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サンマ漁復興へ加速 石巻「第62稲荷丸」進水式

進水式で大漁旗をはためかせる第62稲荷丸

 東日本大震災で被災した船に代わるサンマ漁船「第62稲荷丸」(19トン)の進水式が23日、宮城県石巻市の石巻漁港であった。震災から2年以上を経て実現した念願の新船完成に、関係者は喜びをかみしめた。
 同市泊浜の漁業阿部一二郎(かじろう)さん(53)ら8人でつくる稲荷丸漁業生産組合が建造した。阿部さんの「第12稲荷丸」(19トン)は女川町の女川港で被災した。
 阿部さんは乗組員や親類とともに、国の補助を受けやすい生産組合を設立、船の再建を目指した。建造を依頼した北海道の造船所は震災の影響で注文が相次ぎ、順番待ちとなっていた。
 進水式には水産関係者ら100人近くが集まり、阿部さんらがまいた祝い餅を競うように拾った。
 昨年まで知人の船を借りてサンマ漁をしていた阿部さんは「ようやく自分の船で漁に出られる。三陸の復興に役立てるよう頑張る」と意気込みを新たにした。
 小型船のサンマ漁は8月上旬ごろに解禁される見通し。稲荷丸は7月末に漁場の北海道沖に向け出航する。


2013年05月24日金曜日


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