を出版されて桑田も嫌だっただろうな、と思う。

この人はかなりぶっ飛んでいて笑える。
小学校時代には、野球の練習を最優先。
「先生、真澄に授業に出なくてもいいといってください」
「義務教育だからできません」

桑田も野球の練習ができないから修学旅行には行かない!と言い出す始末。
みんなが枕投げをしている時もシャドーピッチングをしていたそう。

中学時代やっぱり勉強しろと言い出し、
「お父さんズルイわ。今まで勉強するなといっておいて、いまさら」

唸ったのが、中学3年の冬休みにPL学園の合宿がすでに行われていたということ。
入学前の青田刈りにも程がある。
学校側がPLに進学させないため、中学3年の3学期に転校するという、常識的には信じられない事が起きる。
一人の怪物的な野球の才能を持つ少年がいかに周りの大人達を狂わせるかということだろう。

PLではすべてが免除の特待生であることももちろん暴露。
部内でのいじめは当然のこと、保護者同士の確執などもあるそうだ。

この人はなぜかPLに入り浸り徹マンなどをしている時点でウケるのだが、
一番爆笑してしまったのが、ある母親から「桑田さんのこどもが欲しい」
「私はどうしても甲子園に出場するような子供が産みたいんです。ひとつ、よろしくお願いします」
と迫られたという。

ドラフトに関しても色々書いており、2000万で早稲田に行け、そのあとは西武に行くように画策していたとか。
PLの職員も金をもらっていたなど、まあ、大金が絡めば色々とあるんだろうなあと。

あと野球選手として大成できなかった弟に対するかなりドライな視点も書かれており、ちょっと冷たい人だなとも思った。

天才スポーツ選手を育てるということはどういうことなのか、ということを綺麗事だけじゃなく書いた暴露本のような面白さがある。

Crucial  V4  128GB  2.5inch  SSD  SATA3Gbps  9.5mm厚 CT128V4SSD2
Crucial V4 128GB 2.5inch SSD SATA3Gbps 9.5mm厚 CT128V4SSD2
価格: ¥ 9,817

5つ星のうち 4.0 どんどん手頃に, 2013/1/7
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
約二年前に手に入れた時と比較し、容量は2倍で価格は3分の1程度まで落ちています。
SSDも手頃な商品になってきてますね。
128GBはちょっと少なく感じなくも無いですが、日常的に使うソフト、データなどを整理すれば十分すぎます。
いまはクラウドデータ時代で必要なときに持ってこれますから。

HDDは精密なレコードの針のようなイメージを持っていて、振動に弱そう。
長時間使っているとカリカリカリカリ・・・と音がなり不安になってしまうのですがSSDは安心です。
バスケットボールシューズで体育館を動きまわるようなキビキビとした動作を感じます。
起動時間は明らかに早いです。

この商品はとても手頃だと思いますが、その反面本当に素SSDと言えばいいのか、そのまま。
ケーブルなど事前に準備が必要です。
安さに惹かれて初心者が手を出してはいけないと思いました。

ナインティナインの上京物語
ナインティナインの上京物語
黒澤 裕美著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 1,365

7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 孤独な上京, 2012/12/26
ずっとテレビに出続けているナインティナインの二人。

あまりに若く売れ始めてしまい、さほど芸のないまま大量に露出してしまったために、
短期で消耗されないよう、寝る間を惜しんで懸命に試行錯誤、努力、抵抗してきたことがよくわかった。

まだ20才そこそこ。その若さでいきなりスターダムに押し上げられたらどうしたらいいのか。
東京に頼れる先輩、知り合い、友人が全くいない状態での上京。生活は収録とホテルの間の往復だけ。
孤独、だったろうなと。
吉本興業としてもこういう売れ方は多分初めてだっただろうし、マネージャーである筆者も決して敏腕だから抜擢されたわけではなかった。

その後、売りまくりたい吉本、守りたい筆者との対立が起き、マネージャーをやめされられてしまう。
ベンチャービジネスからの脱皮というか、仕事が上のレベルへの階段を登ったといえばいいのか。

岡村は芸人としてはわかりやすい、といえばわかりやすいので努力の方向がシンプルだとは思うのだが、凡人の自分としては筆者と矢部の対談が印象に残る。
これが当てはまるのは芸能の世界だけじゃない気がした。

「自分は芸がない」と、早い段階で諦め、自覚し、それでも「芸人」として生き残る方法を必死に模索してきた過程。
芸達者な相方と比べられ、嫉妬も絡んで裏に表にボロクソ言われていたのは想像に難くない。
初対面の素人にダメ出しされても、「慣れてるから」と達観して受け流していた姿に、有名になる事の代償としてプライバシーを捨てざる得なかった芸人の凄みを感じた。

敗因と
敗因と
金子 達仁著
エディション: 単行本(ソフトカバー)

5つ星のうち 3.0 完全に崩壊した倒産寸前の会社、追い詰められた軍隊みたい。, 2012/12/25
今更ながら読了。

読んでいて、地図の前でもうどうしょうもなくなって部下の前で絶叫するシーンがとても有名な
ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション [DVD]を思い出した。

うーん・・・これはまずいわ。

日本代表というエリートたちをまとめることの難しさ。体育会系の部活の経験がある人間ならわかる能力差による見下し。
キャプテンの宮本は人格的には素晴らしいが、能力的には「片手で抑えられる」とナメられまくり。

