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5つ星のうち 3.0
自業自得, 2013/1/19
結構プッシュされているので手に取る。
エリートサラリーマンが借金で転落。「うわ、出世しすぎて同僚にはめられて連帯債務でも負わされたのか・・・」と思ってました。
なんだ虚栄心、物欲によるただの浪費じゃないですか。パチンカスなどと同様に全く同情できない。中村うさぎみたい。
時計屋がすごかった。
貸切、言い換えれば監禁して断れない状況を作り出し高価な時計を買わせる。まるで絵画商法だな。
転落後もバイトをしながらプライドのためなのかポルシェを維持したり、なんか穴の空いたボートで必死に水を掻きだしているような バカさを感じる。
出世の勉強より、まずは家計簿の付け方を学ぶべきだったんじゃないでしょうかね。
自分がキモヲタだからこそ敏感に感じる随所に滲むモテ自慢も鼻につく。
IBMでの出世が物語るように魅力もあるのだろう。こんな転落しててもオレは女がいるんだぜというナルシズムを感じる。
自己破産するほどキリギリス生活を送ったんだから、他のレビュアーも書いていたけどいい人生だったんじゃないですか?
プラマイゼロということで。
ただ、読んでいてすごいと思ったこと。
とにかくしたたかで腹黒い人。ここまで考えて権謀術数を使っているのだと心の底から感心した。
あまり格の高くない大学だからこそIBMに入社するために努力したこと。入社後の戦略。
ここまでやるか。取り入りたい上司に接近するためにその秘書にアプローチし、寝技まで使う!すげー!!
出世するって、ただまじめに一生懸命働くということじゃないんだとぶん殴って教えられた気がする。白い巨塔の財前五郎を思い出した。
所詮は権謀術数だけで出世したのであって、実力はそこまでなく、実体上にプライドを持っちゃったんじゃないかなと。
その後の処し方も?としか思えない。
本当は一流大学に入学できるほどの学力があったのだが、入試期間に体調を崩し、獨協にしか受からなかったと書いてあったことは、読みながら顔を歪めてしまうほど醜く見苦しかった。
それらも含めて自分の実力だったのだと、年を取ればわかってくるものだろうに・・・
会社に対する考え方も、外資系企業に働いていた人間とは思えないほどファンシーでちょっとビックリする。
確かに本人は大変だとは思います。
しかし文章全体に甘えとナルシズムが漂っていて、こういっては悪いのかもしれませんがただの馬鹿だと思いました。
借金、自己破産もせず、他人に甘えず、自己を律し、質素堅実な生き方をしている人もいるのだ。
Bライフ―10万円で家を建てて生活するこっちのほうが人間的な潔さ、尊厳、美しさを感じる。