中田も内向的なスター気取りで、能力的、実績を考えてもチームを引っ張っていかなければならないのに。
不器用さと、痛々しさが目に付く。

会社の経営方針と一緒で、それぞれ考えがあり、集団合意の完全なる一致は人間である以上不可能。
そこでトップが方針を決め、それに従う。
ディフェンスラインのやり取りもそれぞれの考えがあり、意見が一致しないまま本番に向かう。
本来なら監督であるジーコがそれらをまとめて、ひとつの決断を下さなければいけないのに。
選手だけでは決められない。

サッカー偏差値70のブラジル代表なら自由を与えても、高度かつクリエイティブなプレーができたかもしれないが、
日本ではまだ早すぎる監督だったのかも。
また相手の能力を見極めて指導する範囲を決めるというのも監督者の能力だと思うが、それがジーコにはなかった。
自分ができるから、選手もできると思ったのか。

南アフリカワールドカップではジーコジャパンの失敗から、チームのために腐ってはいけないなどが選手間で自主的に徹底されたという。
岡田監督は「家を建てるにはレンガを上だけに積んでも倒れてしまう。ジーコが横にレンガを積んでくれた」と言っていたが、
失敗がつながっての結果だったのだろう。

なんでもそうだが、日本サッカーがいつも順調に成長するわけではないので、
南アフリカでのフランス代表の崩壊のように、ワールドカップという最高の舞台で経験すべき通過儀礼だったのかなと思った。

悪人
悪人
吉田 修一著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,890

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 圧巻, 2012/12/21
レビュー対象商品: 悪人 (単行本)
これはアウトレイジ [DVD]じゃないけれど全員「悪人」ですわ。

でも読んでいるだけで各登場人物の逃げ場の無さ、押し潰されそうな気持ちは痛いほど理解できた。

閉鎖された田舎で、地域の全介護を背負わされたかのような存在となり、金髪にしても変身できないし、家にも居場所がなく、
車だけが唯一の居場所、ドライブしても逃げられない。
車は唯一のプライドであり、自分がどうやっても手に入れられないもので差を付けられれば非常に屈辱だろう。

安月給のOLで、援助交際でもしなければ広告で煽られてるものなんて何一つ買えない。金持ちと結婚でもしない限り抜け出せない。
チャンスだと思っていたのに、自分は交際するレベルですらないと相手の眼中にない屈辱。

毎日が職場との往復の販売員。もう若くもなく、時間がどんどん過ぎていく。殺人犯との逃避行を非現実的なボニーアンドクライドのごとく酔ってる。

高級車を乗り回し、奔放に過ごしているように見えて、伝統あるということは同時に重荷でもある旅館を継ぐことは決めさせられているボンボン。選択の自由はない。

若き日の理容師の父親が竹の子族に方言むき出しでケンカを売ったのに、標準語で軽くいなされたというシーンも印象的。
地方と東京の格差。全く相手にされていない。

皆が皆、心のなかに貯めていた鬱屈が爆発したかのような「悪」を最後に一人で背負い、そしてまた表面的に平穏に始まる変わらない日々。

厚い本だけど、一気に読める圧巻の感想でした。

SR サイタマノラッパー [DVD]
SR サイタマノラッパー [DVD]
DVD ~ 駒木根隆介
出品者:★丁寧迅速配送★2nd-effort
価格: ¥ 1,320

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 このままじゃ終われんぞ, 2012/12/21
レビュー対象商品: SR サイタマノラッパー [DVD] (DVD)
サタデーナイトフィーバーにも似てる。あっちはブルックリンとダンス。
近くて遠い埼玉の北の端、深谷市が舞台。
若さを浪費するには、何もない田舎ではあまりにもきつすぎる。チャンスも、舞台も、人間もない。
自分には何かがあるはず。ここではない、どこかへ。

ラップか・・・ラップは口さえあればできる。習熟が必須な楽器は必要ないし。
誰でもできそうなイメージがある。ほかで例えればお笑い芸人かな。ああ、かつての自分じゃん(汗)努力すらしてない屑だったけれど。
彼らはあの頃のボクじゃないか・・・さえなくて、必死に変わろうとしているけれど、なんにも変わってなくて。

みひろが異常にキツイのも、一度東京で負けてるから、現実を知っているからだろう。
深谷で実際に戦うこともなく、自分の本当の能力を客観的に把握できない、ファンシーな夢見がちなままの現状は異常に腹が立つのだろう。
わかりやすく例えると、PL学園で3年間球拾いした元高校球児が、下手糞で、全く練習してないのに「オレはプロ野球選手になる!」と真顔で言われているようなムカつきぶりだろうか。

ただ小説悪人じゃないけれど、地方で鬱屈してるだけじゃなくて、本気で夢を叶えたいならやっぱり東京に出ないとダメだとつくづく思った。
大抵の場合は大学進学をきっかけにでてくる。水道橋博士はテストの答案用紙は田舎、地元、家族との絶縁状だったとうまい表現をしていた。

舞台、チャンス、競争もない。ブスブスと夢だけを抱えたまま時間を過ごす。
夢を追い続けたままずっと年をとってしまうケースもあるけれど、たいていは途中で「負け」を経験することで自己の客観的な能力、可能性を辛いけれど受け入れ、
何者でもない自分を嫌だけど認めざる得ず、諦観とともに平凡な人生を歩むんだと思う。

一度も勝負しないままだと、「オレはまだ本気出してないだけ」という状態で、本気出して負けたら凡人であることを受け入れざるえないから。

なんかうまくまとまらないのですが、オッサンになりつつある自分にはこんな感想をもちました。

ページ: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11-20